April 17, 2012

Great Pianists of The 20th Century Vol.78

20世紀の偉大なるピアニストたち 78 

マウリツィオ・ポリーニ 1 

great pollini 1

Disc.1
1.-4. ピアノソナタ 第1番 Op.11 (シューマン)<73>
5.-7. ピアノソナタ S.178 (リスト)<88>
8. スケルツォ 第1番 Op.20 (ショパン)<90>

Disc.2
1.-3. 3つのピアノ小品 D.946 (シューベルト)<85>
4. アラベスク Op.18 (シューマン)<83> 
5.-7. ピアノのための変奏曲 Op.27 (ウェーベルン)<76> 
8. 練習曲 第7番 (ドビュッシー)<92> 
9. 練習曲 第8番 (ドビュッシー)<92>
10. 練習曲 第9番 (ドビュッシー)<92>
11. 練習曲 第10番 (ドビュッシー)<92>
12. 練習曲 第11番 (ドビュッシー)<92>
13. 練習曲 第12番 (ドビュッシー)<92>
14.-16. ペトルーシュカ (ピアノのための3つの楽章)(ストラヴィンスキー)<71> 

音源:DG 
Philips 456 937-2 

〔メモ〕
カルロ・ロナーティ、カルロ・ヴィドゥッソ、アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリに師事したポリーニです。まず幼少期はロナーティに学び、その後ヴィドゥッソの下で学びます。そして1960年にショパンコンクールで優勝し脚光を浴びますが、約7年自身の研鑽のため第一線から退きます。その間ミケランジェリの弟子となりピアニストとしての自分を磨くだけでなく、多くの学問を学び人間的な研鑽もしていたとのことです。
フランツ・リストのコンサートピアニスト現役時代、ベートーヴェンのハンマークラヴィーアソナタはピカピカのゲンダイオンガクであり、当時の聴衆にとっては難解な音楽で理解が容易ではありませんでした。そしてその当時その謎を演奏活動によって解き明かしていったのがチェルニーの弟子であるフランツ・リスト本人でした。一方ポリーニは難解とされているシェーンベルク、シュトックハウゼン、ブーレーズなどの近・現代音楽の謎を解き明かしてきた貢献者と言えるのではないでしょうか。
「アルゲリッチはデュオニュソス的、ポリーニはアポロ的」とよく言われますが、まさにポリーニは理知的な演奏をするピアニストです。知性により解き明かされた近・現代音楽も素晴らしいですが、ここに収録されたシューマン、リスト、シューベルトなどのロマン派音楽もピカピカに磨かれ、楽曲が生まれ変わったような新鮮さを感じさせます。

フランツ・リスト→カール・タウジヒ→ベニアミーノ・チェージ→ジュゼッペ・マルトゥッチ→ジョヴァンニ・アンフォッシ→アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリ→マウリツィオ・ポリーニ 


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ミッチ at 19:48│Comments(2)TrackBack(0)20世紀の偉大なるピアニストたち 



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この記事へのコメント

1. Posted by klavier   April 19, 2012 16:17
ポリーニの経歴も、とても興味深いですね。コンクール優勝後も、ピアノだけでなく多くの学問を学んだことは素晴らしく、それも彼の理知的な演奏に磨きをかけていったのでしょうね。

そしてリストの先見性も、本当に尊敬すべきものですね。天才は後世になって本当の功績が明らかになる事が多いと思いますが、まさにリストもそうだと思います。まだまだ全貌が明らかになっていないようにも思いますが、それだけに探求のし甲斐がある素晴らしい音楽家ですね。

ところで、クララ・シューマンにとってリストは、きっと彼女の考えるピアニスト像の範疇を超えた、規格外のピアニスト(音楽家)だったのかなぁと、想像してしまいます。しかしリストは同時代の音楽家といつも友好的であって、とても心が大きな人だったのだなと感心してしまいます。
2. Posted by ミッチ   April 19, 2012 17:32
フランツ・リストほど誤解され続けた人は他にいないと思います。全貌が明らかになってないというのは好ましい状況ではないですが、探求者としては面白いことだらけです。(自分のことを探求者というのも大袈裟かもしれませんが(笑))

クララ・シューマンはおそらくリストへの嫉妬もあったと思います。彼女は「私たちピアニストが数週間かけて練習するパッセージを彼(リスト)は初見で完璧に弾きこなしてしまう!」と絶望を露わにしたこともあります。そんな人に難曲であるパガニーニ練習曲を献呈したら嫌味だと思われかねないですよね(笑)

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