February 24, 2012

レスリー・ハワード: リスト ピアノ作品全集 Disc.53

Leslie Howard
The Complete Liszt Piano Music
アラベスク 

Disc.53
  2つのロシアの旋律 (アラベスク) S.250
1. ナイチンゲール 〔第2稿〕 (アリャビエフ) 
2. ボヘミアの歌 (ブラコフ) 
3. かつて - ロマンス 〔第2稿〕 S.577ii (ウィルホルスキー)
4. タランテラ S.483 (ダルゴムイシスキー)
5. ブルハーコフのギャロップ 〔第1稿〕 S.478i
6. サンクトペテルブルグのある愛好家によるマズルカ S.384 (ウィルホルスキー?)
7. ボロディンのポルカへの前奏曲 S.207a
8. ポルカ (ボロディン)*
9. タランテラ S.482 (キュイ)
10. ラーコーツィ行進曲 〔普及稿〕 S.244c
11. 花の歌 S.383a (アーブラーニ) 
12. スペインのセレナード - レオ・フェシュテティチ伯爵の旋律 S.487
13. アデールのワルツ (F.リストによる華麗なる2手用トランスクリプション) S.456 (ジチー)
14. セゲドよ甦れ! - サバディによるハンガリー行進曲 (マスネによる管弦楽編曲) S.572
15. 《ワルツ形式の組曲》による演奏会用ワルツ S.430 (ヴェーグ) 
16. 序奏とハンガリー行進曲 S.573 (セーチェーニ)

*連弾Pf: フィリップ・ムーア

Hyperion CDA66984 
Recorded: 1994 

〔メモ〕
ロシアとハンガリーに関連する作品を集めたアルバム。 〔1〕〔2〕この2曲は一緒に出版されるが特に関連はない。 〔1〕アリャビエフによる歌曲「ナイチンゲール」のトランスクリプション。かつてアンコールピースとしてよく演奏されていたが現在はあまり演奏される機会は無い。タイトルはフランス語風に「ロシニョール」と言ったり、日本語風に「夜鳴きうぐいす」と言うこともある。初稿はDisc.29に収録。 〔2〕原曲はピョートル・ペトロヴィチ・ブラコフという人物の作品らしいが、そのブラコフという人物の詳細は不明。変奏曲形式。 〔3〕ウィルホルスキーの歌曲の忠実なトランスクリプション。ウィルホルスキーはロシアの歌手、作曲家でショパンやリストの知人でもあった。初稿はDisc.29に収録。 〔4〕ダルゴムイシスキーのピアノ連弾曲「スラヴのタランテラ」の2手用トランスクリプション。リストは単に「タランテラ」というタイトルを付けている。 〔5〕コンスタンティン・ブルハーコフの「ロシア・ギャロップ」の編曲の初稿。第2稿はDisc.29に収録。 〔6〕原曲の作曲者は不明だが、ウィルホルスキーによるものという説もある。 〔7〕〔8〕ボロディン、リャードフ、キュイ、リムスキー=コルサコフの合作「パラフレーズ:お気に入りの主題と助奏による24の変奏曲と15の小品」というピアノ連弾作品の中にボロディンのポルカがある(トラック〔8〕)。そのポルカへリストが変奏曲形式の前奏曲を書き(トラック〔7〕)、その曲集に組み込まれる。しかしリストの作曲したこの前奏曲は連弾作品ではなく独奏曲。ちなみにその曲集の主題は俗に「チョップスティックス」と呼ばれる。 〔9〕キュイの書いた管弦楽曲「タランテラ」のトランスクリプション。 〔10〕ハンガリー狂詩曲第15番(Disc.34)は当時のアマチュアには演奏できない難曲だったので、それを簡略化したもの。しかしこの稿でもアマチュアにとっては十分難しく一般には普及はしなかった。 〔11〕アーブラーニによる歌曲「花の歌」をアーブラーニ自身がピアノ独奏編曲し、その独奏稿をリストがさらに装飾音などを付け足し再編集したもの。 〔12〕未出版トランスクリプションで、ワイマールのゲーテ=シラー・アルヒーフに所蔵されている自筆譜を参照しハワードは録音している。フェステティクスは若きリストへ資金援助をしたハンガリー貴族のひとりで、生涯リストの友人および支援者だった。 〔13〕リストの弟子でハンガリーの作曲家ゲーザ・ジチーの作品による。彼は幼少時右腕を失っておりピアノ作品は左手用が主だが、この「アデールのワルツ」はリストへ献呈された「6つの左手のための練習曲」のうちの一曲で、リストは2手用に編曲している。 〔14〕イグナーツ・サバディ・フランクというアマチュア作曲家の作品「トルコ=ハンガリー行進曲」をジュール・マスネが「サバディによる英雄行進曲」というタイトルで管弦楽編曲し、セゲドの洪水被害者への義捐として演奏した。このマスネの編曲作品はリストに献呈され、その作品をさらにリストがピアノ独奏曲へ編曲。 〔15〕ヤーノシュ・ヴェーグによるピアノ連弾作品「ワルツ形式の組曲」を基にした作品。 〔16〕イムレ・セーチェーニの作品に基づく。この編曲はセーチェーニ本人へ献呈されている。ハワードはハンガリー狂詩曲16番~19番までとの類似性を指摘し「他人の主題を使用しているのは確かだが、オリジナルのハンガリー狂詩曲のような作品」と考えている。

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ミッチ at 19:59│Comments(0)TrackBack(0)レスリー・ハワード:ピアノ作品全集 



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