リスト弾き

October 11, 2011

Liszt Illuminated

クラウディオ・アラウ
ホルヘ・ボレット
グナー・ヨハンセン

Liszt Illuminated

Liszt illuminated

Disc.1
1. 即興ワルツ S.213*
2. ペトラルカのソネット 第47番 S.161/4*
3. ペトラルカのソネット 第104番 S.161/5* 
4. ペトラルカのソネット 第123番 S.161/6*
5. バラード 第2番 S.171* 
6. スペイン狂詩曲 S.254*
7. ドン・ジョヴァンニの回想 S.418" 
8. パガニーニ大練習曲 第3番 ラ・カンパネラ S.141/3"
9. パガニーニ大練習曲 第4番 S.141/4"

Disc.2
1. ベートーヴェンの《アテネの廃墟》による幻想曲 S.389" 
2. 超絶技巧練習曲 第5番 鬼火 S.139/5" 
3. 超絶技巧練習曲 第6番 幻影 S.139/6" 
4. 超絶技巧練習曲 第10番 S.139/10" 
5. ダンテを読んで - ソナタ風幻想曲 S.161/7# 
6.-8. ピアノソナタ S.178#
9. 小人の踊り S.145/2#  

*ホルヘ・ボレット
"グナー・ヨハンセン 
#クラウディオ・アラウ

Marston 52065-2  
Recorded: 1963-1986  

〔メモ〕
アメリカ・リスト協会がスポンサーとなりリスト生誕200年を記念して制作されたディスクのご紹介です。プロデューサーはベンコとマーストンです。まず目に付くのがピアニストの選定です。アラウ、ボレットときて...え?ヨハンセン?ブレンデルでもシフラでもベルマンでもなくヨハンセン?さすがベンコとマーストンのコンビ!よくわかってらっしゃる!

● ホルヘ・ボレット
ここに収録されているのはプライベート録音とライブ録音ですが、こんな未発表音源があったとは。演奏も色気のある素晴らしい演奏です。
フランツ・リスト→モーリッツ・ローゼンタール→ホルヘ・ボレット

● グナー・ヨハンセン
ヨハンセンはブゾーニ・サークルの一員であり、そしてさらにエゴン・ペトリの弟子です。51巻に及ぶリスト全集の録音を残しています。ここに収録されている録音はその全集からの抜粋です。彼は編曲家、作曲家でもありましたが、この録音でも若干の改編をしながら演奏しています。
フランツ・リスト→フレデリック・ラモンド→グナー・ヨハンセン 

● クラウディオ・アラウ
アラウのライブ録音を3つ収録しています。チリ出身ながら彼がなぜ「ドイツの伝統を受け継ぐピアニスト」と言われるのかがわかる演奏です。
フランツ・リスト→マルティン・クラウゼ→クラウディオ・アラウ


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ミッチ at 22:07|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

January 15, 2006

4人のリスト弾き

みなさんはリスト弾きと聞いて誰を思い浮かべるでしょうか?おそらくブレンデル、シフラ、アラウ、ボレット、ベルマン、ワッツなどの名前が挙がるのではないでしょうか。他にも全体のレパートリーの割合からしてリストを特別多く取り上げているわけではないけれど、素晴らしいリスト演奏をするピアニストとして、ホロヴィッツやリヒテルなどもあげられます。他にも挙げていけばキリがありません。このピアニスト達は第一線で活躍し、コンサートや録音でその演奏の素晴らしさによりリスト受容に決定的な影響を及ぼしてきました。もし彼らがいなかったら、おそらく「リストへの誤解」は現在のその半分も解かれていなかったでしょう。僕もこのピアニスト達の演奏は大好きでCDはよく集めています。しかし僕がひいきにしているリスト弾きとなるとなぜかまったく違うメンバーになってしまいます。

僕がひいきにしているリスト弾き4人は

●エゴン・ペトリ
ショーンバーグ曰く「今世紀最高のリスト弾き」です(「今世紀」というのはもちろん20世紀のこと)。ブゾーニ系ピアニストは素晴らしい人がたくさんいますが、そのブゾーニ系ピアニストの最高峰ではないでしょうか。音質は悪いですが、彼のリスト録音を初めて聴いた時は、その鮮烈な演奏に衝撃を受けました。

●グリゴリー・ギンズブルグ
ロシアにおける人気や知名度でリヒテル、ギレリスやソフロニツキー、ユージナなどの影に隠れてしまいますが、ギンズブルグは彼らに実力的には勝っても劣らないと信じています。オーソドックスで瑞々しく、いつまでも聴いていたいと思わせる演奏です。

●セルジオ・フィオレンティーノ
同じイタリアのミケランジェリはこの世には自分一人しかピアニストがいないと思っていたそうですが、レコードプロデューサーのE.ルンペ氏によるとそのミケランジェリはフィオレンティーノのことを「もう一人のピアニスト」と認めていたそうです。リストの楽曲は様々な曲種があり、それら全てに対応するのは至難の業です。しかしフィオレンティーノはそれができる。ソナタやバラードなどの大曲には真正面から取り組み最高の成果を挙げ、練習曲などでは鬼のようなエグい技巧をみせ(決して表面的ではない)、ハンガリー狂詩曲ではラプソディックに歌える。そして、コンソレーションや後期作品などで思索的な演奏ができる、という具合です。

●ジョセフ・ヴィラ
ヴィラの場合は技巧ばかりが注目されますが、それだけではないです。例えば愛の賛歌やアデライーデにおける詩的な歌と美しい音色。アラウに匹敵する包容力まで持ち合わせてます。もちろん超絶的な技巧も彼の一つの武器です。運命交響曲はあらゆる意味で素晴らしい。ちなみに彼のベートーヴェンのソナタも最高です。グレゴール・ベンコ氏による「彼がもし生きていたら現在の最も偉大なピアニストだった」という言葉に共感します。

これはリスト演奏に限定した、お気に入りのピアニストです。他の作曲家だと、また好きなピアニストは変ってきます。4人の共通点を考えたのですが、しいて言えば音楽をわかりやすく聴衆に理解させようとしている点ではないでしょうか。

みなさんはどんなリスト弾きをひいきにしていますか?


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ミッチ at 15:12|PermalinkComments(0)TrackBack(0)