February 08, 2011
SIMON BARERE at the Carnegie Hall Volume One
シモン・バレール
SIMON BARERE at the Carnegie Hall Volume One
Disc.1
1.-3. ピアノ協奏曲 第1番 S.124*
4. ペトラルカのソネット 第104番 〔オッシア〕 S.161/5
5.-10. ピアノソナタ S.178
Disc.2
1. スペイン狂詩曲 S.254
2. 小人の踊り S.145/2
3. ファウストのワルツ S.407 (グノー=リスト)
4. 葬送曲 S.173/7
5. 小人の踊り S.145/2
6. ハンガリー狂詩曲 第12番 S.244/12
*デイヴィッド・ブロックマン指揮/ニューヨーク・フィルハーモニック
apr CDAPR 7007
Recorded: 1946/1947/1949
〔メモ〕
「電光石火のスーパーヴィルトゥオーゾ」であるバレールのライブ録音集です。バレールはブルーメンフェルトの弟子であり、ホロヴィッツと同門のピアニストです。
とにかく速い速い!全体的にスポーティヴな魅力があります。しかし彼は何も考えずに指を走らせているだけではありません。ペトラルカのソネットでのロマンティックで歌心があり魅力的。ファウストワルツでも聴かせ方がうまく、巧みなコントロールが光ります。ソナタでもロマンティックな解釈は変わらず、あたかもリスト直系の19世紀のピアニストが演奏しているかのようです。
なおバレールのロ短調ソナタを聴いたイシドール・フィリップは次のような手紙をバレールに送っています。
“これほどまでの美しい表現と壮麗なヴィルトゥオジティを持って演奏されたリストのソナタを、ブゾーニの演奏を聴いて以来私は聴いたことがなかった”
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