解説
October 23, 2016
愛の夢 第3番 S.541/3
愛の夢 - ピアノフォルテのための3つの夜想曲 S.541
第3番 おお、愛しうるかぎり愛せ
Liebesträume - 3 Notturnos für das Pianoforte S.541 No.3
O lieb, so lang du lieben kannst
〔楽曲メモ〕
愛の夢とは全3曲あり、この第3番が最も人気があります。1845年頃作曲され、キストナー社により1847年に初版された作品です。フライリヒラートの詩に歌を付けた歌曲をピアノ独奏に編曲したトランスクリプションです。この作品はリストの最も有名な曲というだけでなく「エリーゼのために」や「別れの曲」のように世界中で最も愛されている曲のひとつでもあります。とにかく美しい旋律が特徴です。
〔名演〕
上でも申しましたがこの曲は最も愛されている曲なので録音も多いです。個人的にはアラウ(Decca)の録音を一番よく聴きます。ふくよかな音色で包み込んでくれるような優しさのある演奏です。他には愛を高らかに情熱的に歌い上げるシフラ(EMI)も名演だと思います。録音の状態に起因するものだと思いますが、こちらはちょっと音がこもっているように聴こえます。濃厚でロマンティックに香り立つボレット(Decca)も素敵です。
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October 01, 2016
ピアノソナタ S.178
ピアノソナタ S.178 / Sonate S.178
〔楽曲メモ〕
リストのピアノ作品の最高峰であるピアノソナタです。「ロ短調ソナタ」とも呼ばれます。リストにとって唯一の正式なピアノソナタです。1851年から1853年にかけて作られたものです。シューマンが彼の傑作である「幻想曲 Op.17」をリストへ献呈した返礼として、リストはこの大ソナタをシューマンへ献呈しました。シューマンはこの曲に熱中することはなかったらしく、時の批評家ハンスリックはこの曲を酷評しましたが、ワーグナーは「あらゆる概念を超越してこのソナタは美しく、偉大で、愛らしく、深遠で、気高い - まるであなたのように」という最大の賛辞を贈っています。ワーグナーはこの曲をリスト自身の音楽的肖像だと考えていたようです。1857年1月22日にリストの弟子で偉大なピアニストであるハンス・フォン・ビューローが初演し成功を収めました。過去にはリストの管弦楽曲の最高峰「ファウスト交響曲 S.108」に倣い「ファウストソナタ」というあだ名を付けられたこともあり、アレグロ・エネルジーコ部をファウスト、アンダンテ・ソステヌート部をグレートヒェン、フガート部をメフィストフェレスと解釈する人もいました。
〔名演〕
この曲はピアノ作品の傑作ということで多くの名ピアニストたちが録音しています。僕がとりあえずみなさんに聴いていただきたいのはアラウ(Decca)の1970年の録音になります(上の動画)。ワーグナーが指摘したようにこの曲はいろいろな要素を含みます。このアラウの名演が高貴さ愛らしさ深さ美しさなどを総合的に表現していると僕は感じます。
他に好きな演奏としてはマルタ・アルゲリッチ(DG)のものがあります。これは彼女が何かに取り憑かれたかのような演奏であり、超常現象のような超越的名演です。
他にはコルトー、ホロヴィッツ、ベルマン、フィオレンティーノ、ブレンデル、ボレット、シフラ、ギレリス、リヒテル、ソフロニツキー、ワッツ、ツィマーマン、エマールなどいろいろな名演があり、挙げていけばキリがありません。これらの違いを聴くことも楽しみのひとつです。
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April 04, 2014
レスリー・ハワード: リスト ピアノ作品全集 Bonus Disc
Leslie Howard
The Complete Liszt Piano Music
ピアノと管弦楽のための作品
Bonus Disc
1.-4. ハンガリーのツィゴイネルワイゼン "ハンガリー様式の協奏曲" S.714 (メンター=チャイコフスキー)*
*カール・アントン・リッケンバッヒャー指揮/ブダペスト交響楽団
Hyperion CDA67403/4
Recorded: 1997/1998
〔メモ〕
Disc.99ではなくBonus Discとなっているのは、リストがこの作品に関与したかどうか、または関与しているならどの程度関与したのかが不明なため。 〔1〕~〔4〕ツィゴイネルワイゼンとは「ジプシーの旋律」の意。リストの弟子で当時の高名なピアニストであったゾフィー・メンターが音素材を用意した(彼女が作曲をしたのか、それとも収集したものなのかは不明)。1892年に彼女の友人であったチャイコフスキーに、その素材を基にピアノ協奏曲を組み立てるように依頼した。この作品の出版譜は音楽的に不自然な点がいくつかあり、本当にチャイコフスキーが意図した形になっているのかどうか不明。リストは1885年にメンターの所有するイッター城に2日間滞在したと言われている。その2日間にリストがこの作品に手を加えた可能性がある。
HMV : レスリー・ハワード リスト ピアノ作品全集
タワレコ : レスリー・ハワード リスト ピアノ作品全集
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The Complete Liszt Piano Music
ピアノと管弦楽のための作品
Bonus Disc
1.-4. ハンガリーのツィゴイネルワイゼン "ハンガリー様式の協奏曲" S.714 (メンター=チャイコフスキー)*
*カール・アントン・リッケンバッヒャー指揮/ブダペスト交響楽団
Hyperion CDA67403/4
Recorded: 1997/1998
〔メモ〕
Disc.99ではなくBonus Discとなっているのは、リストがこの作品に関与したかどうか、または関与しているならどの程度関与したのかが不明なため。 〔1〕~〔4〕ツィゴイネルワイゼンとは「ジプシーの旋律」の意。リストの弟子で当時の高名なピアニストであったゾフィー・メンターが音素材を用意した(彼女が作曲をしたのか、それとも収集したものなのかは不明)。1892年に彼女の友人であったチャイコフスキーに、その素材を基にピアノ協奏曲を組み立てるように依頼した。この作品の出版譜は音楽的に不自然な点がいくつかあり、本当にチャイコフスキーが意図した形になっているのかどうか不明。リストは1885年にメンターの所有するイッター城に2日間滞在したと言われている。その2日間にリストがこの作品に手を加えた可能性がある。
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January 26, 2014
レスリー・ハワード: リスト ピアノ作品全集 Disc.98
Leslie Howard
The Complete Liszt Piano Music
ピアノと管弦楽のための作品 4
Disc.98
1.-6. 悲愴協奏曲 〔リスト/ロイス共編〕 S.365a*
7.-10. コンツェルトシュテュック 〔独奏部リスト編〕 S.367a (ウェーバー)*
11.-20. 死の舞踏 - ピアノと管弦楽のための幻想曲 〔"深き淵より"編入稿〕 S.126i*
21. 死の舞踏 第7変奏 〔初期稿〕
22.-25. ハンガリー民謡による幻想曲 S.123*
*カール・アントン・リッケンバッヒャー指揮/ブダペスト交響楽団
Hyperion CDA67403/4
Recorded: 1997/1998
〔メモ〕
〔1〕~〔6〕ピアノ独奏曲「演奏会用大独奏曲」をリストの弟子エドゥアルト・ロイスがピアノ協奏稿へ編曲し、リスト自身がいくつかの変更を加えたもの。リストはこの編曲をロイスのものとして出版するように手配したため、リストの作品カタログでこの作品が言及されることはない。晩年のリストが関与しているだけあって、初期の試みを演奏可能にしただけのピアノ協奏稿「演奏会用大独奏曲 S.365」(Disc.96)より完成度は高い。関連作品であるピアノ独奏稿「演奏会用大独奏曲 S.176」はDisc.16に収録。 〔7〕~〔10〕ウェーバーの「小協奏曲 Op.79(コンツェルトシュテュック)」をリストが校訂した指導版。リストはピアノパートのみ変更を加えていて、オーケストラパートはオリジナルのまま。このウェーバーの小協奏曲はリストお気に入りの作品であり、この指導版の他にピアノ独奏版も作っている。そのピアノ独奏編曲「コンツェルトシュテュック S.576a」はDisc.79に収録。 〔11〕~〔20〕リストは1847年ごろから「死の舞踏」を作曲し始めた。そしてその第1稿は1849年に一度完成したと言われる。そしてリストは1853年にその初稿へいくつかの改訂を加えた。ここでハワードが録音している〔"深き淵より"編入稿〕はブゾーニによる校訂版。初稿自筆譜の所有者がその自筆譜の閲覧許可をハワードへ出さなかったため、このブゾーニ版は1849年の初稿のままなのか、それとも後の改訂を含めたものなのか不明。そもそもこのブゾーニ版がリストの書いたものにどの程度忠実なのか不明。この稿の最大の特徴は単旋律聖歌「深き淵より」の旋律を使用した部分があること。最終稿はDisc.95に収録。 〔21〕「死の舞踏 ブゾーニ版」の第7変奏(当ディスク・トラック17)のさらに前の初期稿。ブゾーニ版の楽譜に付録として収録されているもの。 〔22〕~〔25〕演奏される機会の多い協奏作品。通称「ハンガリー幻想曲」。「マジャールの歌 第10番 S.242/10」(Disc.31)と「マジャール狂詩曲 第21番 S.242/21」(Disc.32)とハンガリー民謡「モハーチの野原」を素材として使用している。同じくS.242/10とS.242/21を素材としている「ハンガリー狂詩曲 第14番 S.244/14」(Disc.34)とは類似作品と言えるが、当幻想曲が構想されたのはその狂詩曲よりも前。
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The Complete Liszt Piano Music
ピアノと管弦楽のための作品 4
Disc.98
1.-6. 悲愴協奏曲 〔リスト/ロイス共編〕 S.365a*
7.-10. コンツェルトシュテュック 〔独奏部リスト編〕 S.367a (ウェーバー)*
11.-20. 死の舞踏 - ピアノと管弦楽のための幻想曲 〔"深き淵より"編入稿〕 S.126i*
21. 死の舞踏 第7変奏 〔初期稿〕
22.-25. ハンガリー民謡による幻想曲 S.123*
*カール・アントン・リッケンバッヒャー指揮/ブダペスト交響楽団
Hyperion CDA67403/4
Recorded: 1997/1998
〔メモ〕
〔1〕~〔6〕ピアノ独奏曲「演奏会用大独奏曲」をリストの弟子エドゥアルト・ロイスがピアノ協奏稿へ編曲し、リスト自身がいくつかの変更を加えたもの。リストはこの編曲をロイスのものとして出版するように手配したため、リストの作品カタログでこの作品が言及されることはない。晩年のリストが関与しているだけあって、初期の試みを演奏可能にしただけのピアノ協奏稿「演奏会用大独奏曲 S.365」(Disc.96)より完成度は高い。関連作品であるピアノ独奏稿「演奏会用大独奏曲 S.176」はDisc.16に収録。 〔7〕~〔10〕ウェーバーの「小協奏曲 Op.79(コンツェルトシュテュック)」をリストが校訂した指導版。リストはピアノパートのみ変更を加えていて、オーケストラパートはオリジナルのまま。このウェーバーの小協奏曲はリストお気に入りの作品であり、この指導版の他にピアノ独奏版も作っている。そのピアノ独奏編曲「コンツェルトシュテュック S.576a」はDisc.79に収録。 〔11〕~〔20〕リストは1847年ごろから「死の舞踏」を作曲し始めた。そしてその第1稿は1849年に一度完成したと言われる。そしてリストは1853年にその初稿へいくつかの改訂を加えた。ここでハワードが録音している〔"深き淵より"編入稿〕はブゾーニによる校訂版。初稿自筆譜の所有者がその自筆譜の閲覧許可をハワードへ出さなかったため、このブゾーニ版は1849年の初稿のままなのか、それとも後の改訂を含めたものなのか不明。そもそもこのブゾーニ版がリストの書いたものにどの程度忠実なのか不明。この稿の最大の特徴は単旋律聖歌「深き淵より」の旋律を使用した部分があること。最終稿はDisc.95に収録。 〔21〕「死の舞踏 ブゾーニ版」の第7変奏(当ディスク・トラック17)のさらに前の初期稿。ブゾーニ版の楽譜に付録として収録されているもの。 〔22〕~〔25〕演奏される機会の多い協奏作品。通称「ハンガリー幻想曲」。「マジャールの歌 第10番 S.242/10」(Disc.31)と「マジャール狂詩曲 第21番 S.242/21」(Disc.32)とハンガリー民謡「モハーチの野原」を素材として使用している。同じくS.242/10とS.242/21を素材としている「ハンガリー狂詩曲 第14番 S.244/14」(Disc.34)とは類似作品と言えるが、当幻想曲が構想されたのはその狂詩曲よりも前。
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December 01, 2013
レスリー・ハワード: リスト ピアノ作品全集 Disc.97
Leslie Howard
The Complete Liszt Piano Music
ピアノと管弦楽のための作品 3
Disc.97
1.-7. ピアノ協奏曲 第2番 S.125*
8.-13. 深き淵より - ピアノと管弦楽のための器楽詩篇 〔ローゼンブラット校正/ハワード再校正〕 S.121a*
14.-17. 大幻想曲 "さすらい人" S.366 (シューベルト)*
Hyperion CDA67403/4
Recorded: 1997/1998
*カール・アントン・リッケンバッヒャー指揮/ブダペスト交響楽団
〔メモ〕
〔1〕~〔7〕第1番同様にリストの代表的なピアノ協奏曲のひとつ。若き日に草稿が書かれ後年手直しをして完成させたこと、単一楽章であること、草稿の段階で「交響的協奏曲」と書かれていたことなども第1番と共通している。その一方で外面的な部分もある第1番に対し、こちらは概ね内面的、叙情的。複数楽章制ではなく主題変容の技法を使用した大きな単一楽章の(当時としては珍しい)形式を使用した弁明としてリストは「新しいワインには新しいボトルが必要なのだ」と語っている。弟子のハンス・フォン・ブロンザルトへ献呈され、リスト指揮/ブロンザルト独奏で初演された。関連作品「管弦楽の無い協奏曲 S.524a」はDisc.90に収録。 〔8〕~〔13〕フェリシテ・ド・ラムネーとリストがお互いに知っていた単旋律聖歌「深き淵より」を基に書いた協奏的作品。ほぼ完成しているが終結部が無い。自筆譜にはラムネーへ献呈する旨が書かれているが、実際にラムネーへ送られたかどうかは不明。ジェイ・ローゼンブラットがこの作品を演奏可能な状態にし、ここでの録音ではハワードがそれをさらに校正をした。そのローゼンブラット版の他にマイケル・マックスウェル版もあるが、マックスウェル版はオリジナルにはないものをいくつも付けたしており「マックスウェル編曲版」と呼べるようなものに仕上がっている。 〔14〕~〔17〕リストお気に入りであったシューベルトのピアノ独奏曲「さすらい人幻想曲」をピアノと管弦楽のための協奏曲へ編曲したもの。シューベルトの独奏曲よりピアニストへの技巧的負担は少ない。この編曲もとても人気のある時期あった。関連作品「幻想曲 (さすらい人) Op.15 〔指導版〕 S.565a」はDisc.79に収録。
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The Complete Liszt Piano Music
ピアノと管弦楽のための作品 3
Disc.97
1.-7. ピアノ協奏曲 第2番 S.125*
8.-13. 深き淵より - ピアノと管弦楽のための器楽詩篇 〔ローゼンブラット校正/ハワード再校正〕 S.121a*
14.-17. 大幻想曲 "さすらい人" S.366 (シューベルト)*
Hyperion CDA67403/4
Recorded: 1997/1998
*カール・アントン・リッケンバッヒャー指揮/ブダペスト交響楽団
〔メモ〕
〔1〕~〔7〕第1番同様にリストの代表的なピアノ協奏曲のひとつ。若き日に草稿が書かれ後年手直しをして完成させたこと、単一楽章であること、草稿の段階で「交響的協奏曲」と書かれていたことなども第1番と共通している。その一方で外面的な部分もある第1番に対し、こちらは概ね内面的、叙情的。複数楽章制ではなく主題変容の技法を使用した大きな単一楽章の(当時としては珍しい)形式を使用した弁明としてリストは「新しいワインには新しいボトルが必要なのだ」と語っている。弟子のハンス・フォン・ブロンザルトへ献呈され、リスト指揮/ブロンザルト独奏で初演された。関連作品「管弦楽の無い協奏曲 S.524a」はDisc.90に収録。 〔8〕~〔13〕フェリシテ・ド・ラムネーとリストがお互いに知っていた単旋律聖歌「深き淵より」を基に書いた協奏的作品。ほぼ完成しているが終結部が無い。自筆譜にはラムネーへ献呈する旨が書かれているが、実際にラムネーへ送られたかどうかは不明。ジェイ・ローゼンブラットがこの作品を演奏可能な状態にし、ここでの録音ではハワードがそれをさらに校正をした。そのローゼンブラット版の他にマイケル・マックスウェル版もあるが、マックスウェル版はオリジナルにはないものをいくつも付けたしており「マックスウェル編曲版」と呼べるようなものに仕上がっている。 〔14〕~〔17〕リストお気に入りであったシューベルトのピアノ独奏曲「さすらい人幻想曲」をピアノと管弦楽のための協奏曲へ編曲したもの。シューベルトの独奏曲よりピアニストへの技巧的負担は少ない。この編曲もとても人気のある時期あった。関連作品「幻想曲 (さすらい人) Op.15 〔指導版〕 S.565a」はDisc.79に収録。
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タワレコ : レスリー・ハワード リスト ピアノ作品全集
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September 20, 2013
レスリー・ハワード: リスト ピアノ作品全集 Disc.96
Leslie Howard
The Complete Liszt Piano Music
ピアノと管弦楽のための作品 2
Disc.96
1.-4. ピアノと弦楽のための協奏曲 "呪い" S.121*
5.-9. 協奏曲 (変ホ長調) 〔ローゼンブラット校正/ハワード再校正〕S.125a*
10.-13. 演奏会用大独奏曲 〔ハワード校正〕 S.365*
へクサメロン - 演奏会用小品 "ベルリーニの《清教徒》の行進曲による華麗なる大変奏曲" 〔オーケストレーション:一部ハワード〕 S.365a*
14. 序奏 (リスト)
15. 主題 (ベルリーニ=リスト)
16. 第1変奏 (タールベルク)
17. 第2変奏 (リスト)
18. 華麗なる第3変奏 (ピクシス&リスト)
19. リトルネッロ (リスト)
20. 第4変奏 (エルツ&リスト)
21. 第5変奏 (チェルニー)
22. 第1間奏 (リスト)
23. 第6変奏 (ショパン)
24. 第2間奏 (リスト)
25.-26. フィナーレ (リスト)
27.-28. 華麗なるポロネーズ S.367 (ウェーバー)*
*カール・アントン・リッケンバッヒャー指揮/ブダペスト交響楽団
Hyperion CDA67401/2
Recorded: 1997/1998
〔メモ〕
〔1〕~〔4〕ピアノと弦楽のみという珍しい編成のための単一楽章の協奏曲。通称「呪い」と呼ばれるが、リスト自身が序盤の主題をそう呼んだからそのような通称で呼ばれるようになった。その序盤の主題は「嵐 S.160/5」(Disc.9)の序盤の主題との類似性を指摘されている。また中盤では「忘れられたワルツ 第3番 S.215/3」(Disc.20)と似通った旋律も聞かれる。 〔5〕~〔9〕リストが出版せずにお蔵入りにしたピアノ協奏曲で第1、第2番と同様に単一楽章。この作品の自筆譜は以前は「ピアノ協奏曲 第1番 S.126」のために書かれた初期の譜面の一部だと誤解されていたが、ジェイ・ローゼンブラット教授が別の作品だと断定したもの。通称「ピアノ協奏曲 第3番」と呼ばれている。この作品の譜面を再現するためにローゼンブラット教授はモスクワ、ワイマール、ニュルンベルクに散らばっていた自筆譜をかき集め、さらに写譜家による写譜も使用して再現した。ハワードは編集が不自然な部分もあると判断し、自ら再編集している部分もある。初期のピアノ作品「8つの変奏曲 S.148」「華麗なるアレグロ S.151」「華麗なるロンド S.152」の主題が転用されている。これら関連作品はDisc.1に収録。 〔10〕~〔13〕後にピアノ独奏曲「演奏会用大独奏曲 S.176」や2台ピアノの作品「悲愴協奏曲 S.258」となる作品の初期の草稿「ピアノ独奏稿」と「ピアノ独奏パートの書いていない協奏稿」を編集してピアノ協奏稿としてハワードが作り上げたもの。ハンフリー・サールも同じような試みをしたが、ハワードに言わせれば「恣意的な改編に満たされたもの」らしい。ちなみに「ピアノ独奏パートの書いていない協奏稿」の草稿の所有者は現ロンドンデリー侯爵。関連作品「演奏会用大独奏曲 S.176」はDisc.16に、「演奏会用大独奏曲〔第1稿〕 S.175a」はDisc.80にそれぞれ収録。 〔14〕~〔26〕ベルリーニのオペラ「清教徒」の主題を使用し、リストを含む6人の作曲家がそれぞれ変奏を書き、リストが全体をまとめて一つの作品にしたものが通称「ヘクサメロン変奏曲」。まずその作品の出版譜(ピアノ独奏稿)にはオーケストレーションの挿入指示が書かれている。そしてこの変奏曲のピアノ協奏稿の写譜家による写譜が一部残されている(未出版)。この「オーケストレーション挿入指示」と「写譜の一部」をヒントにハワードがこのピアノ協奏稿を補筆をしつつ再現したもの。ピアノ独奏稿はDisc.51に収録。 〔27〕~〔28〕ウェーバーの「華麗なるポラッカ(ポロネーズ)」をピアノとオーケストラの協奏稿にしたもの。アドルフ・ヘンゼルトもこの作品の「演奏会用版」(独奏)を作ったが、リストはそのヘンゼルト版を称賛しこのリスト版をヘンゼルトへ献呈している。このピアノ協奏稿を再度リストがピアノ独奏へ編曲したものはDisc.79に収録。
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タワレコ : レスリー・ハワード リスト ピアノ作品全集
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The Complete Liszt Piano Music
ピアノと管弦楽のための作品 2
Disc.96
1.-4. ピアノと弦楽のための協奏曲 "呪い" S.121*
5.-9. 協奏曲 (変ホ長調) 〔ローゼンブラット校正/ハワード再校正〕S.125a*
10.-13. 演奏会用大独奏曲 〔ハワード校正〕 S.365*
へクサメロン - 演奏会用小品 "ベルリーニの《清教徒》の行進曲による華麗なる大変奏曲" 〔オーケストレーション:一部ハワード〕 S.365a*
14. 序奏 (リスト)
15. 主題 (ベルリーニ=リスト)
16. 第1変奏 (タールベルク)
17. 第2変奏 (リスト)
18. 華麗なる第3変奏 (ピクシス&リスト)
19. リトルネッロ (リスト)
20. 第4変奏 (エルツ&リスト)
21. 第5変奏 (チェルニー)
22. 第1間奏 (リスト)
23. 第6変奏 (ショパン)
24. 第2間奏 (リスト)
25.-26. フィナーレ (リスト)
27.-28. 華麗なるポロネーズ S.367 (ウェーバー)*
*カール・アントン・リッケンバッヒャー指揮/ブダペスト交響楽団
Hyperion CDA67401/2
Recorded: 1997/1998
〔メモ〕
〔1〕~〔4〕ピアノと弦楽のみという珍しい編成のための単一楽章の協奏曲。通称「呪い」と呼ばれるが、リスト自身が序盤の主題をそう呼んだからそのような通称で呼ばれるようになった。その序盤の主題は「嵐 S.160/5」(Disc.9)の序盤の主題との類似性を指摘されている。また中盤では「忘れられたワルツ 第3番 S.215/3」(Disc.20)と似通った旋律も聞かれる。 〔5〕~〔9〕リストが出版せずにお蔵入りにしたピアノ協奏曲で第1、第2番と同様に単一楽章。この作品の自筆譜は以前は「ピアノ協奏曲 第1番 S.126」のために書かれた初期の譜面の一部だと誤解されていたが、ジェイ・ローゼンブラット教授が別の作品だと断定したもの。通称「ピアノ協奏曲 第3番」と呼ばれている。この作品の譜面を再現するためにローゼンブラット教授はモスクワ、ワイマール、ニュルンベルクに散らばっていた自筆譜をかき集め、さらに写譜家による写譜も使用して再現した。ハワードは編集が不自然な部分もあると判断し、自ら再編集している部分もある。初期のピアノ作品「8つの変奏曲 S.148」「華麗なるアレグロ S.151」「華麗なるロンド S.152」の主題が転用されている。これら関連作品はDisc.1に収録。 〔10〕~〔13〕後にピアノ独奏曲「演奏会用大独奏曲 S.176」や2台ピアノの作品「悲愴協奏曲 S.258」となる作品の初期の草稿「ピアノ独奏稿」と「ピアノ独奏パートの書いていない協奏稿」を編集してピアノ協奏稿としてハワードが作り上げたもの。ハンフリー・サールも同じような試みをしたが、ハワードに言わせれば「恣意的な改編に満たされたもの」らしい。ちなみに「ピアノ独奏パートの書いていない協奏稿」の草稿の所有者は現ロンドンデリー侯爵。関連作品「演奏会用大独奏曲 S.176」はDisc.16に、「演奏会用大独奏曲〔第1稿〕 S.175a」はDisc.80にそれぞれ収録。 〔14〕~〔26〕ベルリーニのオペラ「清教徒」の主題を使用し、リストを含む6人の作曲家がそれぞれ変奏を書き、リストが全体をまとめて一つの作品にしたものが通称「ヘクサメロン変奏曲」。まずその作品の出版譜(ピアノ独奏稿)にはオーケストレーションの挿入指示が書かれている。そしてこの変奏曲のピアノ協奏稿の写譜家による写譜が一部残されている(未出版)。この「オーケストレーション挿入指示」と「写譜の一部」をヒントにハワードがこのピアノ協奏稿を補筆をしつつ再現したもの。ピアノ独奏稿はDisc.51に収録。 〔27〕~〔28〕ウェーバーの「華麗なるポラッカ(ポロネーズ)」をピアノとオーケストラの協奏稿にしたもの。アドルフ・ヘンゼルトもこの作品の「演奏会用版」(独奏)を作ったが、リストはそのヘンゼルト版を称賛しこのリスト版をヘンゼルトへ献呈している。このピアノ協奏稿を再度リストがピアノ独奏へ編曲したものはDisc.79に収録。
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August 18, 2013
レスリー・ハワード: リスト ピアノ作品全集 Disc.95
Leslie Howard
The Complete Liszt Piano Music
ピアノと管弦楽のための作品 1
Disc.95
1.-4. ピアノ協奏曲 第1番 S.124*
5.-7. ベートーヴェンの《アテネの廃墟》の動機による幻想曲 S.122*
8.-14. 死の舞踏 - 《怒りの日》によるパラフレーズ 〔最終稿〕 S.126ii*
15.-16. ベルリオーズの《レリオ》の主題による交響的大幻想曲 〔修正:ハワード〕 S.120*
*カール・アントン・リッケンバッヒャー指揮/ブダペスト交響楽団
Hyperion CDA67401/2
Recorded: 1997/1998
〔メモ〕
〔1〕~〔4〕リストの代表的なピアノ協奏曲。数回の改訂を経て完成にいたるが、その最終稿以前の原稿には「交響的協奏曲」と書き入れている。楽章分けはされていないが4部に分けて考えることができる。ヘンリー・リトルフへ献呈されているが、リトルフも4つの「交響的協奏曲」を書いていて、それら作品からの影響も考えられる。主題変容という技法を用い全体の統一感を高めている。初演はリスト独奏、ベルリオーズの指揮で行われた。 〔5〕~〔7〕ベートーヴェンの劇付随音楽「アテネの廃墟」を素材として用いた作品。当ピアノ協奏稿のほかにピアノ独奏稿や2台ピアノ稿もある。それら全てニコライ・ルビンシテインへ献呈された。ピアノ独奏稿「《アテネの廃墟》の動機による幻想曲 S.389」やその他関連作品はDisc.49に、「《アテネの廃墟》の動機による幻想曲〔第1稿〕S.388b」はDisc.69に収録。 〔8〕~〔14〕こちらもリストの代表的なピアノ協奏曲。単旋律聖歌「怒りの日」を主題とする変奏曲形式の作品。ピアノ独奏稿はDisc.17に、「死の舞踏〔《深き淵より》編入稿〕S.126i」はDisc.98に収録。 〔15〕~〔16〕ベルリオーズが自身の幻想交響曲への続編として書いた叙情的モノドラマ「レリオ、あるいは生への復帰」の2つの主題を使用してリストが書いた幻想曲。この作品の自筆譜は行方不明だったが、近年フランスのとあるオークションで出品された。ハワードはその自筆譜をもとに修正をして録音している。
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The Complete Liszt Piano Music
ピアノと管弦楽のための作品 1
Disc.95
1.-4. ピアノ協奏曲 第1番 S.124*
5.-7. ベートーヴェンの《アテネの廃墟》の動機による幻想曲 S.122*
8.-14. 死の舞踏 - 《怒りの日》によるパラフレーズ 〔最終稿〕 S.126ii*
15.-16. ベルリオーズの《レリオ》の主題による交響的大幻想曲 〔修正:ハワード〕 S.120*
*カール・アントン・リッケンバッヒャー指揮/ブダペスト交響楽団
Hyperion CDA67401/2
Recorded: 1997/1998
〔メモ〕
〔1〕~〔4〕リストの代表的なピアノ協奏曲。数回の改訂を経て完成にいたるが、その最終稿以前の原稿には「交響的協奏曲」と書き入れている。楽章分けはされていないが4部に分けて考えることができる。ヘンリー・リトルフへ献呈されているが、リトルフも4つの「交響的協奏曲」を書いていて、それら作品からの影響も考えられる。主題変容という技法を用い全体の統一感を高めている。初演はリスト独奏、ベルリオーズの指揮で行われた。 〔5〕~〔7〕ベートーヴェンの劇付随音楽「アテネの廃墟」を素材として用いた作品。当ピアノ協奏稿のほかにピアノ独奏稿や2台ピアノ稿もある。それら全てニコライ・ルビンシテインへ献呈された。ピアノ独奏稿「《アテネの廃墟》の動機による幻想曲 S.389」やその他関連作品はDisc.49に、「《アテネの廃墟》の動機による幻想曲〔第1稿〕S.388b」はDisc.69に収録。 〔8〕~〔14〕こちらもリストの代表的なピアノ協奏曲。単旋律聖歌「怒りの日」を主題とする変奏曲形式の作品。ピアノ独奏稿はDisc.17に、「死の舞踏〔《深き淵より》編入稿〕S.126i」はDisc.98に収録。 〔15〕~〔16〕ベルリオーズが自身の幻想交響曲への続編として書いた叙情的モノドラマ「レリオ、あるいは生への復帰」の2つの主題を使用してリストが書いた幻想曲。この作品の自筆譜は行方不明だったが、近年フランスのとあるオークションで出品された。ハワードはその自筆譜をもとに修正をして録音している。
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July 29, 2013
レスリー・ハワード: リスト ピアノ作品全集 Disc.94
Leslie Howard
The Complete Liszt Piano Music
イタリアのハロルド
Disc.94
イタリアのハロルド "4部の交響曲" 〔ヴィオラを伴うピアノスコア〕S.472 (ベルリオーズ)*
1. 山におけるハロルド - 憂愁、幸福と歓喜の場面
2. 巡礼者の行進 - 夕べの祈祷を歌う
3. セレナード - アブルッチの山人が、その愛人によせる
4. 山賊の饗宴 - 前後の追想
5. 忘れられたロマンス 〔ヴィオラとピアノのための稿〕 S.132*
6. 聖カエキリア讃歌 S.491 (グノー)
7. 修道士 S.416 (マイアベーア)
8. シラー生誕100年祭への祝祭行進曲 S.549 (マイアベーア)
*ヴィオラ: ポール・コレッティ
Hyperion CDA66683
Recorded: 1992
〔メモ〕
〔1〕~〔4〕ベルリオーズのヴィオラ独奏を伴う交響曲である「イタリアのハロルド」をリストがヴィオラ独奏付きピアノスコアにしたもの。ベルリオーズは最初に書いた原稿を実際に出版する際に改訂した(要するに「原稿」と「出版譜」では違いがある)。リストの編曲は原稿のトランスクリプションだが、ハワードは時に出版譜に含まれる変更も採用している。ちなみにリストはベルリオーズ作品の普及に熱心に取り組み、「ベルリオーズとハロルド交響曲」という記事も書いている。 〔5〕「ロマンス - おお、さらばなぜ S.169」(Disc.25)を改訂し「忘れられたロマンス」を作った。このヴィオラ稿の他にヴァイオリン稿、チェロ稿、ピアノ独奏稿がある。ピアノ独奏稿「忘れられたロマンス S.527」はDisc.19に収録。 〔6〕グノーの器楽合奏曲「聖カエキリア讃歌」のトランスクリプション。この作品は未出版であり、自筆譜はワイマールのゲーテ=シラー・アルヒーフに所蔵されている。 〔7〕マイアベーアの歌曲「修道士」のトランスクリプション。 〔8〕リストとマイアベーアはそれぞれシラー生誕100年祭に寄せて作品を書いている。この作品はマイアベーアの管弦楽曲「シラー生誕100年祭のための行進曲」をリストが編曲したもの。リストのオリジナル作品「シラー祭へその芸術家のための祝祭行進 S.520ii」はDisc.22に収録。
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イタリアのハロルド
Disc.94
イタリアのハロルド "4部の交響曲" 〔ヴィオラを伴うピアノスコア〕S.472 (ベルリオーズ)*
1. 山におけるハロルド - 憂愁、幸福と歓喜の場面
2. 巡礼者の行進 - 夕べの祈祷を歌う
3. セレナード - アブルッチの山人が、その愛人によせる
4. 山賊の饗宴 - 前後の追想
5. 忘れられたロマンス 〔ヴィオラとピアノのための稿〕 S.132*
6. 聖カエキリア讃歌 S.491 (グノー)
7. 修道士 S.416 (マイアベーア)
8. シラー生誕100年祭への祝祭行進曲 S.549 (マイアベーア)
*ヴィオラ: ポール・コレッティ
Hyperion CDA66683
Recorded: 1992
〔メモ〕
〔1〕~〔4〕ベルリオーズのヴィオラ独奏を伴う交響曲である「イタリアのハロルド」をリストがヴィオラ独奏付きピアノスコアにしたもの。ベルリオーズは最初に書いた原稿を実際に出版する際に改訂した(要するに「原稿」と「出版譜」では違いがある)。リストの編曲は原稿のトランスクリプションだが、ハワードは時に出版譜に含まれる変更も採用している。ちなみにリストはベルリオーズ作品の普及に熱心に取り組み、「ベルリオーズとハロルド交響曲」という記事も書いている。 〔5〕「ロマンス - おお、さらばなぜ S.169」(Disc.25)を改訂し「忘れられたロマンス」を作った。このヴィオラ稿の他にヴァイオリン稿、チェロ稿、ピアノ独奏稿がある。ピアノ独奏稿「忘れられたロマンス S.527」はDisc.19に収録。 〔6〕グノーの器楽合奏曲「聖カエキリア讃歌」のトランスクリプション。この作品は未出版であり、自筆譜はワイマールのゲーテ=シラー・アルヒーフに所蔵されている。 〔7〕マイアベーアの歌曲「修道士」のトランスクリプション。 〔8〕リストとマイアベーアはそれぞれシラー生誕100年祭に寄せて作品を書いている。この作品はマイアベーアの管弦楽曲「シラー生誕100年祭のための行進曲」をリストが編曲したもの。リストのオリジナル作品「シラー祭へその芸術家のための祝祭行進 S.520ii」はDisc.22に収録。
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July 18, 2013
レスリー・ハワード: リスト ピアノ作品全集 Disc.93
Leslie Howard
The Complete Liszt Piano Music
ピアノフォルテを伴う朗唱
Disc.93
1. レノーレ (ビュルガーによるバラッド) S.346*
2. 悲しみの僧 (レーナウによるバラッド) S.348*
3. ヘルギの忠誠 (シュトラハヴィッツによるバラッド) 〔ドレーゼケの歌曲適用〕S686*
4. 死せる詩人の愛 (ヨーカイによるバラッド) S.349"
5. 盲目の人 (トルストイによるバラッド) S.350#
*朗唱:ヴォルフ・カーラー
"朗唱:シャーンドル・エレス
#朗唱:ユーリ・ステパノフ
Hyperion CDA67045
Recorded: 1995
〔メモ〕
音楽を伴う物語詩の朗読であるメロドラマを集めたアルバム。このジャンルで有名なものはR.シュトラウスの「イノック・アーデン」。 〔1〕ゴットフリート・アウグスト・ビュルガーの詩「レノーレ」に音楽を付けたメロドラマ。余談だがリストの「バラード 第2番 S.171」(Disc.12)はビュルガーのレノーレに触発されて書かれたという説もあるが、真偽は定かではない。 〔2〕ニコラウス・レーナウの詩「悲しみの僧」に音楽を付けたメロドラマ。この作品自体一般にはほとんど知られていなかったが、「全音音階を使用していること」や「1860年という時期に無調らしい音楽を書いていた」という点から音楽学者に注目されていた。 〔3〕モーリッツ・シュトラハヴィッツ伯爵の詩「ヘルギの忠誠」に音楽を付けたメロドラマ。フェリックス・ドレーゼケが「ヘルギの忠誠」を歌詞とした歌曲を書いたが、その歌曲を素材としてリストがメロドラマを組み立てた。 〔4〕モール・ヨーカイの詩「死せる詩人の愛」に音楽を付けたメロドラマ。この詩はヨーカイの友人であった詩人シャーンドル・ペテーフィのことを書いたもの。リストは後に自身のピアノ曲「ペテーフィの思い出に S.195」(Disc.19)にこの作品の旋律を引用している。 〔5〕アレクセイ・コンスタンチノヴィッチ・トルストイの詩「盲目の人」に音楽を付けたメロドラマ(ドイツ語翻訳版ではタイトルが「盲目の歌い手」となっている)。後にリストはこの作品の音楽を使用してピアノ曲「盲目の歌い手 S.546」(Disc.19)を作曲する。
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The Complete Liszt Piano Music
ピアノフォルテを伴う朗唱
Disc.93
1. レノーレ (ビュルガーによるバラッド) S.346*
2. 悲しみの僧 (レーナウによるバラッド) S.348*
3. ヘルギの忠誠 (シュトラハヴィッツによるバラッド) 〔ドレーゼケの歌曲適用〕S686*
4. 死せる詩人の愛 (ヨーカイによるバラッド) S.349"
5. 盲目の人 (トルストイによるバラッド) S.350#
*朗唱:ヴォルフ・カーラー
"朗唱:シャーンドル・エレス
#朗唱:ユーリ・ステパノフ
Hyperion CDA67045
Recorded: 1995
〔メモ〕
音楽を伴う物語詩の朗読であるメロドラマを集めたアルバム。このジャンルで有名なものはR.シュトラウスの「イノック・アーデン」。 〔1〕ゴットフリート・アウグスト・ビュルガーの詩「レノーレ」に音楽を付けたメロドラマ。余談だがリストの「バラード 第2番 S.171」(Disc.12)はビュルガーのレノーレに触発されて書かれたという説もあるが、真偽は定かではない。 〔2〕ニコラウス・レーナウの詩「悲しみの僧」に音楽を付けたメロドラマ。この作品自体一般にはほとんど知られていなかったが、「全音音階を使用していること」や「1860年という時期に無調らしい音楽を書いていた」という点から音楽学者に注目されていた。 〔3〕モーリッツ・シュトラハヴィッツ伯爵の詩「ヘルギの忠誠」に音楽を付けたメロドラマ。フェリックス・ドレーゼケが「ヘルギの忠誠」を歌詞とした歌曲を書いたが、その歌曲を素材としてリストがメロドラマを組み立てた。 〔4〕モール・ヨーカイの詩「死せる詩人の愛」に音楽を付けたメロドラマ。この詩はヨーカイの友人であった詩人シャーンドル・ペテーフィのことを書いたもの。リストは後に自身のピアノ曲「ペテーフィの思い出に S.195」(Disc.19)にこの作品の旋律を引用している。 〔5〕アレクセイ・コンスタンチノヴィッチ・トルストイの詩「盲目の人」に音楽を付けたメロドラマ(ドイツ語翻訳版ではタイトルが「盲目の歌い手」となっている)。後にリストはこの作品の音楽を使用してピアノ曲「盲目の歌い手 S.546」(Disc.19)を作曲する。
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June 26, 2013
レスリー・ハワード: リスト ピアノ作品全集 Disc.92
Leslie Howard
The Complete Liszt Piano Music
新発見 4
Disc.92
1. かつて - ロマンス 〔第2中間稿〕 S.577i ter (ウィルホルスキー)
2. 夕べの祈祷を歌う巡礼の行列 (交響曲《イタリアのハロルド》より) 〔第1稿〕S.473i (ベルリオーズ)
3. ヴァルトブルク城への来賓の入城 - 《タンホイザー》より行進曲 〔加筆・新版〕 S.445/1a (ワーグナー)
4. アダージョ・ノン・トロッポ S.151a
5. アルバムリーフ "アンダンティーノ" S.163a/2
6. アルバムリーフ "アンダンテ" S.167r
7. アルバムリーフ "リヨン" S.167s
8. アルバムリーフ "マズルカ風" S.163e
9. アルバムリーフ "アダージョ - レリジオーソ" S.164l
10. アルバムリーフ "アジタート" (君を愛す) S.167l
11. アルバムリーフ "アンダンテ・レリジョサメンテ" (詩的で宗教的な調べ) S.166j
12. アルバムリーフ "行進曲のテンポ" S.167o
13. アルバムリーフ "半音階的フーガ - アレグロ" S.167j
14. アルバムリーフ (半音階的大ギャロップ) S.167k
15. アルバムリーフ S.166l/2
16. アルバムリーフ "ラングザム" (夕べの調べ) S.166o
17. アルバムリーフ "モデラート" (夢遊病の女) S.164k
18. アルバムリーフ "ヴィヴァーチェ・マ・ノン・トロッポ" (レリオ) S.167g
19. アルバムリーフ "ラルゲット" (ヘンゼルトの協奏曲) S.167p
20. アルバムリーフ "《解き放たれたプロメテウス》の終合唱" S.167q
21. アルバムリーフ "マジャール" S.164e/3
22. プロツィンスキーの断章 S.701v
23. アルバムリーフ "アレグレット" (ベルリン) S.167n
24. アルバムリーフ (ゴットシャルク) S.166s
25. アルバムリーフ (愛の讃歌) S.167t
26. アルバムリーフ "アンダンティーノ" (憂鬱なワルツ) S.163d/ii
27. アルバムリーフ "煉獄 - アンダンテ" S.166r/1
28. アルバムリーフ "《ダンテ交響曲》の煉獄より - ラメントーソ" S.166r/2
29. アルバムリーフ "パガニーニ大練習曲第6番への序奏" S.141/6bis
30. カデンツァ (メフィストワルツ 第1番) S.695f
31. アルバムリーフ "レーナウのファウストからのエピソード、(第1)メフィストワルツより - 村の居酒屋での踊り" S.167m
32. 荒々しき狩り - スケルツォ S.176a
Recorded: 2009
〔メモ〕
〔1〕ウィルホルスキーの「ロマンス」のリストによる編曲は第1稿と第2稿が知られていたが、その2つの稿の間に書かれた中間稿が2つ新たに判明した。第1稿はDisc.29に、第2稿はDisc.53に、第1中間稿はDisc.91に収録。 〔2〕ベルリオーズの交響曲「イタリアのハロルド」の第2楽章のリストによるトランスクリプションの未発表の初稿。第2稿より原曲に忠実。第2稿はDisc.52に収録。 〔3〕ワーグナーの楽劇「タンホイザー」の「ヴァルトブルク城への来賓の入城」のトランスクリプションをリストを一度出版したが、その後1976年にリストはいくつかの変更を思いつき書き留めた。この加筆・新版は新リスト全集にて初版された。改訂前の稿はDisc.45に収録。 〔4〕「華麗なるアレグロ」の序盤とほぼ同じ。この初期の作品は以前不完全な形でしか残されていなかったが、近年自筆譜が発見され、ハワードが完全な形で録音できた。関連作品「華麗なるアレグロ S.151」はDisc.1に収録。 〔5〕~〔31〕リストが他人のために書き留め贈呈した、ちょっとした譜面。有名作品の旋律を引用したものもある。 〔32〕「スケルツォと行進曲 S.177」の初稿。この自筆譜は1851年1月に書かれ2009年にイギリス・リスト協会ジャーナルにて初版された。この時点でのタイトル「荒々しき狩り」は後に超絶技巧練習曲の第8番へ付け替えられた。最終稿「スケルツォと行進曲 S.177」はDisc.21に収録。
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新発見 4
Disc.92
1. かつて - ロマンス 〔第2中間稿〕 S.577i ter (ウィルホルスキー)
2. 夕べの祈祷を歌う巡礼の行列 (交響曲《イタリアのハロルド》より) 〔第1稿〕S.473i (ベルリオーズ)
3. ヴァルトブルク城への来賓の入城 - 《タンホイザー》より行進曲 〔加筆・新版〕 S.445/1a (ワーグナー)
4. アダージョ・ノン・トロッポ S.151a
5. アルバムリーフ "アンダンティーノ" S.163a/2
6. アルバムリーフ "アンダンテ" S.167r
7. アルバムリーフ "リヨン" S.167s
8. アルバムリーフ "マズルカ風" S.163e
9. アルバムリーフ "アダージョ - レリジオーソ" S.164l
10. アルバムリーフ "アジタート" (君を愛す) S.167l
11. アルバムリーフ "アンダンテ・レリジョサメンテ" (詩的で宗教的な調べ) S.166j
12. アルバムリーフ "行進曲のテンポ" S.167o
13. アルバムリーフ "半音階的フーガ - アレグロ" S.167j
14. アルバムリーフ (半音階的大ギャロップ) S.167k
15. アルバムリーフ S.166l/2
16. アルバムリーフ "ラングザム" (夕べの調べ) S.166o
17. アルバムリーフ "モデラート" (夢遊病の女) S.164k
18. アルバムリーフ "ヴィヴァーチェ・マ・ノン・トロッポ" (レリオ) S.167g
19. アルバムリーフ "ラルゲット" (ヘンゼルトの協奏曲) S.167p
20. アルバムリーフ "《解き放たれたプロメテウス》の終合唱" S.167q
21. アルバムリーフ "マジャール" S.164e/3
22. プロツィンスキーの断章 S.701v
23. アルバムリーフ "アレグレット" (ベルリン) S.167n
24. アルバムリーフ (ゴットシャルク) S.166s
25. アルバムリーフ (愛の讃歌) S.167t
26. アルバムリーフ "アンダンティーノ" (憂鬱なワルツ) S.163d/ii
27. アルバムリーフ "煉獄 - アンダンテ" S.166r/1
28. アルバムリーフ "《ダンテ交響曲》の煉獄より - ラメントーソ" S.166r/2
29. アルバムリーフ "パガニーニ大練習曲第6番への序奏" S.141/6bis
30. カデンツァ (メフィストワルツ 第1番) S.695f
31. アルバムリーフ "レーナウのファウストからのエピソード、(第1)メフィストワルツより - 村の居酒屋での踊り" S.167m
32. 荒々しき狩り - スケルツォ S.176a
Recorded: 2009
〔メモ〕
〔1〕ウィルホルスキーの「ロマンス」のリストによる編曲は第1稿と第2稿が知られていたが、その2つの稿の間に書かれた中間稿が2つ新たに判明した。第1稿はDisc.29に、第2稿はDisc.53に、第1中間稿はDisc.91に収録。 〔2〕ベルリオーズの交響曲「イタリアのハロルド」の第2楽章のリストによるトランスクリプションの未発表の初稿。第2稿より原曲に忠実。第2稿はDisc.52に収録。 〔3〕ワーグナーの楽劇「タンホイザー」の「ヴァルトブルク城への来賓の入城」のトランスクリプションをリストを一度出版したが、その後1976年にリストはいくつかの変更を思いつき書き留めた。この加筆・新版は新リスト全集にて初版された。改訂前の稿はDisc.45に収録。 〔4〕「華麗なるアレグロ」の序盤とほぼ同じ。この初期の作品は以前不完全な形でしか残されていなかったが、近年自筆譜が発見され、ハワードが完全な形で録音できた。関連作品「華麗なるアレグロ S.151」はDisc.1に収録。 〔5〕~〔31〕リストが他人のために書き留め贈呈した、ちょっとした譜面。有名作品の旋律を引用したものもある。 〔32〕「スケルツォと行進曲 S.177」の初稿。この自筆譜は1851年1月に書かれ2009年にイギリス・リスト協会ジャーナルにて初版された。この時点でのタイトル「荒々しき狩り」は後に超絶技巧練習曲の第8番へ付け替えられた。最終稿「スケルツォと行進曲 S.177」はDisc.21に収録。
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