Great Pianists of The 20th Century Vol.58CDリリース情報 11/24

November 22, 2011

BRAILOWSKY plays VIRTUOSO SHOWPIECES

アレクサンダー・ブライロフスキー 

VIRTUOSO SHOWPIECES 

brailowsky virtuoso

Disc.1
1. シャコンヌ (バッハ=ブゾーニ)
2.-5. ピアノ協奏曲 第4番 Op.44 (サン=サーンス)*
6. 小鳥に説教するアッシジの聖フランチェスコ S.175/1
7. ラ・カンパネラ S.141/3
8. 即興ワルツ S.213
9. ハンガリー狂詩曲 第7番 S.244/7
10. 愛の夢 第3番 S.541/3
11. メフィストワルツ 第1番 S.514

Disc.2
1. ハンガリー狂詩曲 第2番 S.244/2 〔カデンツァ:ブライロフスキー〕
2. パガニーニ大練習曲 第5番 S.141/5
3. レズギンカ 超絶技巧練習曲 Op.11より第10番 (リャプノフ)
4. 即興曲 第2番 Op.31 (フォーレ)
5. 水の戯れ (ラヴェル)
6. レントより遅く (ドビュッシー)
7. 人形のセレナーデ (ドビュッシー)
8. オンディーヌ (夜のガスパールより)(ラヴェル)
9. 火祭りの踊り (ファリャ)
10. 失った小銭への怒り Op.129 (ベートーヴェン)
11. 即興曲 D.899/3 (シューベルト)
12. 紡ぎの歌 Op.67/4 (メンデルスゾーン)
13. スケルツォ Op.16/2 (メンデルスゾーン)
14. ロンド・カプリチオーソ Op.14 (メンデルスゾーン)
15. ワルツ Op.39/15 (ブラームス)〔独奏稿〕
16. ワルツ Op.10/2 (ラフマニノフ)
17. アレグロ・バルバロ (バルトーク)
18. 熊蜂の飛行 (リムスキー・コルサコフ=ラフマニノフ)
19. 練習曲 Op.8/12 (スクリャービン) 

*シャルル・ミュンシュ指揮/ボストン交響楽団

RCA 09026-68165-2 
Recorded: 1938-1958  

〔メモ〕
キエフ出身、レシェティツキとブゾーニの弟子でショパン弾きでもあるブライロフスキです。また幼少時にラフマニノフに演奏を聴いてもらい「君は偉大なピアニストになることを運命付けられている」と言われています。演奏の方は往年の名人芸とでも言えばいいでしょうか。アルトゥール・ルービンシュタインなどと同じカテゴリのピアニストだと思います。意図的にやっているのか、勢いあまって間違えてしまっているのかわからない部分もあります。そういう意味で繊細さを欠き、勢いを重視したかのような伝説第1曲は好きになれませんが、ハンガリー狂詩曲や即興ワルツなどでは水を得た魚のように活き活きしています。選曲がなかなか面白く、ラヴェル、リャプノフ、バルトーク、ラフマニノフ、スクリャービンといったリスト的ヴィルトゥオジティを継承した作曲家達の名曲が収められています。そしてブライロフスキが演奏するとフォーレのノーブルな即興曲もショウ・ピースに聴こえてしまうのは、ブライロフスキ・マジックのなせる業でしょうか。このような名人芸を持ったピアニストは現在ではあまりいないのではないでしょうか。 

ちなみにブライロフスキーはハンガリー狂詩曲の1番~15番までを録音していますが、ここに収録されている7番はその全集からとられたものです。そのハンガリー狂詩曲全集も是非CDで復刻してもらいたいです。

フランツ・リスト→マダム・サン=オーベール→フランシス・プランテ→アレクサンダー・ブライロフスキー


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