スケルツォと行進曲

March 06, 2012

Liszt, Scherzo & March, Dante Sonata, Cohen

アーナルド・コーエン 

Liszt, Scherzo & March, Dante Sonata 

cohen

1.-2. スケルツォと行進曲 S.177 
3.-7. ダンテを読んで -ソナタ風幻想曲- S.161/7 
8.-12. ピアノソナタ S.178

CARLTON Classics 30367 01332
Recorded: 1989  

〔メモ〕
ジャック・クライン、ブルーノ・ザイドルホーファー、ディーター・ウェーバーに師事したアーナルド・コーエンです。彼はブゾーニコンクールで優勝したこともあります。そのレパートリーの多くがリストの曲で占められているピアニストを「リスト弾き」とするならば、コーエンは間違いなくリスト弾きでしょう。ここでのコーエンの演奏は攻撃性に満ち、鋭いトゲがあります。スケルツォとマーチ、ダンテソナタにおいてはその曲から悪魔性を引き出すことに成功していると思います。例えば他にはユグノー教徒の回想や死の舞踏などを得意としていますが、彼のレパートリーなどを見ると彼はリストの悪魔性に魅了されているように感じます。切れ味の鋭いカッコいい演奏です。彼の録音は他にも幾つか出ていますが、その出来はリスト弾きの名に恥じないものだと思います。 


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June 24, 2011

レスリー・ハワード: リスト ピアノ作品全集 Disc.21

Leslie Howard
The Complete Liszt Piano Music
舞曲 ・ 行進曲 1

Disc.21
1. スケルツォと行進曲 S.177
2. お気に入りの小ワルツ 〔第2稿〕 S.212ii
3. 華麗なるマズルカ S.221
4. 半音階的大ギャロップ 〔加筆稿〕 S.219
5. ギャロップ S.218
6. 祝祭ポロネーズ S.230a
  2つのチャールダーシュ S.225
7. チャールダーシュ
8. 執拗なチャールダーシュ 〔加筆稿〕
9. 死のチャールダーシュ S.224
10. メフィストポルカ 〔オッシア〕 S.217i
11. 祝祭前奏曲 S.226
12. ハンガリー様式の英雄行進曲 S.231
13. ハンガリー突撃行進曲 〔第2稿・コーダ異稿〕 S.524

Hyperion CDA66811/2
Recorded: 1992/1993

〔メモ〕
〔1〕知られざる大曲、難曲。リストは「クーラックもタウジヒもこの曲をうまく弾けなかった。弾きこなしたのはビューローだけ」と嘆いていた。リヒテル、ホロヴィッツが取り上げ近年注目されてきた。 〔2〕「即興ワルツ」(Disc.20)の前身。第1稿は出版社5社が販売し多くの収益を上げたが、この第2稿はなぜか1985年の新リスト全集まで出版されなかった。 〔3〕リスト唯一のオリジナルマズルカ。ショパンのマズルカが内省的なのに対し、この曲はより大衆向け。 〔4〕リスト自身がコンサート・ピアニスト時代に観客を盛り上げるために弾いていた作品。簡易稿やピアノ連弾稿あり。リストは追加パッセージを後にいくつか書いているが、ここでのハワードはそれらを含め、最も完全に近い形で演奏している。 〔5〕1927年に初版、1985年に異稿も含まれ再版。ここでのハワードの演奏は異稿のパッセージも含み演奏している。例えば異稿パッセージを演奏した後、繰り返しとして通常パッセージを演奏しているので、この一度の演奏で通常稿と異稿が同時に楽しめる構成になっている。 〔6〕「2つのポロネーズ」ほどの内容の充実度はない。質素な作品。 〔7〕〔8〕〔9〕ハンガリー狂詩曲と違い、ジプシー的というよりハンガリー的。バルトークを予見しているような作品群。〔7〕〔8〕の2曲でまとめて「2つのチャールダーシュ」と呼ばれることもある。 〔8〕ハワードの演奏は追加パッセージ付き。 〔9〕先進的な作品。自筆譜のタイトルの上に「こんなモノを書いたり、聴いたりしていいものだろうか?」というリスト自身の書き込みがある。バルトークはこの曲の出版準備をしていたが、結局その出版は実現しなかった。 〔10〕リストの弟子リナ・シュマルハウゼンのために作った作品。ハワードはオッシアを用いて演奏している。 〔11〕リストの自筆譜には「壮大な前奏曲」というタイトルもかかれている。アカデミックな行進曲。 〔12〕ポルトガル国王のために作られた。交響詩「ハンガリー」の原型。 〔13〕「第2ハンガリー行進曲」とも言われる。トラック〔12〕の続編として。第1稿はDisc.29に収録。

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Disc.22




HMV : レスリー・ハワード リスト ピアノ作品全集
タワレコ : レスリー・ハワード リスト ピアノ作品全集 


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October 04, 2010

Legendary Performances Vol.3

ウラディミール・ホロヴィッツ

ピアノの悪魔

リストに例えて、ホロヴィッツは「ピアノの魔術師」と呼ばれることがありますが、彼の演奏を聴いていると、もはや魔術師どころではないです。個人的には「ピアノの悪魔」という表現がふさわしいと思ってます。そしてその「悪魔」を最も感じる演奏は「死の舞踏(サン・サーンス=リスト=ホロヴィッツ)」です。僕はこの演奏がある限り悪魔の存在を信じます。原曲がサン・サーンスであることと、ホロヴィッツの編曲が加わっていることにより、リストの影が薄くなっていますが、そんなことはもうどうでもいいです。悪魔のミサ、狂乱の宴をピアノで描ききったホロヴィッツ、彼の精神状態は常人には理解できないのでしょう。こんなに変態的な演奏は他にありません。

他に注目すべき演奏として、スケルツォとマーチの録音がありますが、こちらもまた狂気に溢れた演奏です。その演奏はあたかもピアノが悲鳴を上げているようです。魔人ホロヴィッツの面目躍如と言えるでしょう。


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