フランソワ
April 03, 2012
SAMSON FRANÇOIS L'ÉDITION INTÉGRALE
L'ÉDITION INTÉGRALE
前奏曲とフーガ BWV543 S.462/1 (バッハ=リスト)<1954>
ピアノ協奏曲 第1番 S.124 <1960>*
ピアノ協奏曲 第2番 S.125 <1960>*
ピアノ協奏曲 第1番 S.124 <1954>"
ハンガリー狂詩曲 第1番-第15番 S.244/1-15 <1953-1954>
即興ワルツ S.213 <1956L>
ナイチンゲール S.250/1 (アリャビエフ=リスト)<1956L>
ペトラルカのソネット 第123番 S.161/6 <1956L>
荒々しき狩 (超絶技巧練習曲 第8番) S.139/8 <1956L>
英雄 (超絶技巧練習曲 第7番) S.139/7 <1956L>
《ドン・ジョヴァンニ》の回想 S.418 (モーツァルト=リスト)<1961L>
ピアノ協奏曲 第1番 S.124 <1956L>#
ナイチンゲール S.250/1 (アリャビエフ=リスト)<1964L>
*コンスタンティン・シルヴェストリ指揮/フィルハーモニア管弦楽団
"ジョルジュ・ツィピーヌ指揮/パリ音楽院管弦楽団
#上田仁指揮/東京交響楽団
EMI 50999 646106 2 7
〔メモ〕
天の邪鬼で天才肌アル中ピアニスト、サンソン・フランソワのEMIへの録音全集CD36枚組になります。上記の収録曲はリスト作品のみの抜粋です。ベオグラードでシリル・リカールに師事、その後パリでコルトー、ロン、ルフェビュール、フェヴリエに師事したフランソワです。ヴァイオリニスト、ジャック・ティボーとフランソワの師マルグリット・ロンが創設したロン=ティボーコンクールの第1回で優勝しています。このロン=ティボーコンクールはフランソワを世に送り出すために開かれたコンクールだという噂もあります。
彼の演奏は「遊び心」と「ひらめき」に満ちています。リスト作品で言えばピアノ協奏曲(特に第1番)が素晴らしいひらめきに満ちた演奏です。そしてその他にはバッハ作曲リスト編曲の前奏曲とフーガも素晴らしいと感じました。
リスト作品以外で素晴らしいと感じたのは、ショパンもそうですが、プロコフィエフがなんと言っても素晴らしい。これぞ退廃的なデカダンピアニズムの極致!
ちなみにこの全集にはフランソワの自作「黒魔術」や「ピアノ協奏曲」なども含まれています。
フランツ・リスト→カール・クリントヴォルト→エドゥアール・リスレール→ジャック・フェヴリエ→サンソン・フランソワ
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April 11, 2011
Great Pianists of The 20th Century Vol.28
20世紀の偉大なるピアニストたち 28
サンソン・フランソワ
Disc.1
1. 即興曲 第1番 Op.29 (ショパン)<57>
2. 即興曲 第2番 Op.36 (ショパン)<57>
3. 即興曲 第3番 Op.51 (ショパン)<57>
4. 即興曲 第4番 幻想即興曲 Op.66 (ショパン)<57>
5.-8. ピアノソナタ 第2番 Op.35 (ショパン)<56>
9. ワルツ 第11番 Op.70/1 (ショパン)<52>
10. ワルツ 第1番 華麗なる大円舞曲 Op.18 (ショパン)<52>
11. ワルツ 第13番 Op.70/3 (ショパン)<55>
12. ワルツ 第7番 Op.64/2 (ショパン)<54>
13. バラード 第1番 Op.23 (ショパン)<54>
14. バラード 第2番 Op.38 (ショパン)<54>
15. バラード 第3番 Op.47 (ショパン)<54>
16. バラード 第4番 Op.52 (ショパン)<54>
Disc.2
1.-3. トッカータ、アダージョとフーガ BWV564 (バッハ=ブゾーニ)<55>
4. 《ああ、ママに言うわ》による12の変奏曲 K.265 (モーツァルト)<55>
5. トッカータ Op.7 (シューマン)<54>
6. 即興曲 第2番 Op.31 (フォーレ)<55>
7. 夜想曲 第2番 Op.33/2 (フォーレ)<55>
8. 月の光 (ベルガマスク組曲より)(ドビュッシー)<61>
9. 喜びの島 (ドビュッシー)<61>
10.-12. ピアノのために (全曲)(ドビュッシー)<61>
13. トッカータ Op.11 (プロコフィエフ)<53>
14. スカルボ (夜のガスパールより)(ラヴェル)<47>
音源: EMI
Philips 456 778-2
〔メモ〕
コルトー、ロン、ルフェビュール、フェヴリエらの弟子であるフランソワです。フランソワは虚言癖があったらしく、その自らの経歴を語る際に時と場合により言うことが食い違うことがありました。そういえば彼の演奏もどこか矛盾に満ちた複雑性のようなものが感じられます。マルグリット・ロンの生徒だった時にフランソワはロンにひっぱたかれます。フランソワはロンが手をあげた最初で最後の生徒だったそうです。よっぽどの悪ガキだったのでしょうか。後にフランソワはロン本人に対し「マダム、私が叩かれた唯一の生徒であったことを光栄に思います。」と語っています。大人になってもその人生は破天荒であり、アルコール中毒になり周りとまともな人間関係を築くことも困難だったそうです。しかしそれでもフランソワは魅力的な人物であったとか。
彼の演奏もいたずら心に溢れ、自由自在であり中毒性のあるものです。そしてその「毒」がフランソワのこの上ない魅力となっています。ピアノ演奏はその人間性を表すものということなのでしょうか。
フランツ・リスト→カール・クリントヴォルト→エドゥアール・リスレール→ジャック・フェヴリエ→サンソン・フランソワ
フランツ・リスト→オイゲン・ダルベール→エドゥアール・リスレール→ジャック・フェヴリエ→サンソン・フランソワ
フランツ・リスト→ベルンハルト・シュターヴェンハーゲン→エドゥアール・リスレール→ジャック・フェヴリエ→サンソン・フランソワ
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