ブレンデルは語る -リストについて-ピアノソナタ S.178

September 17, 2016

阪田知樹さんリストコンクール優勝!

リストコンクールと名が冠されることもあるブダペスト国際音楽コンクールにて日本人の阪田知樹さんが優勝されました!おめでとうございます!

このコンクールはハンガリーの由緒あるコンクールでアニー・フィッシャーやディノ・チアーニなどを輩出しています。

Youtubeにクライバーンコンクールなどの過去の動画がいくつかあったので視聴してみました。理路整然とした知的なアプローチで楽しく聴けました。あとカンパネラを聴いていたら、通常のバージョン(S.141/3)かと思いきや難度の高い前のバージョン(S.140/3)を演奏していて驚きました(笑)*。今後の活躍も期待したいと思います。

*ちなみに葉加瀬太郎さんが最近テレビで紹介したカンパネラの超難度の初期作品はまた別の作品「パガニーニの《鐘》による華麗なる大幻想曲 S.420」です。

外部リンク:Youtube: クライバーンコンクール2013の阪田さんの演奏(カンパネラは28:40あたり) 
外部リンク:「君嘘」演奏・阪田知樹、リスト国際ピアノコンクール優勝 日本人男性初 


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この記事へのコメント

1. Posted by Yoshimi   September 22, 2016 14:52
こんにちは。
リストコンクールというと、オランダのコンクールは知っていましたが、ブタペストの方は知りませんでした。
ハンガリーで開催されているので、こちらの方が本家というか、歴史があるのでしょうね。

「ラ・カンパネラ」に別バージョンがあるのも知りませんでした。
確かに阪田さんが弾いているバージョンは、和音と跳躍が多くて難しそうです。
通常演奏されている曲とはほとんど別物みたいで、ずいぶん賑やかで雰囲気が全然違いますね。
技巧的に易しいいつものバージョンの方が、しっとりとした叙情感があって、音楽としてもわかりやすいように思いました。
2. Posted by ミッチ   September 23, 2016 01:37
こんばんは!
ブダペストのこのピアノコンクールはブダペスト国際音楽コンクールのピアノ部門なのですが、このピアノ部門がややこしいことに「リストコンクール」となったり「リスト=バルトークコンクール」となったり「バルトークコンクール」になったりします。このコンクールのピアノ部門があまり認知されないのは、名前が一定ではないからだと僕は思います。ややこしく感じます。

パガニーニエチュードも超絶技巧練習曲と同じパターンで、前のバージョンの方が難しくなっています。通常のカンパネラはパガニーニのヴァイオリン協奏曲第2番の旋律ですが、この前のバージョンはパガニーニのヴァイオリン協奏曲第1番の旋律も中間に使用しています。
3. Posted by klavier   October 23, 2016 17:00
ミッチさん、こんにちは。
もう一ヶ月以上前に書かれたこの記事に、今頃気づきました!
私はこのコンクールの事、不覚にも知りませんでしたが、何と阪田知樹さんが優勝されたのですね!
阪田さんは、もう5年前になりますが、彼が高校3年生の時に、エマールのワークショップに登場され、バッハと武満徹を弾いたのを思い出します。(ブログにも書いていました)
とても優秀で、将来が楽しみな方だと思っていましたが、何だか私も嬉しいです。リンク先の記事を読みますと、阪田さんは13歳の時にリストの作品に出会い、その素晴らしさに感銘を受け現在に至っておられるのですね。そんな若い日本人の方が、この機会をきっかけに、さらにリストの音楽の素晴らしさを広めていってくれると期待します。
後でゆっくり阪田さんの演奏動画を聴いてみます☆
4. Posted by ミッチ   October 25, 2016 00:28
こんばんは!コメントありがとうございます!
上でも書いたことなのですがこのコンクールは名前がコロコロ変わるのでリストコンクールとしてはなかなか定着しないという事情があります。なのでご存知なくても不思議ではないと思います。

阪田さんのレパートリーの選び方はとても特徴的で面白いですね。演奏は鋭い感性と才気があるように感じました。

おお!エマールとそんな接点があったんですね!これからがとても楽しみなピアニストですね!

別の動画で巡礼の年第2年の動画もありました。オランダリストコンクールの動画のようです。
https://www.youtube.com/watch?v=g6h_4G4lQWY

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