HMV
November 15, 2011
SIMON BARERE | The Complete HMV recordings 1934-1936
The Complete HMV recordings 1934-1936
Disc.1
1. ラ・レジェレッツァ S.144/2 〔コーダ:レシェティツキ〕
2. ペトラルカのソネット 第104番 〔オッシア〕 S.161/5
3. 小人の踊り S.145/2
4. 《ドン・ジョヴァンニ》の回想 S.418 (モーツァルト=リスト)
5. 忘れられたワルツ 第1番 S.215/1
6. スペイン狂詩曲 S.254
7. スケルツォ 第3番 Op.39 (ショパン)
8. マズルカ 第38番 Op.59/3 (ショパン)
9. ワルツ 第5番 Op.42 (ショパン)
Disc.2
1. イスラメイ (バラキレフ)
2. 左手のための練習曲 (ブルーメンフェルト)
3. 練習曲 Op.31/1 (グラズノフ)
4. 練習曲 Op.2/1 (スクリャービン)
5. 練習曲 Op.8/12 (スクリャービン)
6. ルネサンス 第12番 ジーグ (ルイエ=ゴドフスキ)
7. ルネサンス 第6番 タンブーラン (ラモー=ゴドフスキ)
8. トッカータ Op.7 (シューマン)
9. 《ドン・ジョヴァンニ》の回想 S.418 (モーツァルト=リスト)
10. 練習曲 Op.8/12 (スクリャービン)
11. イスラメイ (バラキレフ)
12. トッカータ Op.7 (シューマン)
13. マズルカ 第38番 Op.59/3 (ショパン)
14. トッカータ Op.7 (シューマン)
apr APR 6002
Recorded: 1934-1936
〔メモ〕
グラズノフに「彼はある意味フランツ・リストのようであり、また別の意味でアントン・ルビンシテインのようでもあった」と形容された電光石火のスーパーヴィルトゥオーゾ・バレールのHMV録音を集めたアルバムです。バレールが納得できず、録り直しされた録音も全て含まれています。バレールはアネッテ・エシポフとフェリックス・ブルーメンフェルトに師事しました。エシポフはレシェティツキの弟子で、ブルーメンフェルトはルビンシテインの直接の影響下にいたピアノ教師です。
このバレールの演奏からは「生きるための必死さ」のようなものを感じます。ソヴィエト政府に活動を制限されたり、ナチスから逃れるためドイツからスウェーデンへ逃亡したり、貧困に喘いだこともありました。この彼の鬼気迫る演奏にそのようなバックグラウンドは影響しているのでしょうか?興味は尽きません。
ちなみに名前の発音は本来「バーレア」に近いそうです。
関連記事: SIMON BARERE at the Carnegie Hall Volume One
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November 24, 2010
MISCHA LEVITZKI The Complete HMV recordings 1927-33
ミッシャ・レヴィツキ
The Complete HMV recordings 1927-33
Disc.1
1. 前奏曲 Op.28/1 (ショパン)
2. 前奏曲 Op.28/7 (ショパン)
3. 前奏曲 Op.28/23 (ショパン)
4. ワルツ 第11番 Op.70/1 (ショパン)
5. ワルツ 第8番 Op.63/3 (ショパン)
6. バラード 第3番 Op.47 (ショパン)
7. 夜想曲 第13番 Op.48/1 (ショパン)
8. 夜想曲 第5番 Op.15/2 (ショパン)
9. スケルツォ 第3番 Op.39 (ショパン)
10. ポロネーズ 第6番 英雄 Op.53 (ショパン)
11. ソナタ K.113 (スカルラッティ)
12. ガヴォット (グルック=ブラームス)
13. エコセーズ WoO.86 (ベートーヴェン)
14. 軍隊行進曲 (シューベルト=タウジヒ)
15. 練習曲《スタッカート》 Op.23/2 (A.ルビンシテイン)
16. ロンド・カプリチオーソ Op.14 (メンデルスゾーン)
17.-20. ピアノソナタ 第2番 Op.22 (シューマン)
Disc.2
1.-4. ピアノ協奏曲 第1番 S.124*
5. 前奏曲とフーガ S.462/1 (バッハ=リスト)
6. ため息 S.144/3
7. ラ・カンパネラ S.141/3 (パガニーニ=リスト)
8. ラ・カンパネラ S.141/3 (パガニーニ=リスト)
9. ハンガリー狂詩曲 第6番 S.244/6
10. ハンガリー狂詩曲 第12番 S.244/12
11. ハンガリー狂詩曲 第13番 S.244/13
12. 女道化師 Op.52/4 (モシュコフスキ)
13. 前奏曲 Op.23/5 (ラフマニノフ)
14. 愛のワルツ Op.2 (レヴィツキ)
*ランドン・ロナルド指揮/ロンドン交響楽団
apr CDAPR 7020
recorded: 1927-1933
〔メモ〕
レヴィツキは師弟関係をさかのぼっていくと、ショパンとリストにつながるピアニストです。まずレヴィツキの最初の師はミハウォフスキでしたが、ミハウォフスキはショパンの弟子ミクリとリストの弟子タウジヒに師事しています。そしてレヴィツキは後にエルンスト・ドホナーニにも師事しますが、ドホナーニもまたリスト直系のピアニストです。他にはルイ・ディエメとパデレフスキの弟子ジグムント・ストヨフスキにも師事しています。
レヴィツキのここでの録音はヒストリカル録音ながら、過剰なロマンティシズムを排した折り目正しい紳士的な演奏となっています。テンポ設定は普通でそれほど速くもないながら(遅くもないけど)、シャキシャキした歯ごたえのある演奏です。ベースとなる技術はすごいのでしょうけども、それを前面に押し出さない品の良さがあり聴き疲れとは無縁です。サロン風小品の演奏も素敵だ。
ちなみに廉価レーベルのナクソスの復刻もありますので、興味のある方はそちらの入手をおすすめします。
フランツ・リスト→カール・タウジヒ→アレクサンドル・ミハウォフスキ→ミッシャ・レヴィツキ
フランツ・リスト→オイゲン・ダルベール→エルンスト・ドホナーニ→ミッシャ・レヴィツキ
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