フランツ・リストに花束を

Leslie Howard
The Complete Liszt Piano Music
リスト、オペラにて 2 

Disc.38
1. イゾルデの愛の死 - 《トリスタンとイゾルデ》より終幕 S.447 (ワーグナー)
2. 《ランメルモールのルチア》の回想 S.397 (ドニゼッティ)
3. 《ランメルモールのルチア》の行進曲とカヴァティーナ S.398 (ドニゼッティ)
4. やあ! - 《トニー》より狩りの合唱とシュタイアー人 S.404 (エルンスト)
　　《アフリカの女》の描写 S.415 (マイアベーア) 
5. 水夫の祈り "おお、偉大なる聖ドミニコよ"
6. インド行進曲
　　《ポルティチの唖娘》の祈りと子守歌 S.387 (オーベール)
7. 序奏
8. 祈り
9. 子守歌 
10. 知られざる主題によるピアノ小品 S.387a (原曲作曲者不詳)
11. 《ノルマ》の回想 - 大幻想曲 S.394 (ベルリーニ) 

Hyperion CDA66371/2 
Recorded: 1989 

〔メモ〕 
〔1〕リストが生涯最後に鑑賞したオペラ「トリスタンとイゾルデ」より。リストはこのオペラへの称賛を惜しまなかった。この編曲も傑作として認められ演奏される機会も多い。　〔2〕〔3〕この2曲は、リストの「ルチア幻想曲」が巨大になりすぎたために出版社が2つに分割するように要請したもの。両曲のコーダは似通っている。初期の秀作オペラファンタジー。第1曲のサブタイトルは「劇的幻想曲」。　〔4〕ヴィクトリア女王の従兄であったザクセン=コーブルク=ゴータ公エルンストII世のオペラ「トニー、または報い」より。リストはこのオペラの指揮をしたこともある。　〔5〕〔6〕マイアベーアのオペラ「アフリカの女」の普及に一役買った編曲作品。　〔7〕～〔9〕未出版作品。リストの作品カタログによっては「3つの小品」と呼ばれることがあるが、実際は序奏と2つの小品。リストは第1曲(トラック〔8〕)を除外し、序奏と子守歌のみで仕上げようとしていた可能性もある。ハワードによると「第1曲“祈り”はポルティチの唖娘が原曲ではない」とのこと。　〔10〕かつてオーベールの作品が原曲だと思われていた小品だが、そうではない可能性も出てきた。ハワードによると「原曲は何らかのオペラ作品であろう」とのこと。　〔11〕ドン・ジョヴァンニの回想と並びリストのオペラファンタジーの傑作。　 

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