リストコンクール

September 17, 2016

阪田知樹さんリストコンクール優勝!

リストコンクールと名が冠されることもあるブダペスト国際音楽コンクールにて日本人の阪田知樹さんが優勝されました!おめでとうございます!

このコンクールはハンガリーの由緒あるコンクールでアニー・フィッシャーやディノ・チアーニなどを輩出しています。

Youtubeにクライバーンコンクールなどの過去の動画がいくつかあったので視聴してみました。理路整然とした知的なアプローチで楽しく聴けました。あとカンパネラを聴いていたら、通常のバージョン(S.141/3)かと思いきや難度の高い前のバージョン(S.140/3)を演奏していて驚きました(笑)*。今後の活躍も期待したいと思います。

*ちなみに葉加瀬太郎さんが最近テレビで紹介したカンパネラの超難度の初期作品はまた別の作品「パガニーニの《鐘》による華麗なる大幻想曲 S.420」です。

外部リンク:Youtube: クライバーンコンクール2013の阪田さんの演奏(カンパネラは28:40あたり) 
外部リンク:「君嘘」演奏・阪田知樹、リスト国際ピアノコンクール優勝 日本人男性初 


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April 10, 2011

リスト国際ピアノコンクール: 日本人優勝!

なんとユトレヒトで行われていた、リストコンクールで昭和音楽大学と同大学院出身の後藤正孝さんが優勝されました。リスト生誕200年の記念すべきコンクールで日本人が優勝するなんて元気を貰える嬉しいニュースです。おめでとうございます!

NHKニュース

フランツ・リスト国際ピアノコンクール・ユトレヒト公式サイト

このオランダのリストコンクールは審査員や課題曲を見ると、まさに「リストのため」のコンクールという感じで素晴らしいです。課題曲は全てリストの作品で、審査員はヴァーシャリ、A.コーエン、デミジェンコ、J.ローズ、ルバッキテなどリストへ深い理解を示してくれるピアニストばかりです。ブダペストのリストコンクール運営もユトレヒトに負けずにがんばってほしい。

ジュネーヴコンクールの萩原麻未さんと今回の後藤正孝さんをきっかけに、これから日本のピアノ界がさらに盛り上がることを期待しちゃいます。


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August 28, 2010

リストコンクール

世界3大ピアノコンクールと言えばショパンコンクール、チャイコフスキーコンクール、エリザベートコンクールのことを指します。そのほかリーズコンクール、ロン=ティボーコンクールやクライバーンコンクールも有名ですね。一方リストコンクールは影が薄くあまり盛り上がっているような感じがしません。ショパンコンクールとリストコンクールを比べてみるといろいろなことが見えてきます。

・開催された理由
ショパンコンクールが開催された理由というのは「ショパンの作品をより深く理解してもらうため」だったそうです。課題曲はコンクールとしては異例の一作曲家の作品のみで構成されています。言わば「ショパンのため」のコンクールです。一方リストコンクールはブダペスト国際音楽コンクールの一部門として開催されました。僕はリストコンクールがどのような理由で開催されたかは知りませんが、「リストのため」に開催されたとは思えません。なぜならブダペスト国際音楽コンクールのピアノ部門は名前がリストコンクールになったり、リスト=バルトークコンクールになったりしています。

・課題曲
ショパンコンクール最大の特色は上でも述べましたが、課題曲がショパンの作品のみということです。リストコンクールの課題曲は通常のピアノコンクール同様にいろいろな作曲家のものが含まれていますが、もし課題曲がリストの作品のみならかなり面白いコンクールになっていたでしょう。コンクールのすべての課題曲を一作曲家でまかなえるとしたら、それはショパン以外だとリストしかいないと思います。

・注目度の分散
ショパンコンクールは世界にいくつかありますが、ショパンコンクールと聞いたら、ワルシャワで5年ごとに行われるアレと誰もが思い浮かべるでしょう。しかしリストコンクールと聞いてもおそらくピンとこない人が多いのではないでしょうか。というのもリストコンクールも世界にいくつかあり、とくにユトレヒトで行われているものは近年規模が大きくなりつつあります。しかもなんとユトレヒトの方は課題曲がリストのみです。ブダペストの影がますます薄くなる。ちなみにオグドンも「リストコンクール優勝者」と紹介される時がありますが、彼はロンドンのリストコンクールの優勝者です。

・入賞者
ショパンコンクールはアルゲリッチ、ポリーニ、ツィマーマンなどの現代を代表するピアニストを多く輩出しました。ブダペストリストコンクールも第1回の優勝者がアニー・フィッシャーという大ピアニストですが、その後は特に目立った優勝者がいません。(2位以下の入賞者だとディノ・チアーニやラザール・ベルマンがいます)

・スキャンダル
スキャンダルなんて起こそうと思って起きるものでもないので、これは仕方がないですが、スキャンダルの一つでも起きれば注目度も高まるのではないでしょうか(笑)。例えばショパンコンクールではアシュケナージの2位を不服とし審査辞退したミケランジェリやポゴレリチの予選落ちに抗議して帰ってしまうアルゲリッチの事件などがありました。チャイコフスキーコンクールではソヴィエトの威信をかけたコンクール第1回目でアメリカの無名の青年(クライバーン)に優勝されてしまいます。しかも冷戦下のさなかに。さらに第2回では自国の優勝者を出そうと政府自らが動き、脅迫まがいの事をしてアシュケナージに参加させたにもかかわらず、同時に参加していたジョン・オグドンの演奏があまりにも凄すぎて第1位を二人にしなければならなくなりました。

リストコンクールを「リストのために」「ブダペストで」「定期的に」「それなりの規模で」「毎回名前を変えず」「課題曲リスト作品のみで」「音楽コンクールの一部門としてではなく独立して」やっていたら、リストコンクールはもっと成功していたのではないかなと妄想してしまいます。


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