August 14, 2012
Great Pianists of The 20th Century Vol.95
20世紀の偉大なるピアニストたち 95
内田 光子
Disc.1
1.-11. 《メッカの巡礼》の〈おろかな民が思うには〉(グルック)による10の変奏曲 K.455 (モーツァルト)<91>
12. ロンド K.511 (モーツァルト)<91>
13.-15. ピアノソナタ 第17番 K.576 (モーツァルト)<91>
16. アダージョ K.540 (モーツァルト)<91>
17.-19. ピアノ協奏曲 第9番 ジュノム K.271 (モーツァルト)<90>*
Disc.2
1.-12. 12の練習曲 (ドビュッシー)<89>
13.-15. 3つのピアノ小品 Op.11 (シェーンベルク)<98>
*ジェフリー・テイト指揮/イギリス室内管弦楽団
音源: Philips
Philips 456 982-2
〔メモ〕
リヒャルト・ハウザー、ステファン・アスケナーゼ、ヴィルヘルム・ケンプ、ニキタ・マガロフに師事した内田光子です。彼女が12歳の時に外交官の父がオーストリア大使となり、一家はウィーンへ引っ越し、その地で彼女はリヒャルト・ハウザーに師事しました。ハウザーの後はアスケナーゼ、ケンプ、マガロフなどの大家に師事することとなります。ウィーンのベートーヴェンコンクールで優勝、ワルシャワのショパンコンクールで2位入賞しています。
彼女はウィーンに住み、歴史的背景を知ることにより、ウィーン古典派を深く理解することができたそうです。彼女は「若者たちが私にアドバイスを求めてくることがあるけど、ピアノを演奏する以外で作曲家のことや時代背景を知るために本を読んで学ぶことがあるかをこちらから最初に聴くの。そして彼らの答えが"いいえ"だったら私は彼らに耳を貸さないわ」と言っています。
内田の演奏には「凝縮された緊張感」を感じます。プロのピアニストの間では(技術的なことはともかく)解釈としてはモーツァルトの作品が最も難しいとよく言われますが、なんとなくそれが納得できるような気がします。音楽の内側へ向かっていく集中力の凝縮が凄まじいです。別の意味で息を呑むスリリングさすら感じます。
ドビュッシーとシェーンベルクという近代音楽に対しても彼女は全く気負いなく、あたかもモーツァルトやシューベルトに対してアプローチしているかのように自然に接しています。有機的なまとまりを感じさせる、美しい名演です。
ちなみにシェーンベルクの3曲はこの企画のために録音されたものです。
フランツ・リスト→エミール・ザウアー→リヒャルト・ハウザー→内田光子
フランツ・リスト→エミール・ザウアー→ステファン・アスケナーゼ→内田光子
フランツ・リスト→ハンス・フォン・ビューロー→カール・H・バルト→ヴィルヘルム・ケンプ→内田光子
フランツ・リスト→アレクサンドル・ジロティ→ニキタ・マガロフ→内田光子
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内田 光子
Disc.1
1.-11. 《メッカの巡礼》の〈おろかな民が思うには〉(グルック)による10の変奏曲 K.455 (モーツァルト)<91>
12. ロンド K.511 (モーツァルト)<91>
13.-15. ピアノソナタ 第17番 K.576 (モーツァルト)<91>
16. アダージョ K.540 (モーツァルト)<91>
17.-19. ピアノ協奏曲 第9番 ジュノム K.271 (モーツァルト)<90>*
Disc.2
1.-12. 12の練習曲 (ドビュッシー)<89>
13.-15. 3つのピアノ小品 Op.11 (シェーンベルク)<98>
*ジェフリー・テイト指揮/イギリス室内管弦楽団
音源: Philips
Philips 456 982-2
〔メモ〕
リヒャルト・ハウザー、ステファン・アスケナーゼ、ヴィルヘルム・ケンプ、ニキタ・マガロフに師事した内田光子です。彼女が12歳の時に外交官の父がオーストリア大使となり、一家はウィーンへ引っ越し、その地で彼女はリヒャルト・ハウザーに師事しました。ハウザーの後はアスケナーゼ、ケンプ、マガロフなどの大家に師事することとなります。ウィーンのベートーヴェンコンクールで優勝、ワルシャワのショパンコンクールで2位入賞しています。
彼女はウィーンに住み、歴史的背景を知ることにより、ウィーン古典派を深く理解することができたそうです。彼女は「若者たちが私にアドバイスを求めてくることがあるけど、ピアノを演奏する以外で作曲家のことや時代背景を知るために本を読んで学ぶことがあるかをこちらから最初に聴くの。そして彼らの答えが"いいえ"だったら私は彼らに耳を貸さないわ」と言っています。
内田の演奏には「凝縮された緊張感」を感じます。プロのピアニストの間では(技術的なことはともかく)解釈としてはモーツァルトの作品が最も難しいとよく言われますが、なんとなくそれが納得できるような気がします。音楽の内側へ向かっていく集中力の凝縮が凄まじいです。別の意味で息を呑むスリリングさすら感じます。
ドビュッシーとシェーンベルクという近代音楽に対しても彼女は全く気負いなく、あたかもモーツァルトやシューベルトに対してアプローチしているかのように自然に接しています。有機的なまとまりを感じさせる、美しい名演です。
ちなみにシェーンベルクの3曲はこの企画のために録音されたものです。
フランツ・リスト→エミール・ザウアー→リヒャルト・ハウザー→内田光子
フランツ・リスト→エミール・ザウアー→ステファン・アスケナーゼ→内田光子
フランツ・リスト→ハンス・フォン・ビューロー→カール・H・バルト→ヴィルヘルム・ケンプ→内田光子
フランツ・リスト→アレクサンドル・ジロティ→ニキタ・マガロフ→内田光子
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