ショパンの歌曲
February 17, 2012
レスリー・ハワード: リスト ピアノ作品全集 Disc.52
Leslie Howard
The Complete Liszt Piano Music
サン=サーンス ・ ショパン ・ ベルリオーズ トランスクリプション
Disc.52
1. 死の舞踏 - カミーユ・サン=サーンスの交響詩 S.555
6つのポーランドの歌 - フレデリック・ショパンによる作品 S.480
2. 乙女の願い Op.74/1
3. 春 Op.74/2
4. 指環 Op.74/14
5. 酒宴 Op.74/4
6. 私の愛しき人 Op.74/12 〔第1稿〕
7. 許婚 Op.74/15
8. 固定楽想 - ベルリオーズの旋律によるアンダンテ・アモローソ S.395
9. 《宗教裁判官》序曲 S.471 (ベルリオーズ)
10. 《イタリアのハロルド》の巡礼者の行進 〔第2稿〕 S.473ii (ベルリオーズ)
11. 《ファウストの劫罰》の妖精の踊り(ワルツ) S.475 (ベルリオーズ)
12. 《リア王》序曲 S.474 (ベルリオーズ)
Hyperion CDA66346
Recorded: 1989
〔メモ〕
〔1〕サン=サーンスはリストの信奉者だったが、サン=サーンスはリストに倣い交響詩を4作書いている。その交響詩の中で最も有名な「死の舞踏」のトランスクリプション。 〔2〕~〔7〕リストが敬愛するショパンの歌曲のトランスクリプション。 〔2〕オリジナルのショパンの旧版では「乙女の願い」というタイトルだったが、現在では「願い」というタイトルで出版されることが多い歌曲。リストのピアノ独奏版はその名残で「乙女の願い」となっている。旋律はポーランドの民俗旋律によるもので、リストはこの旋律を「ヴォロニンツェの落穂拾い 第2番」(Disc.30)でも使用している。 〔3〕シンプルなトランスクリプション。 〔4〕マズルカ風。 〔5〕マズルカ風。リストのピアノ独奏版の邦題は「バッカナール」と呼ばれることもある。 〔6〕このリストのピアノ独奏版では「わが喜び」というタイトルで呼ばれることもある。 〔7〕花婿が馬を駆り、風の吹き荒ぶ森を抜け花嫁に会いにいくが、花嫁は死んでいたという悲劇を描写している。どことなくショパンの革命エチュードを想起させる。リストのピアノ独奏版は「家路」というタイトルで呼ばれることもある。 〔8〕タイトルはカタカナでそのまま「イデー・フィクス」とすることもある。固定楽想とはベルリオーズの用いた作曲技法で、簡単にいうとワーグナーのライトモティーフのようなもの。幻想交響曲(Disc.51)で固定楽想として使用されている旋律を主題として書いた夜想曲。この曲は後に改訂され、幻想交響曲の第4楽章のトランスクリプションの前奏曲として用いられる。その改訂稿はDisc.69に収録。 〔9〕ベルリオーズは「宗教裁判官」というオペラを作ろうとしたが結局完成せず、その序曲だけ出版した。そのトランスクリプション。 〔10〕ベルリオーズのヴィオラ付き交響曲「イタリアのハロルド」の第2楽章「夕べの祈祷を歌う巡礼の行列」のトランスクリプション。 〔11〕ゲーテの「ファウスト」に基づくベルリオーズの劇的物語「ファウストの劫罰」より。このリストによる編曲は出版譜によっては「妖精の踊り」や「妖精のワルツ」という具合にタイトルが定まらないが、ベルリオーズのオリジナルスコアは「妖精のバレエ」となっている。 〔12〕ベルリオーズの「リア王序曲」のトランスクリプション。この編曲はイギリスのリスト協会により1987年に初めて出版される。リスト本人や未出版の楽譜を入手できるような近親者が演奏してなければ、この作品の初演は1987年のウィグモアホールのレスリー・ハワードによるもの。リストの編曲が出来た後にベルリオーズはこの作品を改訂しているが、ここでのハワードの演奏はベルリオーズによる改訂も含み演奏している。
Disc.51へ
Disc.53へ
HMV : レスリー・ハワード リスト ピアノ作品全集
タワレコ : レスリー・ハワード リスト ピアノ作品全集
記事一覧(サイトマップ)
The Complete Liszt Piano Music
サン=サーンス ・ ショパン ・ ベルリオーズ トランスクリプション
Disc.52
1. 死の舞踏 - カミーユ・サン=サーンスの交響詩 S.555
6つのポーランドの歌 - フレデリック・ショパンによる作品 S.480
2. 乙女の願い Op.74/1
3. 春 Op.74/2
4. 指環 Op.74/14
5. 酒宴 Op.74/4
6. 私の愛しき人 Op.74/12 〔第1稿〕
7. 許婚 Op.74/15
8. 固定楽想 - ベルリオーズの旋律によるアンダンテ・アモローソ S.395
9. 《宗教裁判官》序曲 S.471 (ベルリオーズ)
10. 《イタリアのハロルド》の巡礼者の行進 〔第2稿〕 S.473ii (ベルリオーズ)
11. 《ファウストの劫罰》の妖精の踊り(ワルツ) S.475 (ベルリオーズ)
12. 《リア王》序曲 S.474 (ベルリオーズ)
Hyperion CDA66346
Recorded: 1989
〔メモ〕
〔1〕サン=サーンスはリストの信奉者だったが、サン=サーンスはリストに倣い交響詩を4作書いている。その交響詩の中で最も有名な「死の舞踏」のトランスクリプション。 〔2〕~〔7〕リストが敬愛するショパンの歌曲のトランスクリプション。 〔2〕オリジナルのショパンの旧版では「乙女の願い」というタイトルだったが、現在では「願い」というタイトルで出版されることが多い歌曲。リストのピアノ独奏版はその名残で「乙女の願い」となっている。旋律はポーランドの民俗旋律によるもので、リストはこの旋律を「ヴォロニンツェの落穂拾い 第2番」(Disc.30)でも使用している。 〔3〕シンプルなトランスクリプション。 〔4〕マズルカ風。 〔5〕マズルカ風。リストのピアノ独奏版の邦題は「バッカナール」と呼ばれることもある。 〔6〕このリストのピアノ独奏版では「わが喜び」というタイトルで呼ばれることもある。 〔7〕花婿が馬を駆り、風の吹き荒ぶ森を抜け花嫁に会いにいくが、花嫁は死んでいたという悲劇を描写している。どことなくショパンの革命エチュードを想起させる。リストのピアノ独奏版は「家路」というタイトルで呼ばれることもある。 〔8〕タイトルはカタカナでそのまま「イデー・フィクス」とすることもある。固定楽想とはベルリオーズの用いた作曲技法で、簡単にいうとワーグナーのライトモティーフのようなもの。幻想交響曲(Disc.51)で固定楽想として使用されている旋律を主題として書いた夜想曲。この曲は後に改訂され、幻想交響曲の第4楽章のトランスクリプションの前奏曲として用いられる。その改訂稿はDisc.69に収録。 〔9〕ベルリオーズは「宗教裁判官」というオペラを作ろうとしたが結局完成せず、その序曲だけ出版した。そのトランスクリプション。 〔10〕ベルリオーズのヴィオラ付き交響曲「イタリアのハロルド」の第2楽章「夕べの祈祷を歌う巡礼の行列」のトランスクリプション。 〔11〕ゲーテの「ファウスト」に基づくベルリオーズの劇的物語「ファウストの劫罰」より。このリストによる編曲は出版譜によっては「妖精の踊り」や「妖精のワルツ」という具合にタイトルが定まらないが、ベルリオーズのオリジナルスコアは「妖精のバレエ」となっている。 〔12〕ベルリオーズの「リア王序曲」のトランスクリプション。この編曲はイギリスのリスト協会により1987年に初めて出版される。リスト本人や未出版の楽譜を入手できるような近親者が演奏してなければ、この作品の初演は1987年のウィグモアホールのレスリー・ハワードによるもの。リストの編曲が出来た後にベルリオーズはこの作品を改訂しているが、ここでのハワードの演奏はベルリオーズによる改訂も含み演奏している。
Disc.51へ
Disc.53へ
HMV : レスリー・ハワード リスト ピアノ作品全集
タワレコ : レスリー・ハワード リスト ピアノ作品全集
記事一覧(サイトマップ)