ラン・ラン

August 02, 2012

LANG LANG : LISZT My Piano Hero

ラン・ラン

LISZT My Piano Hero 

Lang Lang

1. ロマンス "おお、さらばなぜ" S.169
2. ラ・カンパネラ S.141/3
3. コンソレーション 第3番 S.172/3
4. 半音階的大ギャロップ S.219
5. 愛の夢 第3番 S.541/3
6. ハンガリー狂詩曲 第6番 S.244/6
7. ため息 S.144/3
8. ハンガリー狂詩曲 第15番 ラーコーツィ行進曲 〔ホロヴィッツ編〕 S.244/15
9. アヴェ・マリア S.558/12 (シューベルト=リスト)
10. イゾルデの愛の死 S.447 (ワーグナー=リスト)
11.-13. ピアノ協奏曲 第1番 S.124*

*ヴァレリー・ゲルギエフ指揮/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 

Sony Classical 88697891402
Recorded: 2011 

〔メモ〕
アメリカの名門カーティス音楽院にてゲイリー・グラフマンに師事したラン・ランのリスト集です。ラン・ランのリスト(の楽曲)との出会いは、彼が2歳の時に観たアニメ「トムとジェリー」のキャット・コンチェルトというエピソードでキャラクターたちがハンガリー狂詩曲2番を演奏していたのを見て衝撃的に面白いと感じたことが最初になります(ちなみに彼がこの曲がフランツ・リストの曲だと知るのは後になります)。
彼の演奏は「遊び心」と「歌心」に溢れています。映像で彼の人柄などを見ていると彼には「健康的なユーモア」があると感じます。そしてそれは演奏にも表れています。「歌心」は愛の夢やロマンス、アヴェ・マリアに表れ、「遊び心」は半音階ギャロップやハンガリー狂詩曲にて発揮されています。

かつてフランツ・リストはスーパースターであり、リストがピアノを演奏すれば観客は狂喜乱舞し、女性たちの中には失神する人もいました。現代のラン・ランがオーディエンスを熱狂させる様を見ているとリストのことを思い出さずにはいられません。 

ちなみに「イゾルデの愛の死」はボーナス・トラックなので、これが収録されていないCDもあります。そしてボーナスDVDも付いているものと付いていないものもあります。ご購入をお考えの方はご注意ください。

フランツ・リスト→オイゲン・ダルベール→ヨゼフ・ホフマン→ゲイリー・グラフマン→ラン・ラン


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January 10, 2006

中村紘子は語る ―ホロヴィッツ―

中村紘子著の「チャイコフスキーコンクール」という本を読みましたが、非常に興味深い記述があるので、引用します。ピアニストの理想の典型がホロヴィッツとリヒテルに代表される、と言った後に

“審査員たちが、思わず冗談半分にぼやく言葉がある。「こんなに厳しい審査では、仮にホロヴィッツが受けたとしても、とうてい受かりっこないだろうね。」
          ~中略~
ところがそうぼやく彼らが、ではピアニストの中でいったい誰を一番尊敬しているかといえば、異口同音に、「ホロヴィッツ」という答えが返ってくるのだ。”

チャイコフスキーコンクール (中公文庫)
中村紘子著
56p

ここから読み取れるのは「ホロヴィッツが絶対的な存在であること」と「コンクールというモノのジレンマ」だと思います。審査員が尊敬するホロヴィッツですら通過できない程、厳しくメカニックをチェックするなら、「第二のホロヴィッツ」はコンクールから誕生しないことになります。しかしコンクール出身の大ピアニストが少なくないという事も事実です。アルゲリッチ、ポリーニ、ツィマーマンやプレトニョフが代表でしょう。そしてさらに興味深いのは、今挙げたピアニストに続く世代の代表格がキーシン、アンスネスというコンクールを経験せずに名を挙げた人が多くいることです。一見現在のコンクールの権威が揺らいできているようにも見えます。
ユンディ・リがショパンコンクールで名をあげて、ラン・ランがコンサート活動で名をあげたという事実も対照的で面白いですね。


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ミッチ at 19:23|PermalinkComments(0)TrackBack(1)