ピアノ協奏曲

August 31, 2016

FRANZ LISZT: The Piano Concertos

イェネ・ヤンドー

FRANZ LISZT: The Piano Concertos 

jando

Disc.1
1.-3. ピアノ協奏曲 第1番 S.124*
4.-9. ピアノ協奏曲 第2番 S.125*
10. ハンガリー幻想曲 S.123* 

Disc.2
1. さすらい人幻想曲 S.366 (シューベルト)*
2. ベートーヴェンのアテネの廃墟による幻想曲 S.122*
3. ベルリオーズのレリオによる交響的大幻想曲 S.120*

Disc.3 
1. 呪い S.121*
2. 華麗なるポロネーズ S.367 (ウェーバー)*
3. 《魔弾の射手》幻想曲 S.451 (ウェーバー)   
4. 死の舞踏 S.126ii* 

*アンドラーシュ・リゲティ指揮/ブダペスト交響楽団 

CAPRICCIO C7095
Recorded: c1990 

〔メモ〕 
ハンガリーのリスト音楽院でカタリン・ネメシュやパール・カドシャに師事したヤンドーによるリストの協奏曲集です。リストのピアノ協奏曲のまとまった録音といえばハワードの他にはベロフ、ロルティ、ピアースなどがありますが、ヤンドーもこのようにまとまった形で録音しています。彼は職人気質のピアニストであり、多くのレコード会社に非常に多くの録音を残しています。職人タイプの彼らしく高度な技術を持っています。自分の個性を推し出すのではなく、テンポ早目で元気ハツラツな演奏なのですが、解釈としては淡々としているようにも聴こえます。
ピアニストのレスリー・ハワードはリスト全集録音という偉業を達成しましたが、ヤンドーももしそのような機会があれば達成できたのではないかと思わせるほどの技術力があります。そしてレパートリーも非常に広いのでぜひフンガロトンで全集を達成していただきたかった! 

魔弾の射手幻想曲は別人の演奏でしょうか?

フランツ・リスト→オイゲン・ダルベール→エルンスト・フォン・ドホナーニ→シュテファニア・イムレ→カタリン・ネメシュ→イェネ・ヤンドー
フランツ・リスト→イシュトヴァン・トマーン→ケーリ=サーント・イムレ→カタリン・ネメシュ→イェネ・ヤンドー 
フランツ・リスト→イシュトヴァン・トマーン→ベラ・バルトーク→カタリン・ネメシュ→イェネ・ヤンドー
フランツ・リスト→イシュトヴァン・トマーン→アルノルド・セーケイ→パール・カドシャ→イェネ・ヤンドー 


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April 04, 2014

レスリー・ハワード: リスト ピアノ作品全集 Bonus Disc

Leslie Howard
The Complete Liszt Piano Music
ピアノと管弦楽のための作品

Bonus Disc 
1.-4. ハンガリーのツィゴイネルワイゼン "ハンガリー様式の協奏曲" S.714 (メンター=チャイコフスキー)* 

*カール・アントン・リッケンバッヒャー指揮/ブダペスト交響楽団 

Hyperion CDA67403/4
Recorded: 1997/1998 

〔メモ〕
Disc.99ではなくBonus Discとなっているのは、リストがこの作品に関与したかどうか、または関与しているならどの程度関与したのかが不明なため。 〔1〕~〔4〕ツィゴイネルワイゼンとは「ジプシーの旋律」の意。リストの弟子で当時の高名なピアニストであったゾフィー・メンターが音素材を用意した(彼女が作曲をしたのか、それとも収集したものなのかは不明)。1892年に彼女の友人であったチャイコフスキーに、その素材を基にピアノ協奏曲を組み立てるように依頼した。この作品の出版譜は音楽的に不自然な点がいくつかあり、本当にチャイコフスキーが意図した形になっているのかどうか不明。リストは1885年にメンターの所有するイッター城に2日間滞在したと言われている。その2日間にリストがこの作品に手を加えた可能性がある。




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January 26, 2014

レスリー・ハワード: リスト ピアノ作品全集 Disc.98

Leslie Howard
The Complete Liszt Piano Music
ピアノと管弦楽のための作品 4 

Disc.98 
1.-6. 悲愴協奏曲 〔リスト/ロイス共編〕 S.365a*  
7.-10. コンツェルトシュテュック 〔独奏部リスト編〕 S.367a (ウェーバー)*  
11.-20. 死の舞踏 - ピアノと管弦楽のための幻想曲 〔"深き淵より"編入稿〕 S.126i* 
21. 死の舞踏 第7変奏 〔初期稿〕 
22.-25. ハンガリー民謡による幻想曲 S.123*  

*カール・アントン・リッケンバッヒャー指揮/ブダペスト交響楽団  

Hyperion CDA67403/4  
Recorded: 1997/1998  

〔メモ〕  
〔1〕~〔6〕ピアノ独奏曲「演奏会用大独奏曲」をリストの弟子エドゥアルト・ロイスがピアノ協奏稿へ編曲し、リスト自身がいくつかの変更を加えたもの。リストはこの編曲をロイスのものとして出版するように手配したため、リストの作品カタログでこの作品が言及されることはない。晩年のリストが関与しているだけあって、初期の試みを演奏可能にしただけのピアノ協奏稿「演奏会用大独奏曲 S.365」(Disc.96)より完成度は高い。関連作品であるピアノ独奏稿「演奏会用大独奏曲 S.176」はDisc.16に収録。 〔7〕~〔10〕ウェーバーの「小協奏曲 Op.79(コンツェルトシュテュック)」をリストが校訂した指導版。リストはピアノパートのみ変更を加えていて、オーケストラパートはオリジナルのまま。このウェーバーの小協奏曲はリストお気に入りの作品であり、この指導版の他にピアノ独奏版も作っている。そのピアノ独奏編曲「コンツェルトシュテュック S.576a」はDisc.79に収録。 〔11〕~〔20〕リストは1847年ごろから「死の舞踏」を作曲し始めた。そしてその第1稿は1849年に一度完成したと言われる。そしてリストは1853年にその初稿へいくつかの改訂を加えた。ここでハワードが録音している〔"深き淵より"編入稿〕はブゾーニによる校訂版。初稿自筆譜の所有者がその自筆譜の閲覧許可をハワードへ出さなかったため、このブゾーニ版は1849年の初稿のままなのか、それとも後の改訂を含めたものなのか不明。そもそもこのブゾーニ版がリストの書いたものにどの程度忠実なのか不明。この稿の最大の特徴は単旋律聖歌「深き淵より」の旋律を使用した部分があること。最終稿はDisc.95に収録。 〔21〕「死の舞踏 ブゾーニ版」の第7変奏(当ディスク・トラック17)のさらに前の初期稿。ブゾーニ版の楽譜に付録として収録されているもの。 〔22〕~〔25〕演奏される機会の多い協奏作品。通称「ハンガリー幻想曲」。「マジャールの歌 第10番 S.242/10」(Disc.31)と「マジャール狂詩曲 第21番 S.242/21」(Disc.32)とハンガリー民謡「モハーチの野原」を素材として使用している。同じくS.242/10とS.242/21を素材としている「ハンガリー狂詩曲 第14番 S.244/14」(Disc.34)とは類似作品と言えるが、当幻想曲が構想されたのはその狂詩曲よりも前。




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December 01, 2013

レスリー・ハワード: リスト ピアノ作品全集 Disc.97

Leslie Howard
The Complete Liszt Piano Music
ピアノと管弦楽のための作品 3 

Disc.97
1.-7. ピアノ協奏曲 第2番 S.125*  
8.-13. 深き淵より - ピアノと管弦楽のための器楽詩篇 〔ローゼンブラット校正/ハワード再校正〕 S.121a*  
14.-17. 大幻想曲 "さすらい人" S.366 (シューベルト)* 

Hyperion CDA67403/4 
Recorded: 1997/1998 

*カール・アントン・リッケンバッヒャー指揮/ブダペスト交響楽団 

〔メモ〕
〔1〕~〔7〕第1番同様にリストの代表的なピアノ協奏曲のひとつ。若き日に草稿が書かれ後年手直しをして完成させたこと、単一楽章であること、草稿の段階で「交響的協奏曲」と書かれていたことなども第1番と共通している。その一方で外面的な部分もある第1番に対し、こちらは概ね内面的、叙情的。複数楽章制ではなく主題変容の技法を使用した大きな単一楽章の(当時としては珍しい)形式を使用した弁明としてリストは「新しいワインには新しいボトルが必要なのだ」と語っている。弟子のハンス・フォン・ブロンザルトへ献呈され、リスト指揮/ブロンザルト独奏で初演された。関連作品「管弦楽の無い協奏曲 S.524a」はDisc.90に収録。 〔8〕~〔13〕フェリシテ・ド・ラムネーとリストがお互いに知っていた単旋律聖歌「深き淵より」を基に書いた協奏的作品。ほぼ完成しているが終結部が無い。自筆譜にはラムネーへ献呈する旨が書かれているが、実際にラムネーへ送られたかどうかは不明。ジェイ・ローゼンブラットがこの作品を演奏可能な状態にし、ここでの録音ではハワードがそれをさらに校正をした。そのローゼンブラット版の他にマイケル・マックスウェル版もあるが、マックスウェル版はオリジナルにはないものをいくつも付けたしており「マックスウェル編曲版」と呼べるようなものに仕上がっている。 〔14〕~〔17〕リストお気に入りであったシューベルトのピアノ独奏曲「さすらい人幻想曲」をピアノと管弦楽のための協奏曲へ編曲したもの。シューベルトの独奏曲よりピアニストへの技巧的負担は少ない。この編曲もとても人気のある時期あった。関連作品「幻想曲 (さすらい人) Op.15 〔指導版〕 S.565a」はDisc.79に収録。 




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September 20, 2013

レスリー・ハワード: リスト ピアノ作品全集 Disc.96

Leslie Howard
The Complete Liszt Piano Music
ピアノと管弦楽のための作品 2 

Disc.96 
1.-4. ピアノと弦楽のための協奏曲 "呪い" S.121* 
5.-9. 協奏曲 (変ホ長調) 〔ローゼンブラット校正/ハワード再校正〕S.125a*
10.-13. 演奏会用大独奏曲 〔ハワード校正〕 S.365*
  へクサメロン - 演奏会用小品 "ベルリーニの《清教徒》の行進曲による華麗なる大変奏曲" 〔オーケストレーション:一部ハワード〕 S.365a*
14. 序奏 (リスト)
15. 主題 (ベルリーニ=リスト)
16. 第1変奏 (タールベルク)
17. 第2変奏 (リスト) 
18. 華麗なる第3変奏 (ピクシス&リスト) 
19. リトルネッロ (リスト) 
20. 第4変奏 (エルツ&リスト) 
21. 第5変奏 (チェルニー)
22. 第1間奏 (リスト) 
23. 第6変奏 (ショパン) 
24. 第2間奏 (リスト) 
25.-26. フィナーレ (リスト) 
27.-28. 華麗なるポロネーズ S.367 (ウェーバー)* 

*カール・アントン・リッケンバッヒャー指揮/ブダペスト交響楽団 

Hyperion CDA67401/2
Recorded: 1997/1998 

〔メモ〕 
〔1〕~〔4〕ピアノと弦楽のみという珍しい編成のための単一楽章の協奏曲。通称「呪い」と呼ばれるが、リスト自身が序盤の主題をそう呼んだからそのような通称で呼ばれるようになった。その序盤の主題は「嵐 S.160/5」(Disc.9)の序盤の主題との類似性を指摘されている。また中盤では「忘れられたワルツ 第3番 S.215/3」(Disc.20)と似通った旋律も聞かれる。 〔5〕~〔9〕リストが出版せずにお蔵入りにしたピアノ協奏曲で第1、第2番と同様に単一楽章。この作品の自筆譜は以前は「ピアノ協奏曲 第1番 S.126」のために書かれた初期の譜面の一部だと誤解されていたが、ジェイ・ローゼンブラット教授が別の作品だと断定したもの。通称「ピアノ協奏曲 第3番」と呼ばれている。この作品の譜面を再現するためにローゼンブラット教授はモスクワ、ワイマール、ニュルンベルクに散らばっていた自筆譜をかき集め、さらに写譜家による写譜も使用して再現した。ハワードは編集が不自然な部分もあると判断し、自ら再編集している部分もある。初期のピアノ作品「8つの変奏曲 S.148」「華麗なるアレグロ S.151」「華麗なるロンド S.152」の主題が転用されている。これら関連作品はDisc.1に収録。 〔10〕~〔13〕後にピアノ独奏曲「演奏会用大独奏曲 S.176」や2台ピアノの作品「悲愴協奏曲 S.258」となる作品の初期の草稿「ピアノ独奏稿」と「ピアノ独奏パートの書いていない協奏稿」を編集してピアノ協奏稿としてハワードが作り上げたもの。ハンフリー・サールも同じような試みをしたが、ハワードに言わせれば「恣意的な改編に満たされたもの」らしい。ちなみに「ピアノ独奏パートの書いていない協奏稿」の草稿の所有者は現ロンドンデリー侯爵。関連作品「演奏会用大独奏曲 S.176」はDisc.16に、「演奏会用大独奏曲〔第1稿〕 S.175a」はDisc.80にそれぞれ収録。 〔14〕~〔26〕ベルリーニのオペラ「清教徒」の主題を使用し、リストを含む6人の作曲家がそれぞれ変奏を書き、リストが全体をまとめて一つの作品にしたものが通称「ヘクサメロン変奏曲」。まずその作品の出版譜(ピアノ独奏稿)にはオーケストレーションの挿入指示が書かれている。そしてこの変奏曲のピアノ協奏稿の写譜家による写譜が一部残されている(未出版)。この「オーケストレーション挿入指示」と「写譜の一部」をヒントにハワードがこのピアノ協奏稿を補筆をしつつ再現したもの。ピアノ独奏稿はDisc.51に収録。 〔27〕~〔28〕ウェーバーの「華麗なるポラッカ(ポロネーズ)」をピアノとオーケストラの協奏稿にしたもの。アドルフ・ヘンゼルトもこの作品の「演奏会用版」(独奏)を作ったが、リストはそのヘンゼルト版を称賛しこのリスト版をヘンゼルトへ献呈している。このピアノ協奏稿を再度リストがピアノ独奏へ編曲したものはDisc.79に収録。




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August 18, 2013

レスリー・ハワード: リスト ピアノ作品全集 Disc.95

Leslie Howard
The Complete Liszt Piano Music
ピアノと管弦楽のための作品 1 

Disc.95 
1.-4. ピアノ協奏曲 第1番 S.124* 
5.-7. ベートーヴェンの《アテネの廃墟》の動機による幻想曲 S.122*
8.-14. 死の舞踏 - 《怒りの日》によるパラフレーズ 〔最終稿〕 S.126ii*
15.-16. ベルリオーズの《レリオ》の主題による交響的大幻想曲 〔修正:ハワード〕 S.120* 

*カール・アントン・リッケンバッヒャー指揮/ブダペスト交響楽団  

Hyperion CDA67401/2
Recorded: 1997/1998 

〔メモ〕
〔1〕~〔4〕リストの代表的なピアノ協奏曲。数回の改訂を経て完成にいたるが、その最終稿以前の原稿には「交響的協奏曲」と書き入れている。楽章分けはされていないが4部に分けて考えることができる。ヘンリー・リトルフへ献呈されているが、リトルフも4つの「交響的協奏曲」を書いていて、それら作品からの影響も考えられる。主題変容という技法を用い全体の統一感を高めている。初演はリスト独奏、ベルリオーズの指揮で行われた。 〔5〕~〔7〕ベートーヴェンの劇付随音楽「アテネの廃墟」を素材として用いた作品。当ピアノ協奏稿のほかにピアノ独奏稿や2台ピアノ稿もある。それら全てニコライ・ルビンシテインへ献呈された。ピアノ独奏稿「《アテネの廃墟》の動機による幻想曲 S.389」やその他関連作品はDisc.49に、「《アテネの廃墟》の動機による幻想曲〔第1稿〕S.388b」はDisc.69に収録。 〔8〕~〔14〕こちらもリストの代表的なピアノ協奏曲。単旋律聖歌「怒りの日」を主題とする変奏曲形式の作品。ピアノ独奏稿はDisc.17に、「死の舞踏〔《深き淵より》編入稿〕S.126i」はDisc.98に収録。 〔15〕~〔16〕ベルリオーズが自身の幻想交響曲への続編として書いた叙情的モノドラマ「レリオ、あるいは生への復帰」の2つの主題を使用してリストが書いた幻想曲。この作品の自筆譜は行方不明だったが、近年フランスのとあるオークションで出品された。ハワードはその自筆譜をもとに修正をして録音している。




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September 06, 2011

ogdon

ジョン・オグドン

Liszt Piano Concertos Nos.1&2, etc. 

ogdon 2

1.-3. ピアノ協奏曲 第1番 S.124*
4.-7. ピアノ協奏曲 第2番 S.125"
8. メフィストワルツ 第1番 S.514
9. パガニーニの《鐘》による華麗なる大幻想曲 S.420
10. 大練習曲 第11番 S.137/11

*コンスタンティン・シルヴェストリ指揮/ボーンマス交響楽団
"サー・コリン・デイヴィス指揮/BBC交響楽団

BBC BBCL 4089-2
Recorded: 1967/1971/1969/1970 

〔メモ〕
このディスクは大分前に特売ワゴンの片隅で売れ残っていて、それを救出したものです(笑)。そんなわけであまり期待はしていなかったのですが、いやいやこれは素晴らしい。2つの協奏曲やメフィストワルツはオグドン大暴れなやんちゃな演奏です。
このディスクのもう一つの注目すべき点は「カンパネラ幻想曲」と「大練習曲11番(夕べの調べの前身)」のような珍しい作品が含まれていることです。オグドンは正統的レパートリーももちろん重要視していましたが、不当に軽視されがちな作品を救出することにも熱心だったと解説に書いてあります。 1960年代イギリスにおいてもリストは軽視されがちであったけれど、主にオグドン、ケントナー、ブレンデルの活躍でリスト作品の地位が向上していったとのことです。オグドンはエゴン・ペトリの弟子でブゾーニ直系のピアニストです。オグドンの「リスト好き」はペトリ、ブゾーニ両名の影響もあるでしょう。

フランツ・リスト→アールパード・センディ→イロナ・カボシュ→ジョン・オグドン 

関連記事:John Ogdon plays A Liszt Recital 


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July 12, 2011

Liszt - The Two Piano Concertos - Richter

スヴャトスラフ・リヒテル

Liszt - The Two Piano Concertos - The Piano Sonata

richter concerto

1.-4. ピアノ協奏曲 第1番 S.124*
5.-8. ピアノ協奏曲 第2番 S.125*
9.-11. ピアノソナタ S.178

*キリル・コンドラシン指揮/ロンドン交響楽団

Philips 446 200-2
Recorded: 1961/1966

〔メモ〕
リヒテルとコンドラシンによるリストの2つの協奏曲といえば、定盤中の定盤であり問答無用の名盤です。この演奏はべヒシュタインのピアノを使って演奏されたそうです。演奏の素晴らしさもさることながら、この録音はいろいろな意味で貴重です。「リヒテル全盛期」で「スタジオ録音」で「録音が素晴らしい」「リスト録音」という条件を揃えているのはこの録音だけです。
言わせてもらえればこの演奏は曲本来が持っている魅力を飛び越えているような奇蹟的な演奏。豪快でありながら繊細でもあり、厳格でありながら爽快でもある、いわゆるありとあらゆる要素を含んだ演奏です。やっぱりリヒテルは偉大だ!

日々雑録 または 魔法の竪琴」さんや「Blogout」さんでも同じ盤を紹介されてますが、ロ短調ソナタの録音はリヴォルノライヴとのことです。いろいろ勉強になります。

ちなみにリヒテルとコンドラシンによるリストの2つの協奏曲はライヴ録音もあります。

フランツ・リスト→ハンス・フォン・ビューロー→カール・H・バルト→ゲンリヒ・ネイガウス→スヴャトスラフ・リヒテル

関連記事:Richter plays Liszt (live, 1956-1961) 
関連記事:SVIATOSLAV RICHTER joue Franz Liszt
関連記事:Richter - Liszt: Piano Works 
関連記事:リスト:超絶技巧練習曲、ため息/リヒテル 


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February 03, 2011

リストの定盤

名盤紹介などの本で頻繁に紹介されるリストの名盤、定盤をまとめてみましょう。定盤という日本語はないですが、定番と名盤をかけあわせた造語と考えてください。定盤となるにはある程度流通してるものになるので、当然ほとんどが大手レーベルの有名ピアニストになります。

リヒテルの2つの協奏曲
コンドラシンとの共演でフィリップスが出してたものです。定番中の定番。演奏も文句なし。

ベルマンの超絶技巧練習曲
1963年のメロディア音源です。アラウの名盤もありますが、紹介される頻度はこちらが多いです。Victor盤は廃盤なので、入手したい場合はVenezia盤がいいでしょう。(ただ若干ピアノの音が不自然で録音が残念)

ワッツのパガニーニ大練習曲
Sony盤の旧録とEMI盤の新録があり、どちらもよく紹介されます。頻度としては新録の方がよく紹介される印象です。演奏も王道で素晴らしい。 

シフラのハンガリー狂詩曲
EMIの録音で言うと、モノラルの旧録(1番~15番)と、ステレオの新録(1番~16番、19番)の2種類があります。どちらもよく紹介されますが、個人的には音は悪いけど旧録のほうがしっくりきます。

上記4点は「もう殿堂入りにしてもいいんじゃないか?」というくらい頻繁に紹介されます。
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その他票が割れるものに以下のようなものがあります。

● ロ短調ソナタ
アルゲリッチホロヴィッツアラウなどがよく挙げられるでしょう。アラウのフィリップスへのスタジオ録音は2種類あり、1970年の旧録の方がよくおすすめされる傾向にあります。

● 巡礼の年
ブレンデル(第1年、第2年、第3年抜粋)、ボレット(第1年、第2年、第2年補遺、エステ荘の噴水)、ベルマン(完全全曲)などに票がわかれます。どれも甲乙つけがたい。

● 詩的で宗教的な調べ
それからリストの代表的な曲集といえば他に「詩的で宗教的な調べ」がありますが、最近は増えてきたとはいえ、以前はなかなか全曲盤が発売されませんでした。なのでこの曲集の定盤と呼べるものはありません。チッコリーニの1990年の新録を国内版、輸入版問わず頻繁に流通させておけば定盤になりえたかもしれないのに…。この音源は現在でも5枚組ボックスや56枚組ボックスなどでしか売ってないので、単独で買えません。新録の方はCD1枚に収録できないという点も、発売を妨げてた理由かもしれないですね。旧録は単独で売られていましたが音が悪い。


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