ボロフスキー
June 14, 2013
BOROWSKY plays LISZT
アレクサンドル・ボロフスキー
BOROWSKY plays LISZT
Disc.1
1. ハンガリー狂詩曲 第1番 S.244/1
2. ハンガリー狂詩曲 第2番 S.244/2
3. ハンガリー狂詩曲 第3番 S.244/3
4. ハンガリー狂詩曲 第4番 S.244/4
5. ハンガリー狂詩曲 第5番 S.244/5
6. ハンガリー狂詩曲 第6番 S.244/6
7. ハンガリー狂詩曲 第7番 S.244/7
8. ハンガリー狂詩曲 第8番 S.244/8
9. ハンガリー狂詩曲 第9番 S.244/9
10. ハンガリー狂詩曲 第10番 S.244/10
11. ハンガリー狂詩曲 第11番 S.244/11
Disc.2
1. ハンガリー狂詩曲 第12番 S.244/12
2. ハンガリー狂詩曲 第13番 S.244/13
3. ハンガリー狂詩曲 第14番 S.244/14
4. ハンガリー狂詩曲 第15番 S.244/15
5. 泉のほとりで S.160/4
6.-8. 協奏曲 BWV1052 (バッハ=ブゾーニ)*
9.-11. 協奏曲 BWV1056 (バッハ)*
12. 幻想曲とフーガ S.463 (バッハ=リスト)
*ウジェーヌ・ビゴー指揮/ラムルー管弦楽団
Pearl GEMM CDS 9235
Recorded: 1935-1938
〔メモ〕
ボロフスキーは最初は母ヴェラ・ヴェンゲーロワにピアノを学び、ペテルブルク音楽院ではアンナ・エシポワに師事します。母はサフォノフの弟子であり、エシポワはレシェティツキーの弟子で妻でもありました。つまり「レシェティツキー→サフォノフ→V.ヴェンゲーロワ→ボロフスキー」と「レシェティツキー→エシポワ→ボロフスキー」という流れがあり、ボロフスキーはレシェティツキー直系ピアニストと言えるでしょう。
19世紀のピアニストの2大流派といえば共にチェルニー門下であったリスト派とレシェティツキー派です。個人的に面白く感じるのは、「録音」というものが始まった最初期にリストのハンガリー狂詩曲を積極的に録音していたのはレシェティツキーの系譜に属するマルク・ハンブルグ、アレクサンドル・ボロフスキー、アレクサンダー・ブライロフスキーたちだということです。ハンブルグは1番~14番+ラーコーツィ行進曲普及版をHMVに、ボロフスキーは1番~15番までをポリドールに(当CD)、ブライロフスキーも1番~15番までをRCAにそれぞれ録音しています。
ハンガリー狂詩曲の演奏として、レシェティツキー派のハンブルグやリスト派のシフラと比べると、彼らが強引さやエグさのある演奏だとするならば、ボロフスキーの演奏はさらりと流れる流麗さがあります。洗練された趣味の良さをも持ち合わせています。バッハ作品も明晰で素晴らしい。
ちなみにボロフスキーは後年ハンガリー狂詩曲の完全全集(1番~19番)も録音しています。そちらはおそらくCD化されていないと思います。
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