November 11, 2012
世界の偉大なるピアノ音楽 第79巻
セルゲイ・ラフマニノフ 1
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ピアノソナタ 第1番 Op.28 (ラフマニノフ)
ピアノソナタ 第2番 Op.36 (ラフマニノフ)
ヴィクトル・エレシコ
Melodiya DE 0199
〔メモ〕
ラフマニノフを得意とし、ロンティボーコンクール優勝歴のあるエレシコのソナタ集。荒々しいタッチの刺激に満ちた演奏。
フランツ・リスト→アレクサンドル・ジロティ→コンスタンティン・イグムノフ→ヤコフ・フリエール→ヴィクトル・エレシコ
フランツ・リスト→ハンス・フォン・ビューロー→カール・H・バルト→ゲンリヒ・ネイガウス→レフ・ナウモフ→ヴィクトル・エレシコ
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November 07, 2012
LISZT Intégrale des Rhapsodies Hongroises: Setrak
LISZT Intégrale des Rhapsodies Hongroises
Disc.1
1. ハンガリー狂詩曲 第1番 S.244/1
2. ハンガリー狂詩曲 第2番 〔カデンツァ:ダルベール〕 S.244/2
3. ハンガリー狂詩曲 第3番 S.244/3
4. ハンガリー狂詩曲 第4番 S.244/4
5. 悲劇的な英雄の詩 S.242/12
6. ハンガリー狂詩曲 第5番 S.244/5
7. ハンガリー狂詩曲 第6番 S.244/6
8. ハンガリー狂詩曲 第7番 S.244/7
9. ハンガリー狂詩曲 第8番 カプリッチオ S.244/8
Disc.2
1. ハンガリー狂詩曲 第9番 ペシュトの謝肉祭 S.244/9
2. ハンガリー狂詩曲 第10番 S.244/10
3. ハンガリー狂詩曲 第11番 S.244/11
4. ハンガリー狂詩曲 第12番 S.244/12
5. ハンガリー狂詩曲 第13番 S.244/13
6. ハンガリー狂詩曲 第14番 S.244/14
7. ハンガリー狂詩曲 第15番 ラーコーツィ行進曲 S.244/15
8. ハンガリー狂詩曲 第16番 S.244/16
9. ハンガリー狂詩曲 第17番 S.244/17
Disc.3
1. ハンガリー狂詩曲 第18番 S.244/18
2. ハンガリー狂詩曲 第19番 S.244/19
3. スペイン狂詩曲 S.254
4. ルーマニア狂詩曲 S.242/20
5. マジャールの歌 第1番 S.242/1
6. マジャールの歌 第2番 S.242/2
7. マジャールの歌 第3番 S.242/3
8. マジャールの歌 第6番 〔カデンツァ付〕 S.242/6
9. マジャールの歌 第8番 S.242/8
10. マジャールの歌 第9番 S.242/9
11. マジャールの歌 第10番 S.242/10
LE CHANT DU MONDE LDC 278.801/3
Recorded: 1986
〔メモ〕
トルコ出身で、パリ音楽院にてコルトー、ロン、ルフェビュールにピアノを師事したセトラクです。ハンガリー狂詩曲の全集はたくさんありますが、ここまで徹底して関連作品まで含めた全集は珍しいです(ハワードやヨハンセンの全集もありますが)。まず19のハンガリー狂詩曲の最終稿があり、そしてそれらとともに出版される機会の多いスペイン狂詩曲があります。マジャールの歌は抜粋で収録されてますが、例えばここに収録されていない4番、5番、11番はハンガリー狂詩曲6番と最終的になる曲なので省略されています。それからマジャール狂詩曲の第12番である悲劇的な英雄の詩(トラック〔5〕)とマジャール狂詩曲第20番の通称「ルーマニア狂詩曲」も収録されています。
僕はハンガリー狂詩曲の演奏に関しては激しさやアクの強さのあるものが好きですが、彼の演奏は微熱的であり、激しさはありません。良く言えば真面目な演奏です。ハンガリー狂詩曲では若干の物足りなさを感じますが、一方スペイン狂詩曲やルーマニア狂詩曲では彼のピアニズムが良い形で作用していて満足度が高いです。
なおハンガリー狂詩曲19番は一部ブゾーニ版を使用して演奏しています。
ちなみにブックレットの解説は高名なリスト研究家セルジュ・グートによるものです。
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November 04, 2012
レスリー・ハワード: リスト ピアノ作品全集 Disc.83
The Complete Liszt Piano Music
草稿 ・ 改訂案 4
Disc.83
1. ハンガリー - 交響詩 第9番 S.511e
2. ラーコーツィ行進曲 〔管弦楽稿より簡易編曲〕 S.244b
3. ものみな涙あり 〔第1稿〕 S.162c/1
《聖エリザベト》より2つの小品 S.693a
4. バラの奇跡
5. 嵐
6. 忘れられたワルツ 第3番 〔終結部異稿〕 S.215/3a
7. 半音階的大ギャロップ 〔簡易稿〕 S.219bis
8. 忠誠行進曲 〔第1稿〕 S.228i
Recorded: 1995/1997/1998
〔メモ〕
〔1〕リストの交響詩第9番「ハンガリー」をフリードリヒ・シュピロがピアノ独奏編曲した。その編曲の出版譜にリスト本人が変更を加え生まれ変わったもの。しかしこの稿は未出版に終わった。この稿のホログラムはワイマールに所蔵されている。この第9交響詩の基となった作品はピアノ独奏曲「ハンガリー様式の英雄行進曲 S.231」(Disc.21)だが、それだけでなく他のハンガリーに因んだ素材(民謡など)も使用している。 〔2〕ラーコーツィ行進曲を基に管弦楽曲を作り、その管弦楽稿のピアノトランスクリプションを作った。この稿はさらにその簡易稿。通常稿はDisc.22に収録。 〔3〕「巡礼の年 第3年 S.163」(Disc.11)の第5曲「ものみな涙あり」の初稿。この初稿の自筆譜にタイトルは書かれていない。 〔4〕~〔5〕ハンガリーの聖人を描いたオラトリオ「聖エリザベトの伝説」の抜粋曲のピアノ独奏稿。実際にはリスト本人はこの2曲をピアノ独奏曲として残してはいない。ハワードがピアノ(独奏/連弾)伴奏版のオラトリオを参考にしピアノ独奏曲へ編集したもの。ハワードは自身の正当性を主張する根拠として、リスト自身やリストの弟子たちがこのオラトリオをピアノ独奏で演奏していたことを例に挙げている。関連作品「《聖エリザベトの伝説》より3つの小品 S.498a」はDisc.23に収録。 〔6〕「忘れられたワルツ 第3番 S.215/3」のパリ草稿で初稿(と思われるもの)。終結部が異なる。通常稿はDisc.20に収録。 〔7〕単に「半音階的大ギャロップ S.219」(Disc.21)の簡易稿かと思いきや、途中で「舞踏会ギャロップ S.220」(Disc.2)が登場する。 〔8〕この「忠誠行進曲」のピアノ独奏稿第1稿はフェルッチオ・ブゾーニが管弦楽稿と誤って認定してしまい、リストの作品カタログには登録されなかった。この自筆譜はパリのフランス国立図書館に所蔵されている。第2稿では「ワイマール民謡 第2番 S.542ii」の主題と共通のものが現れるが、この第1稿ではその主題はまだない。
HMV : レスリー・ハワード リスト ピアノ作品全集
タワレコ : レスリー・ハワード リスト ピアノ作品全集
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November 03, 2012
世界の偉大なるピアノ音楽 第78巻
ガブリエル・フォーレ
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舟歌 第1番 Op26 (フォーレ)*
舟歌 第6番 Op.70 (フォーレ)*
無言歌 第3番 Op.17/3 (フォーレ)*
夜想曲 第1番 Op.33/1 (フォーレ)*
夜想曲 第3番 Op.33/3 (フォーレ)*
夜想曲 第4番 Op.36 (フォーレ)*
夜想曲 第6番 Op.63 (フォーレ)*
夜想曲 第13番 Op.119 (フォーレ)*
即興曲 第2番 Op.31 (フォーレ)"
即興曲 第3番 Op.34 (フォーレ)"
*イーゴリ・コマリョフ
"ヴラディーミル・バーク
Melodiya DE 0198
〔メモ〕
夢の中を漂うようなフォーレのピアノ作品集。
フランツ・リスト→ハンス・フォン・ビューロー→カール・H・バルト→ゲンリヒ・ネイガウス→ヤコフ・ザーク→ヴラディーミル・バーク
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November 01, 2012
YAKOV FLIER: From 1946-1948 recordings volume 2
ヤコフ・フリエール
From 1946-1948 recordings volume 2
1. 《こうもり》のワルツの主題によるパラフレーズ Op.56 (シュトラウスⅡ世=グリュンフェルト)
2. おお、愛らしき夕星よ - 《タンホイザー》よりヴォルフラムのロマンス S.444 (ワーグナー=リスト)
3. イゾルデの愛の死 S.447 (ワーグナー=リスト)
4. コンソレーション 第3番 S.172/3
5. 葬送曲 S.173/7
6. 超絶技巧練習曲 第10番 S.139/10
7. 超絶技巧練習曲 第12番 雪嵐 S.139/12
8. ピアノ協奏曲 第2番 S.125*
*ニコライ・アノーソフ指揮/ソヴィエト国立交響楽団
VISTA VERA VVCD-00237
Recorded: 1946-1948
〔メモ〕
ロシアが多くの優れたピアニストを輩出したのは優れた教師がたくさんいたから、というのはこのブログでお話したことがあると思いますが、フリエールもまた優れたピアニストであると同時に優れたピアノ教師でした。イグムノフの弟子だった彼は、ネイガウスの弟子エミール・ギレリスとライバルのような関係にあり、お互い様々なコンクールで上位を競い合っていました。1935年のウィーン国際コンクールと全ソ連コンクールでは1位フリエール、2位ギレリスであり、1938年のイザイコンクール(現エリザベートコンクール)では1位ギレリス、3位フリエールという結果でした。
ロシアの偉大なピアノ教師ネイガウスは「力強く、燃えさかるようで、説得力に満ちた音楽で大衆に語りかける。そして音楽的教養がない人間にとってすら彼の音楽は理解しやすい」とフリエールの演奏を評しています。たしかに情熱的でロマンティックな演奏です。
フリエールの弟子たちにはプレトニョフ、ルディ、ヴラセンコ、ポストニコワなどがいます。プレトニョフは妙に落ち着いた青年であり、一方フリエールはその人物も情熱的な人でした。フリエールとプレトニョフは反発しながら絆を深めていくような不思議な関係だったそうです。
フランツ・リスト→アレクサンドル・ジロティ→コンスタンティン・イグムノフ→ヤコフ・フリエール
フランツ・リスト→パウル・パブスト→コンスタンティン・イグムノフ→ヤコフ・フリエール
関連記事: ヤコフ・フリエール 3 ● リスト
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October 27, 2012
レスリー・ハワード: リスト ピアノ作品全集 Disc.82
The Complete Liszt Piano Music
草稿 ・ 改訂案 3
Disc.82
1. パガニーニの鐘による華麗なる大幻想曲 S.420
2. 守護天使へ "アンジェルス!" 〔第1草稿〕 S.162a/1
3. お気に入りの小ワルツ 〔第1稿〕 S.212i
4. 憂鬱なワルツ 〔第1稿〕 S.210
5. ポーランドの旋律 〔草稿〕 S.249a
6. 伝説 第2番 波を渡るパオラの聖フランチェスコ 〔簡易稿〕 S.175/2bis
7. メフィストワルツ 第4番 〔第1稿〕 S.216b
8. 即興ワルツ 〔補筆稿〕 S.213a
9. 憂鬱なワルツ 〔中間稿〕 S.210a
10. ヴァレンシュタットの湖で 〔中間稿〕 S.156/2a bis
11. アンジェルス! 〔第2草稿〕 S.162a/2
12. エステ荘の糸杉に - 哀歌 〔S.163/3の第1稿〕 S.162b
13. パガニーニの《ヴェネツィアの謝肉祭》による変奏曲 S.700a
Recorded: 1995/1997/1998
〔メモ〕
〔1〕リストの有名な練習曲「ラ・カンパネラ」と同様に、パガニーニの第2ヴァイオリン協奏曲のロンドの主題を使用している巨大な幻想曲。1834年初版。ヘルミニー・ヴィアルへ献呈。 〔2〕「巡礼の年 第3年 S.163」(Disc.11)の第1曲「守護天使への祈り」の草稿。その草稿には「27 September 77 Villa d'Este (SS Cosmae et Damiani) FLiszt」(1877年9月27日エステ荘(サンティ・コスマ・エ・ダミアーノ)F.リスト」と書かれている。上記タイトルもその草稿に書かれているもの。 〔3〕「お気に入りの小ワルツ」は後に改訂され「即興ワルツ S.213」(Disc.20)となる作品。その第2稿はDisc.21に収録。 〔4〕「憂欝なワルツ S.214/2」(Disc.20)の初稿。印象的な序奏が特徴。 〔5〕ポーランドの民俗旋律らしいが、詳細は不明。リストはこの旋律を自身の「ヴォロニンツェの落穂拾い S.249」(Disc.30)の第2曲でも使用。 〔6〕「伝説 S.175」の第2曲の簡易稿。当初、通常稿と共に出版される予定だったが、1976年に初めて出版された。 〔7〕「メフィストワルツ 第4番」の草稿。リストのは後にアンダンティーノ部を追加しようと試みるが未完に終わる。その後の未完の改訂稿をハワードは補筆してDisc.20に収録している。 〔8〕即興ワルツへリストは弟子たちのためにいくつかの追加パッセージを書いた。それらをまとめて録音したもの。リナ・ラーマンの著書「Liszt Pedagögium」へアウグスト・リーゼナウアーが注釈として書き入れたもの。 〔9〕上記トラック〔4〕への修正譜。この修正譜はアメリカ議会図書館に所蔵されている。 〔10〕「旅のアルバム」の第1巻の第2曲aと「巡礼の年 第1年 スイス」の第2曲の中間に位置する稿。 〔11〕上記トラック〔2〕同様「巡礼の年 第3年 S.163」(Disc.11)の第1曲の草稿。「15 ottobre 77 Villa d'Este FLiszt」(1877年10月15日エステ荘、F.リスト)と書かれている。ハルモニウムで演奏してもよいと表記されている。タイトルは「アンジェルス!」のみだが、続けて「in Festa SS Angelorum Custodi」(守護天使の祝祭に)と書かれている。 〔12〕「巡礼の年 第3年 S.163」(Disc.11)の第3曲「エステ荘の糸杉に - 哀歌Ⅱ」の初稿だが、いつ作られたものかわからない。 〔13〕パガニーニがヴェネツィア民謡「愛しいお母さん」を主題としてヴァイオリン用の変奏曲「ヴェネツィアの謝肉祭」を作った。リストもそれに倣い同じ主題を用いて簡素な変奏曲を作った。
HMV : レスリー・ハワード リスト ピアノ作品全集
タワレコ : レスリー・ハワード リスト ピアノ作品全集
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October 26, 2012
世界の偉大なるピアノ音楽 第77巻
エドヴァルド・グリーグ
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ピアノソナタ Op.7 (グリーグ)*
4つの小品 Op.1 (グリーグ)*
6つの詩的な音の絵 Op.3 (グリーグ)*
フモレスケ集 Op.6 (グリーグ)*
ギボエンの婚礼行列 (ノルウェーの農民民謡 Op.72 第1番)(グリーグ)"
ロットナムのクヌート (ノルウェーの農民民謡 Op.72 第7番)(グリーグ)"
シヴレ谷の娘たち (ノルウェーの農民民謡 Op.72 第16番)(グリーグ)"
トロルの婚礼行列 (ノルウェーの農民民謡 Op.72 第14番)(グリーグ)"
*イーゴリ・コマリョフ
"ヴィクトル・メルジャーノフ
Melodiya DE 0195
〔メモ〕
どことなく民俗情緒溢れるグリーグのピアノ作品集。抒情小品集が入ってないのはなぜなんだろう?
フランツ・リスト→アレクサンドル・ジロティ→アレクサンドル・ゴリデンヴェイゼル→サミュエル・フェインベルク→ヴィクトル・メルジャーノフ
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October 24, 2012
BRAILOWSKY: The Berlin Recordings Vol.2
アレクサンダー・ブライロフスキー
The Berlin Recordings 1928 - 1934 Vol.2 Liszt and Encores
Disc.1
1.-3. ピアノ協奏曲 第1番 S.124*
4. ハンガリー狂詩曲 第2番 〔カデンツァ付〕 S.244/2
5. ハンガリー狂詩曲 第6番 S.244/6
6. ハンガリー狂詩曲 第12番 S.244/12
7. 即興ワルツ S.213
8. 小人の踊り S.145/2
9. 愛の夢 第3番 S.541/3
Disc.2
1. 《タンホイザー》序曲 S.442 (ワーグナー=リスト)
2. 紡ぎ歌 (《さまよえるオランダ人》より) S.440 (ワーグナー=リスト)
3. シェイクスピアのセレナード "きけ、きけ、ひばりを" S.558/9 (シューベルト=リスト)
4. 楽興の時 第3番 Op.94/3 (シューベルト=レシェティツキー)
5. 軍隊行進曲 Op.51 (シューベルト=タウジヒ)
6. パストラーレとカプリッチョ (スカルラッティ=タウジヒ)
7. 紡ぎ歌 Op.67/4 (無言歌集より) (メンデルスゾーン)
8. スケルツォ Op.16/2 (メンデルスゾーン)
9. 夢のもつれ Op.12/7 (シューマン)
10. 間奏曲 (《ウィーンの謝肉祭の道化芝居 Op.26》より第4曲) (シューマン)
11. 無窮動 Op.24/4 (ウェーバー)
12. 人形のセレナード (《子供の領分》より)(ドビュッシー)
13. トッカータ (《ピアノのために》より)(ドビュッシー)
14. 前奏曲 Op.11/10 (スクリャービン)
15. 練習曲 Op.8/12 (スクリャービン)
16. 火祭りの踊り (《恋は魔術師》より)(ファリャ)
*ユリウス・プリュヴァー指揮/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
danacord DACOCD 338-339
Recorded: 1928 - 1934
〔メモ〕
父ペーター・ブライロフスキー、レシェティツキー、プハルスキー(レシェティツキーの弟子)、ブゾーニ、プランテにピアノの指導を受けたブライロフスキーのポリドールレーベルへの初期録音集です。市販されたSP盤をコレクターたちから借り受け、CD化したものとのことです。
演奏は全体的に自由度が高く、自発性に富んだ演奏です。以前マルク・ハンブルグをご紹介した際に、「自由なピアニスト」と言いましたが、ハンブルグもブライロフスキーもレシェティツキーの弟子です(ただしブライロフスキーはハンブルグほど極端ではないです)。窮屈さを感じない伸びやかさがあります。 選曲も全体的に面白く、往年の名人芸を堪能できます。
フランツ・リスト→マダム・サン=オーベール→フランシス・プランテ→アレクサンダー・ブライロフスキー
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October 21, 2012
レスリー・ハワード: リスト ピアノ作品全集 Disc.81
The Complete Liszt Piano Music
草稿 ・ 改訂案 2
Disc.81
1. B-A-C-Hの動機による前奏曲とフーガ 〔第1稿〕 S.529i
クリスマスツリー 〔パリ草稿〕〔校訂:ハワード〕 S.185a
2. 第1番 プサリテ - 古きクリスマスの歌
3. 第2番 おお、聖なる夜
4. 第3番 飼葉桶のかたわらの羊飼い (甘き喜びのうちに)
5. 第4番 神の御子は今宵しも (東方三博士の行進のように)
6. 第5番 スケルツォーソ
7. 第6番 朝の目覚まし (カリヨン 〔第1稿〕)
8. 第7番 まどろみの歌
9. 第8番 ("古きプロヴァンスのクリスマス")
10. 第9番 (夕べの鐘 〔第1稿〕)
11. 第10番 (昔々 〔第1稿〕)
12. 第11番 ハンガリー風
13. 第12番 ポーランド風
14. システィーナ礼拝堂にて - アレグリのミゼレーレとモーツァルトのアヴェ・ヴェルム・コルプス 〔第1稿〕〔校訂:ハワード〕 S.461i
ハンガリーの民俗旋律 〔簡易稿〕 S.243bis
15. 第1番
16. 第2番
17. 第3番
18. ハンガリーの民俗旋律 (ラーコーツィ行進曲 - マジャール狂詩曲 第13番a) S.242/13a
19. ダンテを読んで - ソナタ風幻想曲 〔第3稿〕〔校訂:ハワード〕 S.158c
Recorded: 1997
〔メモ〕
後に改訂され「B-A-C-Hの主題による幻想曲とフーガ S.529ii」(Disc.16)となる作品。B-A-C-Hというのはもちろんバッハの名前だが、ドイツ音名で「シ♭・ラ・ド・シ」となる。この初期稿は1983年に新リスト全集にて出版されるまで未出版だった。この曲自体は同名のオルガン曲のトランスクリプション。 〔2〕~〔13〕パリのフランス国立図書館に所蔵されている、クリスマスツリーの未発表の初稿。総じて最終稿よりシンプルで短い。タイトルは最終稿と比べて同じものや、変更されているもの(6番)や、無題のもの(8番、9番、10番)がある。最終稿はDisc.18に収録。 〔14〕ワイマールのゲーテ=シラー・アルヒーフに所蔵されている「システィーナ礼拝堂にて」の未発表の原稿。出版された最終稿はDisc.50に収録。 〔15〕~〔17〕リストはいくつかの作品をアマチュアでも演奏できるように簡易化したが、それらはどれもやはりアマチュアには難しく、その試みが成功しなかった。この作品もそのひとつ。この3作品は最終的には「ハンガリー狂詩曲 第6番」(Disc.33)の素材となる作品。通常稿はDisc.30に収録。 〔18〕「マジャール狂詩曲 第13番 - ラーコーツィ行進曲 S.242/13」(Disc.31)の簡易稿として出版された際に上記のタイトルが与えられた。「マジャール狂詩曲 第13番」は最終的に「ハンガリー狂詩曲 第15番 S.244/15」(Disc.34)となる作品。 〔19〕「ダンテソナタ S.161/7」の第3稿(最終稿は第4稿)。これより以前の初期稿「神曲への補遺(パラリポメナ)」や「神曲への序説(プロレゴメナ)」の時点では2楽章制をとっていたが、この(最終稿と同じ)タイトルが与えられてからは単一楽章としてまとめられている。この稿は出版社へ渡した校正前原稿である可能性がある。初期稿のパラリポメナとプロレゴメナはDisc.80に、最終稿はDisc.10に収録。
HMV : レスリー・ハワード リスト ピアノ作品全集
タワレコ : レスリー・ハワード リスト ピアノ作品全集
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October 19, 2012
世界の偉大なるピアノ音楽 第76巻
カミーユ・サン=サーンス
ワルツ形式の練習曲 Op.52/6 (サン=サーンス)*
練習曲 "ラ・パルマの鐘" Op.111/4 (サン=サーンス)*
6つの練習曲 Op.135 (サン=サーンス)*
序奏とロンドカプリチオーソ Op.28 (サン=サーンス)"
グルックの《アルチェステ》のアリアによるカプリース (サン=サーンス)"
*マリア・ユージナ
"ヴラディーミル・バーク
Melodiya DE 0195
〔メモ〕
ユージナとバークが奏者として表記されていますが、こちらも信憑性はわかりません。序奏とロンドはヴァイオリンとオーケストラの曲ですが(2台?)ピアノ編曲版でしょうか?演奏は良いです。
フランツ・リスト→ハンス・フォン・ビューロー→カール・H・バルト→ゲンリヒ・ネイガウス→ヤコフ・ザーク→ヴラディーミル・バーク
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