世界の偉大なるピアノ音楽 第86巻世界の偉大なるピアノ音楽 第87巻

January 15, 2013

Valerie Tryon: A LISZT Odyssey

ヴァレリー・トライオン 

A LISZT Odyssey 

tryon apr

Disc.1
  2つの演奏会用練習曲 S.145
1. 森のざわめき
2. 小人の踊り 
3. 泉のほとりで S.160/4
4. エステ荘の噴水 S.163/4
5. 静かな炉端で (マイスタージンガー) S.448 (ワーグナー=リスト)
6. イゾルデの愛の死 S.447 (ワーグナー=リスト) 
7. ハンガリー狂詩曲 第11番 S.244/11
8. 春の夜 S.568 (シューマン=リスト) 
9. 献呈 S.566 (シューマン=リスト) 
  ピアノ独奏のための歌の本 第2巻
10. おお、私がまどろむとき S.536 
11. どのように、と彼らは言った S.535
12. 息子よ、私が王ならば S.537 
13. すてきな芝があり S.538 
14. 墓と薔薇 S.539 
15. ガスティベルザ S.540 
16. 葬送曲 S.173/7 

Disc.2 
1. 《ファウスト》のワルツ S.407 (グノー=リスト)
  巡礼の年 第2年 補遺 ヴェネツィアとナポリ S.162 
2. ゴンドラ漕ぎの女
3. カンツォーネ
4. タランテラ
5. ローレライ 〔第2稿〕 S.532 
6. お気に入りの小ワルツ S.212
7. ワルツ形式のアルバム・リーフ S.166 
8. アルバム・リーフ S.165 
  ピアノ独奏のための歌の本 第1巻 S.531
9. ローレライ 〔第1稿〕
10. ライン河、その美しい流れに
11. ミニョンの歌
12. トゥーレの王
13. 天から来たりし御身
14. ブロンドの小さな天使
15. ハンガリー狂詩曲 第12番 S.244/12

apr APR 7039 
Recorded: 2001/2000 

〔メモ〕 
ロンドンのロイヤル・アカデミー・オブ・ミュージックに最年少で入学を許された一人であり、パリではジャック・フェヴリエに学んだトライオンのリスト集2枚組です。彼女は膨大なレパートリーを所有し、特にロマン派音楽ショパン、リスト、ラフマニノフなどを得意としています。またその活動、功績に対し、彼女はハンガリー政府からフランツ・リスト勲章を授与されています。
彼女は職人肌のピアニストで、仕事をキッチリこなすタイプです。自分の個性を出すというよりは、楽譜に書かれていることを忠実に音に昇華しようという姿勢が見えるような気がします。職人肌ということで基本的な技術もしっかりしています。このような解釈の演奏は初めてその作品を聴く際に適していると思います。「ああ、この作品はこういう曲なのか」と、その作品の誇張されていない等身大を聴くことができます。
またもうひとつの注目すべき点は、珍しいレパートリーでしょう。「歌の本」(2集、全12曲)がこのクオリティで聴けるというのも素晴らしいです。

ちなみにブックレットの解説は著名なリスト研究家アラン・ウォーカーによるものです。

フランツ・リスト→カール・クリントヴォルト→エドゥアール・リスレール→ジャック・フェヴリエ→ヴァレリー・トライオン 


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