カンパネラ

September 17, 2016

阪田知樹さんリストコンクール優勝!

リストコンクールと名が冠されることもあるブダペスト国際音楽コンクールにて日本人の阪田知樹さんが優勝されました!おめでとうございます!

このコンクールはハンガリーの由緒あるコンクールでアニー・フィッシャーやディノ・チアーニなどを輩出しています。

Youtubeにクライバーンコンクールなどの過去の動画がいくつかあったので視聴してみました。理路整然とした知的なアプローチで楽しく聴けました。あとカンパネラを聴いていたら、通常のバージョン(S.141/3)かと思いきや難度の高い前のバージョン(S.140/3)を演奏していて驚きました(笑)*。今後の活躍も期待したいと思います。

*ちなみに葉加瀬太郎さんが最近テレビで紹介したカンパネラの超難度の初期作品はまた別の作品「パガニーニの《鐘》による華麗なる大幻想曲 S.420」です。

外部リンク:Youtube: クライバーンコンクール2013の阪田さんの演奏(カンパネラは28:40あたり) 
外部リンク:「君嘘」演奏・阪田知樹、リスト国際ピアノコンクール優勝 日本人男性初 


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August 14, 2016

【楽譜】 新リスト全集 2

ムジカ・ブダペスト出版社 新リスト全集
第1シリーズ 第2巻 

  3つの演奏会用練習曲 - 3つの詩的カプリース S.144
1. 第1番 悲しみ
2. 第2番 ラ・レジェレッツァ
3. 第3番 ため息
4. アブ・イラート S.143
  2つの演奏会用練習曲 S.145
5. 第1番 森のざわめき
6. 第2番 小人の踊り 
  パガニーニによる大練習曲 S.141
7. 第1番 前奏曲
8. 第2番
9. 第3番 ラ・カンパネラ 
10. 第4番
11. 第5番
12. 第6番

Editio Musica Budapest: Z.5412

〔メモ〕
〔1〕~〔3〕1849年初版の演奏会用練習曲。パリで出版された際に「3つの詩的カプリース」というタイトルとそれぞれのタイトルが与えられる。レジェレッツァは「軽やかさ」の意。 〔4〕「技巧完成練習曲」というサブタイトルが与えられ1852年に出版された練習曲。アブ・イラートとは「怒りをこめて」の意。フェティスとモシェレスの編纂した教本「諸技法のメトード」へリストより寄稿された「サロン用小品」は当曲の初期稿。 〔5〕〔6〕1863年にレーベルトとシュタルクが編纂した教本「理論的・実用的大ピアノ教程」に寄稿された練習曲。 〔7〕~〔12〕パガニーニのヴァイオリン協奏曲第2番の終楽章の主題を使用した作品「パガニーニの鐘による華麗なる大幻想曲」が1834年に出版される。シューマンはパガニーニのカプリースを練習曲風トランスクリプションとして1833年(Op.3)と1835年(Op.10)に発表するが、それに倣いリストもパガニーニのカプリースを基に練習曲を作った。それが1840年に発表された「パガニーニによる超絶技巧練習曲」である。全6曲中5曲はパガニーニのカプリースのトランスクリプションであり、唯一第3番だけは上記の「鐘による大幻想曲」を編集して作ったもの。そのリストの曲集に対しシューマンは「シューマンの編曲がその作品の詩的な側面を取り出すものであるならば、リストは、そういう側面が全くないわけではないが、むしろヴィルトゥオーゾ的側面を浮かび上がらせる」と評論している。そして最終的にはここに収録される「パガニーニによる大練習曲」となり1851年に出版される。


アマゾンのリンクは参考のためです。実際に購入される場合はご自身での確認をお願いいたします。


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November 29, 2011

Jeanne-Marie Darré : The Early Recordings

ジャンヌ=マリー・ダルレ 

The Early Recordings 

darre early recordings

Disc.1 
1. 練習曲 Op.10/1 (ショパン) 
2. 練習曲 Op.10/2 (ショパン)
3. 練習曲 Op.10/4 (ショパン)
4. 練習曲 黒鍵 Op.10/5 (ショパン)
5. 練習曲 エオリアン・ハープ Op.25/1 (ショパン) 
6. 練習曲 Op.25/6 (ショパン) 
7. 練習曲 Op.25/8 (ショパン)
8. 練習曲 蝶々 Op.25/9 (ショパン)
9. 3つのエコセーズ Op.72/3-5 (ショパン)
10. タランテラ Op.43 (ショパン)
11. アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ Op.22 (ショパン)*
12. 練習曲 "第5協奏曲によるトッカータ" Op.111/6 (サン=サーンス)
13.-15. ピアノ協奏曲 第2番 Op.22 (サン=サーンス)"
16. 宝のワルツ (《ジプシー男爵》より)(シュトラウスII世=ドホナーニ) 

Disc.2 
1. 前奏曲 (無伴奏ヴァイオリン・パルティータ 第3番 より)(バッハ=ピック-マンジャガッリ)
2. 無窮動 (ピアノソナタ 第1番 より第4楽章)(ウェーバー=ガンツ)
3. ロマンス 第2番 Op.28/2 (シューマン) 
4. 前奏曲 Op.104a/3 (メンデルスゾーン)
5. 無言歌 甘い思い出 Op.19/1 (メンデルスゾーン) 
6. 無言歌 Op.53/4 (メンデルスゾーン)
7. 無言歌 春の歌 Op.62/6 (メンデルスゾーン)
8. 無言歌 紡ぎ歌 Op.67/4 (メンデルスゾーン)
9. パガニーニ超絶技巧練習曲 第5番 狩り S.140/5
10. パガニーニ超絶技巧練習曲 第3番 ラ・カンパネラ S.140/3 
11. パガニーニ大練習曲 第3番 ラ・カンパネラ S.141/3
12. 超絶技巧練習曲 第5番 鬼火 S.139/5
13. 超絶技巧練習曲 第11番 夕べの調べ S.139/11
14. ポロネーズ 第2番 〔コーダ:ブゾーニ〕 S.223/2
15. 愛の夢 第3番 S.541/3
16. 重音のカプリース (I.フィリップ)
17. 前奏曲 Op.3/2 (ラフマニノフ)
18. 前奏曲 Op.23/5 (ラフマニノフ) 
19. トッカータ (ヤーライ-ヤネチェク) 

*アンドレ・クリュイタンス指揮/パリ音楽院管弦楽団
"ポール・パレー指揮/コンセール・コロンヌ

VAI AUDIO VAIA/IPA 1065-2
Recorded: 1922-1947 

〔メモ〕
名教授であったマルグリット・ロンとイシドール・フィリップの弟子であるダルレのディスクのご紹介です(プロデューサーはグレゴール・ベンコ、復刻技師はウォード・マーストン)。またご本人の証言では「ショパンやリストに近しい人物と交流を持てて幸運でした。ブダペストではリストの弟子であったイシュトヴァーン・トマーンと親交を結びました。彼はドホナーニやバルトークの師でもあります。彼はピアノ演奏のニュアンスについて私に助言をくれました。そして同じくリストの弟子であったマルギット・ヴァルガシュにも師事しました。彼女は私にextrêmement précieuses(とても貴重)なことをたくさん教えてくれました。そしてリストの近しい友人であったアポニ伯爵とも知り合いになり、彼はリストのことをいろいろお話してくれました。」とのことです。というわけでダルレはリスト直系のピアニストと言ってもいいでしょう。また彼女はブゾーニの演奏を聴く機会が多くあり「特にリスト作品の演奏が素晴らしかった」と言っています。

さて突然ですが「ラ・カンパネラの女性ピアニスト」と言えば誰を思い浮かべますか?おそらく多くの方が「フジコ・ヘミング」と答えると思います。しかしカンパネラの女性ピアニストとしてはダルレも負けてはいません。彼女は少なくともカンパネラを5回録音しています。そしてここに収録されているものは通常のカンパネラと、難曲として知られるカンパネラの初期稿である「パガニーニによる超絶技巧練習曲 第3番」です。同様に第5番も初期稿の方を演奏しています。演奏は...このエレガンス!このテクニック!

収録曲から言ってもピアノ好きにはたまらないディスクです。

フランツ・リスト→イシュトヴァーン・トマーン→ジャンヌ=マリー・ダルレ
フランツ・リスト→マルギット・ヴァルガシュ→ジャンヌ=マリー・ダルレ
フランツ・リスト→テオドール・リテール→イシドール・フィリップ→ジャンヌ=マリー・ダルレ 


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July 25, 2010

フジコ・ヘミングの是非

フジコ・ヘミングについて思うことを書きたいと思います。

正直言うと僕はほとんど彼女のCDを聴いたことがありません。NHKが放送したドキュメンタリーの第1回の放送を見たことがありますが、その時に印象に残ったのは「ため息」の演奏です。あの演奏はやさしい表情を持った名演だったと思います。しかし他の曲の演奏に対しては「嫌いでもないが、特別なものも感じなかった」というのが素直な感想です。

しかし日本のリストファンは彼女に感謝すべきだと僕は思います。彼女の代名詞となったカンパネラですが、彼女のおかげで「クラシック音楽を聴く人にとっては有名な曲」から「クラシック音楽を聴かない人も聴いたことある曲」という具合に認知度が飛躍的に上がったと思います。

他のジャンルと比べて、残念ながらクラシック音楽のリスナーというのは少数派です。そしてクラシック音楽のリスナーが少ないというこの状況のなかで、認知度を高めることがどれだけ大変なことでしょう。彼女を通じてフランツ・リストに興味を持った方や好きになった方も少なくはないのと思います。僕は彼女がリストファンを増やしてくれたことに感謝したいです。


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