ショパン国際ピアノコンクール2010 -Nicolay Khozyainov-ショパン国際ピアノコンクール2010 -日本勢-

October 11, 2010

Great Pianists of The 20th Century Vol.4

20世紀の偉大なるピアニストたち 4

クラウディオ・アラウ 1

great arrau 1

Disc.1
1. イスラメイ (バラキレフ)<27/28>
2. スペイン狂詩曲 S.254 〔短縮版〕 (リスト)<36>
3. 半音階的幻想曲とフーガ BWV903 (バッハ)<45>
4.-6. イベリア 第1集 (アルベニス)<46/47>
7. 孤独のなかの神の祝福 S.173/3 (リスト)<70>
8. エステ荘の噴水 S.163/4 (リスト)<69>
9. 雪あらし S.139/12 (リスト)<74>

Disc.2
1.-2. パガニーニの主題による変奏曲 Op.35 (ブラームス)<74>
3.-5. ピアノ協奏曲 第1番 Op.15 (ブラームス)<69>*

*ベルナルト・ハイティンク指揮/ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団

音源: Deutsche Grammophon, BMG, Sony, Philips
        Deutsches Musikarchiv Berlin
Philips 456 706-2

〔メモ〕
チリ出身ながら、フランツ・リストの弟子マルティン・クラウゼに師事しドイツ・ピアニズムの最良の形を受け継いでいるのがこのアラウです。この2枚組では初期の録音も含まれていて、超絶技巧を武器にしていたヴィルトゥオーゾスタイルの頃の彼の演奏も楽しめます。しかしそのピアニズムの根底に流れる質実剛健さというのはいつの時代の彼の録音をとっても変わりません。解説によると「アラウは若いころはモダンなスタイルのピアニストだが、歳をとるにつれて古き時代のピアニストのスタイルになるというパラドックスがある」という考察がされてますが、なるほどそのような解釈もできると思います。そのモダンピアニストとしての顕著な例がスペイン狂詩曲でしょう。感傷を排除し超絶技巧を持って淡々と前進していくその姿は驚くほどにモダンな奏法です。一方で60年代以降の演奏では作品を慈しむような演奏がされています。これほど計り知れない深みをもったピアニストを僕は他に知りません。

フランツ・リスト→マルティン・クラウゼ→クラウディオ・アラウ


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