Great Pianists of The 20th Century Vol.97世界の偉大なるピアノ音楽 第69巻

August 29, 2012

The Best of Liszt ・ Misha Dichter

ミッシャ・ディヒター

The Best of Liszt 

dichter best

Disc.1
1. メフィストワルツ 第1番 S.514
2. ローレライ S.532
3. ハンガリー狂詩曲 第11番 S.244/11 
4. 葬送曲 S.173/7
5. 愛の使い S.560/10 (シューベルト=リスト)
6. 泉のほとりで S.160/4
7. ため息 〔レンネバウムのためのカデンツァ付〕S.144/3
8. 愛の夢 第3番 S.541/3
9. ラ・カンパネラ S.141/3
10. ハンガリー狂詩曲 第12番 S.244/12
11. ラ・レジェレッツァ S.144/2
12. エステ荘の噴水 S.163/4

Disc.2
1. ハンガリー狂詩曲 第2番 〔カデンツァ付〕 S.244/2
2. 《ファウスト》のワルツ S.407 (グノー=リスト)
3. 忘れられたワルツ 第1番 S.215/1
4. 忘れられたワルツ 第2番 S.215/2
5. ハンガリー狂詩曲 第13番 S.244/13
6. オーベルマンの谷 S.160/6
7. ハンガリー狂詩曲 第14番 S.244/14 
8. 牧歌 S.160/7
9. 献呈 S.566 (シューマン=リスト)
10. ハンガリー狂詩曲 第6番 S.244/6 

Philips 446 554-2
Recorded: 1977/1980 

〔メモ〕 
オービ・ツェルコ(シュナーベルの弟子)やロジーナ・レヴィーンに師事したディヒターです。ロシア勢が国際コンクールで猛威を振っていた時期にアメリカもそれに対抗するかのように優秀なピアニストをたくさん投入してきました(冷戦だったからでしょうか?)。そのアメリカ勢の代表がクライバーン、フライシャーなどです。クライバーンがソヴィエトの威信をかけた第1回チャイコフスキーコンクールで、ソヴィエトからの刺客ヴラセンコを2位に押さえて優勝したことは有名ですが、第3回チャイコフスキーコンクールでは優勝はソヴィエトのソコロフで、2位がアメリカから出場したディヒターでした。クライバーンもディヒターもレヴィーン夫人の弟子です。レヴィーン夫人はロシア・ピアノ楽派の系譜とレシェティツキーの系譜に属します。なのでクライバーンもディヒターも元を辿ればロシア・ピアノ楽派の系譜に属するピアニストと言えなくもないです。
ロシアのピアニズムといえば広大なスケールの演奏を思いつきますが、ディヒターの演奏はそれとは少し違うと思います。彼の演奏は几帳面に整っていて、理路整然とした語り口の演奏です。音色が若干単調になりがちかもしれませんが、技巧は非常に高度です。 


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