シェーンベルク 「フランツ・リスト その活動と本質」Sergio Fiorentino The Early Recordings Volume Three

October 30, 2011

Great Pianists of The 20th Century Vol.55

20世紀の偉大なるピアニストたち 55

ヴィルヘルム・ケンプ 1 

great kempff 1

Disc.1 
1.-7. 幻想曲集 Op.116 (ブラームス)<50>
8.-10. 3つの間奏曲 Op.117 (ブラームス)<50> 
11.-16. 6つのピアノ小品 Op.118 (ブラームス)<53> 
17.-20. 4つのピアノ小品 Op.119 (ブラームス)<53> 
21. アラベスク Op.18 (シューマン)<51> 

Disc.2 
1.-4. バラード集 Op.10 (ブラームス)<53> 
5.-12. 8つのピアノ小品 Op.76 (ブラームス)<53> 
13.-20. クライスレリアーナ Op.16 (シューマン)<56>

音源: Decca, DG 
Philips 456 862-2 

〔メモ〕  
ベルリン音楽大学でリスト直系ピアニストともいえるカール・ハインリヒ・バルトに師事したヴィルヘルム・ケンプです。ピアニストのアルフレート・ブレンデルが最も高く評価するピアニストはE.フィッシャー、コルトーとこのケンプであり、「ケンプの最盛期には、彼は我々の誰よりも美しく音楽を奏でた」と称賛しています。このブラームスの小品集に対してはブレンデルは「素直な演奏に感動した」 とコメントしています。
彼の演奏は細部まで磨き上げられた精緻な演奏とは対極にあり、作為がなく安心感を感じるような演奏です。ケンプの祖父フリードリヒ・ヴィルヘルム・ケンプと父ヴィルヘルム・ケンプは教会オルガニストでしたが、ケンプ自身もその音楽家としての伝統を継いでいます。ケンプの本質は「ピアニスト」ではなく「音楽家」なのではないでしょうか。

フランツ・リスト→ハンス・フォン・ビューロー→カール・ハインリヒ・バルト→ヴィルヘルム・ケンプ 
フランツ・リスト→ハンス・フォン・ブロンザルト→カール・ハインリヒ・バルト→ヴィルヘルム・ケンプ
フランツ・リスト→カール・タウジヒ→カール・ハインリヒ・バルト→ヴィルヘルム・ケンプ 


記事一覧(サイトマップ)

ミッチ at 21:13│Comments(0)TrackBack(1) 20世紀の偉大なるピアニストたち 



トラックバックURL

この記事へのトラックバック

1. Great Pianists of The 20th Century Vol.54  [ フランツ・リストに花束を 生誕200年 ]   December 26, 2011 01:15
20世紀の偉大なるピアニストたち 54  ジュリアス・カッチェン 2  Disc.1  1. ラプソディー・イン・ブルー (ガーシュイン)*  2. 左手のためのピアノ協奏曲 (ラヴェル)*  3.-5. ピアノ協奏曲 ...

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
シェーンベルク 「フランツ・リスト その活動と本質」Sergio Fiorentino The Early Recordings Volume Three