アール・ワイルド

September 21, 2012

Earl Wild plays Liszt in Concert

アール・ワイルド 

Earl Wild plays Liszt in Concert 

wild in concert

1. ラ・レジェレッツァ S.144/2 〔コーダ:ワイルド〕
2. ため息 S.144/3
3. 葬送曲 S.173/7
4. 風景 (超絶技巧練習曲 第3番) S.139/3
5. 回想 (超絶技巧練習曲 第9番) S.139/9
6. ハンガリー狂詩曲 第4番 S.244/4
7. ペトラルカのソネット 第47番 S.161/4
8. ペトラルカのソネット 第123番 S.161/6
9. 忘れられたワルツ 第1番 S.215/1
10. メフィストポルカ S.217i
11. パガニーニによる大練習曲 第2番 S.141/2
12. 狩り (パガニーニによる大練習曲 第5番) S.141/5
13. ラ・カンパネラ (パガニーニによる大練習曲 第3番) S.141/3 

IVORY CLASSICS 73002
Recorded: 1973/1979/1983

〔メモ〕
ペトリの弟子としてはブゾーニ直系、セルマー・ジャンセンの弟子としてはリスト直系のロマン派的ピアニスト、アール・ワイルドのライブ録音によるリスト作品集です。彼はリストへ多大な理解を示し、生涯を通じてリスト作品を多く取り上げてくれました。その貢献に対し、1986年にはハンガリー政府がワイルドへリストメダルを授与しています。
ロンドンライブ、シカゴライブ、東京ライブを収録した当盤ですが、興に乗ったワイルドの聴かせる演奏が満載です。改編をいくつかしているのもそうですが、曲を完全に自分のものとし、ワイルドのグル―ヴ感を感じることができます。ワイルドの十八番であるハンガリー狂詩曲第4番も収録されていますが、この曲はワイルドの独擅場です。

ちなみにレジェレッツァではコーダを付けて演奏しています。この曲はよくコーダを付けれらることが多いのですが、なぜなんでしょうか?コーダを付けて録音している過去の巨匠たちはコルトー、パデレフスキ、モイセヴィチ、バレールなどがいます(モイセヴィチとバレールはレシェティツキによるコーダを演奏)。

このCD自体の入手は現在ではあまり容易ではないかもしれませんが、同じ音源をPiano Classicsというレーベルが2011年に再発したので、そちらだったら現在でも入手できると思います。

フランツ・リスト→オイゲン・ダルベール→セルマー・ジャンセン→アール・ワイルド 

関連記事: The Virtuosity of Earl Wild   


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September 04, 2012

Great Pianists of The 20th Century Vol.98

20世紀の偉大なるピアニストたち 98 

アール・ワイルド 

great wild

Disc.1 
1. オルフェオのメロディ (グルック=ズガンバティ)<81>
2. リゴードン (ラモー=ゴドフスキ)<81> 
3. エレジー (ラモー=ゴドフスキ)<81>
4. タンブーラン (ラモー=ゴドフスキ)<81>
5. トッカータとフーガ BWV565 (バッハ=タウジヒ)<81>
6. イゾルデの死 (ワーグナー=モシュコフスキ)<81>
7. くまんばちの飛行 (リムスキー=コルサコフ=ラフマニノフ)<81>
8. 愛の悲しみ (クライスラー=ラフマニノフ)<81>
9. スケルツォ (《真夏の夜の夢》より)(メンデルスゾーン=ラフマニノフ)<81>
10. 《セミラーミデ》による大幻想曲 (ロッシーニ=タールベルク)<81>
11. 私の愛しき人 S.480/5 (ショパン=リスト)<81>
12. 春 S.480/2 (ショパン=リスト)<81>
13. 乙女の願い S.480/1 (ショパン=リスト)<81>
14. 4羽の白鳥の踊り (《白鳥の湖》より)(チャイコフスキー=ワイルド)<81>

Disc.2
1. 《美しく青きドナウ》によるアラベスク (J.シュトラウス=シュルツ=エヴラー)<81>
2. 《皇帝に捧げし命》による幻想曲 (グリンカ=バラキレフ)<69>
3. 《悲しみよ去りゆけ》による変奏曲 (ロッシーニ=エルツ)<64> 
4. 《ドン・パスクァーレ》による幻想曲 (ドニゼッティ=タールベルク)<64>
5. 《芸術家の生涯》による交響的変容 (J.シュトラウス=ゴドフスキ)<64>
6. 私の彼氏 (7つのヴィルトゥオーゾ練習曲より)(ガーシュウィン=ワイルド)<76> 
7. アイ・ガット・リズム (7つのヴィルトゥオーゾ練習曲より)(ガーシュウィン=ワイルド)<76>
8. エンブレーサブル・ユー (7つのヴィルトゥオーゾ練習曲より)(ガーシュウィン=ワイルド)<76>
9. 魅惑のリズム (7つのヴィルトゥオーゾ練習曲より)(ガーシュウィン=ワイルド)<76>
10. サムバディ・ラヴズ・ミー (7つのヴィルトゥオーゾ練習曲より)(ガーシュウィン=ワイルド)<76>
11. ライザ (7つのヴィルトゥオーゾ練習曲より)(ガーシュウィン=ワイルド)<76>
12. オー・レディ・ビー・グッド (7つのヴィルトゥオーゾ練習曲より)(ガーシュウィン=ワイルド)<76>

音源: Vanguard Classics, BMG, Quintessence, Audiofon
Philips 456 991-2 

〔メモ〕 
アリス・ウォーカー、セルマー・ジャンセン(シャルヴェンカとダルベールの弟子)、エゴン・ペトリ(ブゾーニの弟子)、ポール・ドグロー(パデレフスキとラヴェルの弟子)、ヘレン・バレール(シモン・バレールの妻)などにピアノを師事したワイルドの編曲集です。ラプソディー・イン・ブルーの演奏で大成功をおさめ、ワイルドはその後ガーシュイン弾きとして人気を博しました。しかしこのことにより、彼は「ポピュラー音楽を弾くピアニスト」という烙印を押され、保守派のクラシックファンに敬遠されてしまいます。(当時ガーシュウィンは軽視されていたのでしょうか?)
「トランスクリプションの芸術」と題されたこの2枚組ですが、その題名の通りおもしろいプログラムです。僕はクラシック音楽にも、エンターテイメント性は必要な要素だと思っています。ワイルドは音楽からエンターテイメント性をひきだす一流のエンターテイナーです。ここに収録されているものの多くはライブ録音ですが、そのバリバリの技巧で、ワイルドがノリノリで演奏している姿と、聴衆がニコニコして聴き入っている情景が目に浮かびます。
「奏でる音楽で聴衆を魅了し、楽しませる」それも一つの才能です。

フランツ・リスト→オイゲン・ダルベール→セルマー・ジャンセン→アール・ワイルド 


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February 22, 2011

The Virtuosity of Earl Wild

アール・ワイルド

The Virtuosity of Earl Wild

virtu of wild

Disc.1
1. 半音階的大ギャロップ S.219 〔改編あり〕
2. ハンガリー狂詩曲 第2番 S.244/2
3. 四羽の白鳥の踊り (白鳥の湖より)(チャイコフスキー=ワイルド)
4. カプリッチオ Op.28/6 (ドホナーニ)
5. メフィストワルツ 第1番 S.514 〔改編あり〕
6. ハンガリー狂詩曲 第4番 S.244/4
7. 花火 Op.36/6 (モシュコフスキ)
8. ロシア風スケルツォ Op.1/1 (チャイコフスキー)
9. ハンガリー狂詩曲 第12番 S.244/12
10. 軍隊行進曲 Op.51/1 (シューベルト=タウジヒ)
11. ポロネーズ 第2番 S.223/2 〔コーダ:ブゾーニ〕

Disc.2
1. スケルツォ Op.16/2 (ダルベール)
2. 春の夜 S.568 (シューマン=リスト)
  パガニーニ大練習曲 S.141 より
3. 第3番 ラ・カンパネラ
4. 第2番 〔オクターブ〕
5. 第5番 狩り 〔改編あり〕
6. 英雄ポロネーズ Op.53 (ショパン)
7. 超絶技巧練習曲 第10番 S.139/10
8. 春の歌 Op.67/4 (メンデルスゾーン)
9. ラ・レジェレッツァ S.144/2 〔改編あり〕
10. 超絶技巧練習曲 第2番 S.139/2
11. 紡ぎの歌 (さまよえるオランダ人より) S.440 (ワーグナー=リスト)
12. リゴレット・パラフレーズ S.434 (ヴェルディ=リスト)
13. 忘れられたワルツ 第1番 S.215/1 〔改編あり〕
14. 小人の踊り S.145/2
15. 超絶技巧練習曲 第7番 英雄 S.139/7
16. 森のざわめき S.145/1
17. カプリッチオ Op.2/4 (ドホナーニ)

IVORY CLASSICS 70901
Recorded: 1963-1985

〔メモ〕
エゴン・ペトリの弟子でブゾーニ直系のアール・ワイルドの2枚組。彼は「アメリカでガーシュイン弾きとしての地位を固めていた」そうなのですが、シフラとは別の方向でエンターテイニングな演奏を目指していると思います。楽曲に対する態度が自由で改編がいくつか見られます。この人は世界でリスト弾きとしての地位を固めていれば、もう少し高い評価を得ていたのではないでしょうか。実際これらを聴いて、彼がリスト弾きだという事実に異論をはさむ人はいないと思います。声部の錯綜した四羽の白鳥の踊りにおける度肝を抜く超絶技巧や英雄における堂々とした表現、そしてハンガリー狂詩曲4番においては後半でいきなり暴れだしたりと、鑑賞していて非常に痛快です。レジェレッツァの音の付け足しはかなり印象的です。これらの演奏をもしリスト本人が聴いたら喜んだことでしょう。

タウジヒの編曲とダルベールやドホナーニの楽曲が含まれていたり、ポロネーズ2番でブゾーニのコーダを使用したり、リスト一派の名前が散見される点はリストファンとしては嬉しいおまけではないでしょうか。

フランツ・リスト→オイゲン・ダルベール→セルマー・ジャンセン→アール・ワイルド

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