Great Pianists of The 20th Century Vol.88世界の偉大なるピアノ音楽 第60巻

June 27, 2012

LISZT l'œuvre pour piano et orhestre / Michel Béroff

ミシェル・ベロフ 

LISZT l'œuvre pour piano et orhestre 

beroff concertos

Disc.1
1.-4. ピアノ協奏曲 第1番 S.124*
5.-10. ピアノ協奏曲 第2番 S.125*
11. さすらい人幻想曲 S.366 (シューベルト=リスト)*
12. 華麗なるポロネーズ S.367 (ウェーバー=リスト)*

Disc.2
1. ハンガリー幻想曲 S.123*
2. 《アテネの廃墟》の主題による幻想曲 S.122 (ベートーヴェン=リスト)*
3. 《レリオ》の主題による交響的大幻想曲 S.120 (ベルリオーズ=リスト)*
4. 呪い S.121*
5. 死の舞踏 S.126ii*

*クルト・マズア指揮/ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団 

EMI 7243 5 69662 2 2
Recorded: 1977-1979 

〔メモ〕
フランス・ピアノ楽派の名ピアニストたちであるイヴォンヌ・ロリオとピエール・サンカンに師事したベロフのリストの協奏曲を集めたアルバムです。ベロフはメシアンの推薦でパリ音楽院に入学し、そこでロリオとサンカンに師事しましたが、ロリオはメシアン夫人でもあります。そして第1回メシアンコンクールで優勝し卓越したメシアン弾きとして活躍しました。キャリアの半ばで右手の麻痺により演奏活動を制限するということもありました。
ベロフを表すキーワードは「鋭さ」ではないでしょうか。鋭敏な感性、尖鋭な知性、切れ味鋭い技巧が特筆されると思います。ベロフはもともと学生時代から近・現代音楽(バルトーク、メシアンなど)に強い関心を示していましたが、幸運にも近・現代音楽のスペシャリストであるロリオに師事することができ、さらに近・現代音楽への理解を深めていったのでしょう。これらリストの協奏曲集も現代的な感性によるシャープでクールな演奏です。特に素晴らしいと思ったのはピアノ協奏曲1番、2番とアテネの廃墟幻想曲です。アテネの廃墟幻想曲はペトリに匹敵する鮮烈さ!

1970年代の録音ということですが、レリオ幻想曲や華麗なるポロネーズの録音は当時としては貴重だったのではないでしょうか。 

フランツ・リスト→テオドール・リテール→ロベルデ→マルセル・シャンピ→イヴォンヌ・ロリオ→ミシェル・ベロフ 


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ミッチ at 20:18│Comments(2)TrackBack(0) リストのCD紹介 



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この記事へのコメント

1. Posted by yoshimi   February 21, 2013 01:32
こんばんは。
ベロフの録音は、メシアン、プロコフィエフなどいくつかCDを持ってますが、リスト作品集も録音していたのですね。

私がYoutubeで聴いた《アテネの廃墟》のピアノ協奏曲の音源は、このCDのものですね。
煌くようなクリアな高音の音色と切れの良いタッチがとても綺麗でした。試聴ファイルで聴いた《死の舞踏》(この曲はとても好きなのです)も良さそうです。

クリアな音色と鋭いナイフのような切れ味がありますが、もっと若い頃の黒光りする太く重厚な音とはちょっと違っているような気がします。(指の故障のせいかも?)
マズア&ゲバントハウス管と録音した頃のプロコフィエフの演奏と、音質は似ているのかもしれません。

若い頃のベロフは、音もタッチも瑞々しく鋭く鮮やかで、本当に「鋭敏な感性」を感じます。あの頃のベロフでしか弾けない何かがあるのでしょうね。
2. Posted by ミッチ   February 21, 2013 18:50
こんばんは!

たしかにベロフといえばメシアンというイメージが強すぎてリストは意外かもしれませんね。このディスクはリストの名盤として紹介される機会は少ないと思いますが、演奏はとても素晴らしいです(特に2つのピアノ協奏曲)。

この録音はベロフが希望しての録音だったのか、個人的には気になります。マズア&ゲヴァントハウスのリスト管弦楽曲全集のおまけ的な位置づけだったら少し悲しいです(笑)

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