レスリー・ハワード: リスト ピアノ作品全集 Disc.69LISZT / François-René Duchâble

July 02, 2012

Great Pianists of The 20th Century Vol.89

20世紀の偉大なるピアニストたち 89 

アルトゥール・シュナーベル 

great schnabel

Disc.1
1.-3. ピアノソナタ 第21番 ワルトシュタイン Op.53 (ベートーヴェン)<33>
4.-37. ディアベッリの主題による33の変奏曲 Op.120 (ベートーヴェン)<37>

Disc.2
1.-3. ピアノソナタ 第30番 Op.109 (ベートーヴェン)<42>
4.-6. ピアノソナタ 第32番 Op.111 (ベートーヴェン)<42>
7.-9. ピアノ協奏曲 第4番 Op.58 〔両カデンツァ:ベートーヴェン〕(ベートーヴェン)<33>*

*マルコム・サージェント指揮/ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団 

音源: EMI, BMG 
Philips 456 961-2 

〔メモ〕  
19世紀にて多くの素晴らしい弟子を輩出した偉大なピアノ教師といえば、リストとレシェティツキーに代表されます。リストとレシェティツキーは二人ともチェルニー門下なのでベートーヴェン直系のピアニストと言えるでしょう。今回ご紹介するシュナーベルはレシェティツキーの弟子のひとりです。レシェティツキーは「君は決してピアニストにはならないだろう。君は音楽家なのだ」とシュナーベルへ言っています。他にシュナーベルはハンス・シュミットにも師事しています。
シュナーベルによるベートーヴェンのピアノソナタ全集の世界初録音は、エトヴィン・フィッシャーによる平均律全曲の世界初録音とともに、録音史に残る偉業と讃えられています。彼はテクニシャンではなくミスタッチも散見されますが、演奏は若々しく、そして瑞々しくフレッシュな演奏です。天翔けるベートーヴェン。

ちなみに今では信じられませんが、シュナーベルが若い頃はシューベルトのピアノ音楽はピアニスト達にほとんど取り上げられることはありませんでした。レシェティツキーがシュナーベルへシューベルトのピアノソナタを教え、シュナーベルが多く取り上げたことによりシューベルトのピアノ音楽が復権していきました。 


記事一覧(サイトマップ)

ミッチ at 19:47│Comments(0)TrackBack(0) 20世紀の偉大なるピアニストたち 



トラックバックURL

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
レスリー・ハワード: リスト ピアノ作品全集 Disc.69LISZT / François-René Duchâble