魔笛
December 16, 2011
レスリー・ハワード: リスト ピアノ作品全集 Disc.44
Leslie Howard
The Complete Liszt Piano Music
リスト、オペラにて 8
Disc.44
1. 《ユグノー教徒》の回想 - マイアベーアの主題による劇的大幻想曲 〔第3稿〕 S.412iii
《アルフレート王》よりアンダンテ・フィナーレと行進曲 S.421 (ラフ)
2. アンダンテ・フィナーレ
3. 行進曲
4. 《魔笛》より二人の兵士の歌 "苦難をもってこの道を来たるもの" S.634a (モーツァルト)*
5. 《許婚》よりチロルの旋律 S.385a (オーベール)
6. 《ポルティチの唖娘》による華麗なるタランテラ 〔ゾフィー・メンターのための稿〕 S.386iii (オーベール)
7. 《イェルサレム》のサルヴェ・マリア 〔第2稿〕 S.431ii (ヴェルディ)
8. 《清教徒》 - 序奏とポロネーズ S.391 (ベルリーニ)
9. 《夢遊病の女》 - 演奏会用大幻想曲 〔第3稿〕 S.393iii (ベルリーニ)
*連弾Pf: フィリップ・ムーア
Hyperion CDA67101/2
Recorded: 1995
〔メモ〕
〔1〕マイアベーアのオペラ「ユグノー教徒」より。第1稿(Disc.45)は20分を超える巨大な作品で、第2稿(Disc.47)は第1稿とあまり違いはないがコーダが違う。この第3稿はその第1、第2の両稿を基にしているが、大幅にカットし改訂したもの。 〔2〕〔3〕リストの秘書をしていたヨアヒム・ラフのオペラ「アルフレート王」より。このオペラの普及のために作られた編曲作品だが、効果はあまりなかった。 〔4〕連弾作品。アメリカ議会図書館に所蔵されているこの曲の自筆譜にはタイトルも日付も書いていない。 〔5〕最初にこの作品はオーストリア民謡と考えられていた。その後この旋律は民謡ではなく、オーベールのオペラ「許婚」の「チロルの旋律」と同じものと判明。しかし最近の研究では「この作品は本当に民謡である可能性がある」「リストはオーベールの作品を通じてこの旋律に触れたわけではない可能性もある」という議論も出てきた。 〔6〕オーベールのオペラ「ポルティチの唖娘(マサニエッロ)」より。リストの弟子「ゾフィー・メンターのために」作られた加筆・改訂稿。その改訂部の自筆譜はアメリカ議会図書館に所蔵されているが、そこには自筆で「ローマ、1869年9月」と記入されている。この改訂稿はハワードにより1995年のリスト協会ジャーナルにて初めて出版された。第1稿はDisc.45に収録。 〔7〕サルヴェ・マリアの改訂稿。タイトルにエクスクラメーションマークは無し。初稿はDisc.43に収録。ちなみにこの第2稿はリコルディ社のトレモロペダル付きピアノ*の使用を想定して書いたオッシアがある。 〔8〕「清教徒の回想」の序盤の序奏と終盤のポロネーズを抜き出してくっつけて改訂したような作品。関連作品「清教徒の回想」の第1稿はDisc.43に、第2稿はDisc.48に収録。 〔9〕1839年にこの作品の初稿が作られ、その直後に第2稿が作られているが、この第3稿は晩年の1874年に作られた。この第3稿は第1稿を基に作られた。第1稿はDisc.47に、第2稿はDisc.46に収録。
*トレモロペダルというのは、使用している間、全ての音がリピートされる機能のペダルだそうです。ハワードによるとこの特殊なピアノは「演奏に耐えうるようなものは現存しない」そうです。ということでここでのサルヴェ・マリアはオッシアは演奏してないということでしょう。
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1. 《ユグノー教徒》の回想 - マイアベーアの主題による劇的大幻想曲 〔第3稿〕 S.412iii
《アルフレート王》よりアンダンテ・フィナーレと行進曲 S.421 (ラフ)
2. アンダンテ・フィナーレ
3. 行進曲
4. 《魔笛》より二人の兵士の歌 "苦難をもってこの道を来たるもの" S.634a (モーツァルト)*
5. 《許婚》よりチロルの旋律 S.385a (オーベール)
6. 《ポルティチの唖娘》による華麗なるタランテラ 〔ゾフィー・メンターのための稿〕 S.386iii (オーベール)
7. 《イェルサレム》のサルヴェ・マリア 〔第2稿〕 S.431ii (ヴェルディ)
8. 《清教徒》 - 序奏とポロネーズ S.391 (ベルリーニ)
9. 《夢遊病の女》 - 演奏会用大幻想曲 〔第3稿〕 S.393iii (ベルリーニ)
*連弾Pf: フィリップ・ムーア
Hyperion CDA67101/2
Recorded: 1995
〔メモ〕
〔1〕マイアベーアのオペラ「ユグノー教徒」より。第1稿(Disc.45)は20分を超える巨大な作品で、第2稿(Disc.47)は第1稿とあまり違いはないがコーダが違う。この第3稿はその第1、第2の両稿を基にしているが、大幅にカットし改訂したもの。 〔2〕〔3〕リストの秘書をしていたヨアヒム・ラフのオペラ「アルフレート王」より。このオペラの普及のために作られた編曲作品だが、効果はあまりなかった。 〔4〕連弾作品。アメリカ議会図書館に所蔵されているこの曲の自筆譜にはタイトルも日付も書いていない。 〔5〕最初にこの作品はオーストリア民謡と考えられていた。その後この旋律は民謡ではなく、オーベールのオペラ「許婚」の「チロルの旋律」と同じものと判明。しかし最近の研究では「この作品は本当に民謡である可能性がある」「リストはオーベールの作品を通じてこの旋律に触れたわけではない可能性もある」という議論も出てきた。 〔6〕オーベールのオペラ「ポルティチの唖娘(マサニエッロ)」より。リストの弟子「ゾフィー・メンターのために」作られた加筆・改訂稿。その改訂部の自筆譜はアメリカ議会図書館に所蔵されているが、そこには自筆で「ローマ、1869年9月」と記入されている。この改訂稿はハワードにより1995年のリスト協会ジャーナルにて初めて出版された。第1稿はDisc.45に収録。 〔7〕サルヴェ・マリアの改訂稿。タイトルにエクスクラメーションマークは無し。初稿はDisc.43に収録。ちなみにこの第2稿はリコルディ社のトレモロペダル付きピアノ*の使用を想定して書いたオッシアがある。 〔8〕「清教徒の回想」の序盤の序奏と終盤のポロネーズを抜き出してくっつけて改訂したような作品。関連作品「清教徒の回想」の第1稿はDisc.43に、第2稿はDisc.48に収録。 〔9〕1839年にこの作品の初稿が作られ、その直後に第2稿が作られているが、この第3稿は晩年の1874年に作られた。この第3稿は第1稿を基に作られた。第1稿はDisc.47に、第2稿はDisc.46に収録。
*トレモロペダルというのは、使用している間、全ての音がリピートされる機能のペダルだそうです。ハワードによるとこの特殊なピアノは「演奏に耐えうるようなものは現存しない」そうです。ということでここでのサルヴェ・マリアはオッシアは演奏してないということでしょう。
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