世界の偉大なるピアノ音楽 第78巻LISZT Intégrale des Rhapsodies Hongroises: Setrak

November 04, 2012

レスリー・ハワード: リスト ピアノ作品全集 Disc.83

Leslie Howard
The Complete Liszt Piano Music
草稿 ・ 改訂案 4 

Disc.83 
1. ハンガリー - 交響詩 第9番 S.511e
2. ラーコーツィ行進曲 〔管弦楽稿より簡易編曲〕 S.244b 
3. ものみな涙あり 〔第1稿〕 S.162c/1
  《聖エリザベト》より2つの小品 S.693a 
4. バラの奇跡 
5. 嵐  
6. 忘れられたワルツ 第3番 〔終結部異稿〕 S.215/3a 
7. 半音階的大ギャロップ 〔簡易稿〕 S.219bis 
8. 忠誠行進曲 〔第1稿〕 S.228i  

Recorded: 1995/1997/1998  

〔メモ〕 
〔1〕リストの交響詩第9番「ハンガリー」をフリードリヒ・シュピロがピアノ独奏編曲した。その編曲の出版譜にリスト本人が変更を加え生まれ変わったもの。しかしこの稿は未出版に終わった。この稿のホログラムはワイマールに所蔵されている。この第9交響詩の基となった作品はピアノ独奏曲「ハンガリー様式の英雄行進曲 S.231」(Disc.21)だが、それだけでなく他のハンガリーに因んだ素材(民謡など)も使用している。 〔2〕ラーコーツィ行進曲を基に管弦楽曲を作り、その管弦楽稿のピアノトランスクリプションを作った。この稿はさらにその簡易稿。通常稿はDisc.22に収録。 〔3〕「巡礼の年 第3年 S.163」(Disc.11)の第5曲「ものみな涙あり」の初稿。この初稿の自筆譜にタイトルは書かれていない。 〔4〕~〔5〕ハンガリーの聖人を描いたオラトリオ「聖エリザベトの伝説」の抜粋曲のピアノ独奏稿。実際にはリスト本人はこの2曲をピアノ独奏曲として残してはいない。ハワードがピアノ(独奏/連弾)伴奏版のオラトリオを参考にしピアノ独奏曲へ編集したもの。ハワードは自身の正当性を主張する根拠として、リスト自身やリストの弟子たちがこのオラトリオをピアノ独奏で演奏していたことを例に挙げている。関連作品「《聖エリザベトの伝説》より3つの小品 S.498a」はDisc.23に収録。 〔6〕「忘れられたワルツ 第3番 S.215/3」のパリ草稿で初稿(と思われるもの)。終結部が異なる。通常稿はDisc.20に収録。 〔7〕単に「半音階的大ギャロップ S.219」(Disc.21)の簡易稿かと思いきや、途中で「舞踏会ギャロップ S.220」(Disc.2)が登場する。 〔8〕この「忠誠行進曲」のピアノ独奏稿第1稿はフェルッチオ・ブゾーニが管弦楽稿と誤って認定してしまい、リストの作品カタログには登録されなかった。この自筆譜はパリのフランス国立図書館に所蔵されている。第2稿では「ワイマール民謡 第2番 S.542ii」の主題と共通のものが現れるが、この第1稿ではその主題はまだない。




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