Great Pianists of The 20th Century Vol.37世界の偉大なるピアノ音楽 第9巻

June 14, 2011

Georges Cziffra: Ses Enregistrements Studio

ジョルジュ・シフラ

Ses Enregistrements Studio 1956 -1986

cziffra emi

《エフゲニー・オネーギン》のポロネーズ S.429 (チャイコフスキー=リスト)<56>
《リゴレット》パラフレーズ S.434 (ヴェルディ=リスト)<59>
《ポルティチの唖娘》による華麗なるタランテラ S.386 (オーベール=リスト)<58>
《ファウスト》のワルツ S.407 (グノー=リスト)<58>
結婚行進曲と妖精の踊り (《真夏の夜の夢》より) S.410 (メンデルスゾーン=リスト)<59>
《タンホイザー》序曲 S.442 (ワーグナー=リスト)<59>
ナイチンゲール S.250/1 (アリャビエフ=リスト)<58>
ラ・カンパネラ S.141/3 (パガニーニ=リスト)<59> 
ハンガリー狂詩曲 第1番~第15番 S.244/1-15 <56/57> 
スペイン狂詩曲 S.254 <56>
エステ荘の噴水 S.163/4 <57>
忘れられたワルツ 第1番 S.215/1 <57>
即興ワルツ S.213 <57>
愛の夢 第3番 S.541/3 <57> 
半音階的大ギャロップ S.219 <57>
超絶技巧練習曲 S.139 (全曲)<57/58>
メフィストワルツ 第1番 S.514 <57>
小人の踊り S.145/2 <57>
愛の夢 第3番 S.541/3 <77/78>
忘れられたワルツ 第1番 S.215/1 <77/78>
即興ワルツ S.213 <77/78>
パガニーニ大練習曲 第5番 狩り S.141/5 <73>
2つの演奏会用練習曲 S.145 (全曲)<70/69>
ラ・カンパネラ S.141/3 (パガニーニ=リスト)<69>
バラード 第2番 S.171 <78>
ポロネーズ 第1番 S.223/1 <78>
ピアノソナタ S.178 <68>
ハンガリー狂詩曲 第1番~第15番 S.244/1-15 <72-75>
ハンガリー狂詩曲 第16番 S.244/16 〔シフラ編〕<72-75>
ハンガリー狂詩曲 第19番 S.244/19 〔シフラ編〕<72-75>
小鳥に説教するアッシジの聖フランチェスコ S.175/1 <77>
葬送曲 S.173/7 <70>
巡礼の年 第1年 スイス S.160 (全曲)<75>
巡礼の年 第2年 イタリア S.161 (全曲)<75/68>
巡礼の年 第2年 補遺 ヴェネツィアとナポリ S.162 (全曲)<76>
巡礼の年 第3年 S.163 (全曲)<76>
メフィストワルツ 第1番 S.514 <85/86>
エステ荘の噴水 S.163/4 <85/86>
即興ワルツ S.213 <85/86>
ウイーンの夜会 第6番 S.427/6 (シューベルト=リスト)<85/86>
波を渡るパオラの聖フランチェスコ S.175/2 <85/86>
雪あらし S.139/12 <85/86>
回想 S.139/9 <85/86>
いざ楽しまん - フモレスケ S.509 <85/86>
ポロネーズ 第2番 S.223/2 <Philips/63>
ペトラルカのソネット 第123番 S.161/6 <Philips/63>
B.A.C.H.の主題による幻想曲とフーガ S.529 <Philips/63>
ため息 S.144/3 <Philips/63>
タランテラ S.162/3 <Philips/63>
ラ・レジェレッツァ S.144/2 <Philips/63>
波を渡るパオラの聖フランチェスコ S.175/2 <Philips/63>
乙女の願い S.480/1 (ショパン=リスト)<75>
愛しい人 S.480/5 (ショパン=リスト)<75>
ポロネーズ 第2番 S.223/2 <81>
超絶技巧練習曲 第10番 S.139/10 <81>
ピアノ協奏曲 第1番 S.124 <69>*
ピアノ協奏曲 第2番 S.125 <69>*
ハンガリー幻想曲 S.123 <68>*
死の舞踏 S.126 <68>*
ピアノ協奏曲 第1番 S.124 <61>"
ピアノ協奏曲 第2番 S.125 <58>"
ハンガリー幻想曲 S.123 <64>"
死の舞踏 S.126 <64>"
ピアノ協奏曲 第1番 S.124 <57>#
ハンガリー幻想曲 S.123 <57>#
即興ワルツ S.213 <56>
超絶技巧練習曲 第10番 S.139/10 <56>

*ジェルジ・シフラJr.指揮/パリ管弦楽団
"アンドレ・ヴァンデルノート/フィルハーモニア管弦楽団
#ピエール・デルヴォー/フランス国立放送管弦楽団

EMI 50999 213251 2 0

〔メモ〕
シフラがEMIとPhilipsに残した全録音集のCD40枚組ボックスです。上記の収録曲目はリスト作品のみの抜粋となります。以前ブレンデルの項で「リストは多面的な芸術家であり、それぞれのピアニストのリスト作品へのアプローチも様々です」と僕は書きましたが、シフラはブレンデルと対極に位置するピアニストと言ってもいいのではないでしょうか。演奏解釈が全く違うのはもちろん、レパートリーで言っても例えばブレンデルは超絶技巧練習曲を弾かないし、シフラは灰色の雲や悲しみのゴンドラを弾かない。どちらが良いとか、どちらが正しいという話をしてるのではないです。それぞれのピアニストのアプローチの仕方によって、「リスト像」が聴衆へそれぞれ異なった形で伝わるということです。シフラ、ブレンデル、アラウ、ボレットの4人はリスト受容に最も決定的な影響を与えたピアニストたちでしょう。しかも4人それぞれがまったく違った形でです。全く違ったリスト像を提示されると聴衆は混乱するかもしれませんが、演奏者ごとに違ったリスト像があるからこそリスト作品を聴く楽しみが膨らむのだと僕は思っています。
シフラの演奏は燃え上がる炎のような技巧、そして男臭く泥臭いド根性ピアニズムにより聴いている者を興奮させます。特に素晴らしいと思ったのはタランテラ、ポロネーズ、半音階ギャロップなどの舞曲です。そして当然の如く忘れちゃいけないのは2回におよぶハンガリー狂詩曲集の録音でしょう。ハンガリー狂詩曲は多くがハンガリージプシーの音楽を基にしていますが、シフラもジプシーの血を受け継いでいます。彼によるこの「哀愁のジプシー節」により演奏されたこれらマジャールのラプソディーは名演であることはもちろん、歴史的・資料的価値も非常に高いと僕は考えています。

イギリスの著名な批評家ブライス・モリソンは「シフラはイカロスのように危険を冒し太陽へ近づいてゆく。そのボルテージにより、彼は魔術師のようにオーラと興奮を創出するのだ」とシフラを評しています。

フランツ・リスト→オイゲン・ダルベール→エルンスト・ドホナーニ→ジョルジュ・シフラ 
フランツ・リスト→イシュトヴァーン・トマーン→ジェルジ・フェレンチ→ジョルジュ・シフラ 

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