フランツ・リスト生誕201年のはじまりhorowitz plays liszt

January 02, 2012

ハフとヴィラ -十字架の道行-

ピアニストのスティーヴン・ハフが同じくピアニストの親友ジョセフ・ヴィラとの思い出を語っていました。ジョセフ・ヴィラはエイズの合併症で亡くなりますが、その時のことを語っています。要約でご紹介しましょう。

“ある日、私達は彼のアパートメントでリストの「十字架の道行」の連弾稿を譜読みしていました。彼は譜面の音を正確に押さえることすらできませんでした。彼は熟練した偉大な画家のように色彩豊かな演奏をし、リストの様式の広大なキャンヴァスをどのように扱うかを心得ていました。病院に彼を訪ねた時、彼の力が徐々に弱っていくのが目に見えていました。死期が近づき、「極端な肉体的衰弱」という重荷を背負うことは彼にとっての「十字架の道行」のようなものでした。なんたる皮肉でしょう”  

十字架の道行はキリストの受難を描いた作品で、ヴィラの最期をそれに例えています。卓越したリスト弾きとも言える二人のピアニストが私的に「十字架の道行」を連弾で演奏していたというのは印象深いものがあります。

外部リンク: StephenHough.com | Joseph Villa


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ミッチ at 17:29│Comments(2)TrackBack(0) リストのこと 



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この記事へのコメント

1. Posted by klavier   January 17, 2012 18:57
ミッチさん、はじめまして。
私のブログにて、ドイツ語を訳して下さいまして、どうもありがとうございました。お陰さまでミッチさんのブログの事も知る事が出来まして良かったです。

最近ちょうど、リストの "Via crucis" をCDで聴いていて(オルガン伴奏と合唱版)、とても素晴らしい曲だなと思っていたところでした。ピアノの連弾譜もあるのですね。
スティーヴン・ハフのジョセフ・ヴィラとの思い出、とても感慨深い記事です。
この二人のピアニストによる「十字架の道行」、聴いてみたかったです。
2. Posted by ミッチ   January 17, 2012 19:20
klavierさん、はじめまして。こちらこそ訪問とコメントありがとうございます。いつもブログ楽しく拝見させていただいてます!

ヴィア・クルチスはなんか古い大聖堂に入った時に感じるような荘厳さと少しの恐さがあります。この作品はもっと知られて欲しいです。

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