emi

September 05, 2013

JOHN OGDON: Legendary British Virtuoso

ジョン・オグドン 

JOHN OGDON: Legendary British Virtuoso 

ogdon emi box

● ハンガリー幻想曲 S.123<1962>*
● スペイン狂詩曲 〔ブゾーニ編・協奏稿〕<1962>*
● ため息 S.144/3<1967>
● 愛の夢 第1番 S.541/1<1967>
● 愛の夢 第3番 S.541/3<1967> 
● ピアノソナタ S.178<1964>  
● 2つの演奏会用練習曲 S.145<1967> 
● 葬送前奏曲と葬送行進曲 S.206<1965> 
● 夢の中で - 夜想曲 S.207<1965> 
● 《ドン・ジョヴァンニ》の回想 S.418 (モーツァルト=リスト)<1965> 
● 《シモン・ボッカネグラ》の回想 S.438 (ヴェルディ=リスト)<1965> 
● ダンテを読んで - ソナタ風幻想曲 S.161/7<1961> 
● メフィストワルツ 第1番 "村の居酒屋での踊り" S.514<1961>  
● メフィストワルツ 第3番 S.216<1965> 
● 死のチャールダーシュ S.224<1965>   
● ポロネーズ 第2番 S.223<1967> 
● ハンガリー狂詩曲 第15番 (ラーコーツィ行進曲) S.244/15<1967>   
● パガニーニによる大練習曲 第2番 S.141/2<1967>   
● ラ・カンパネラ 〔ブゾーニ編〕<1961>   
● 葬送曲 S.173/7<1967>  
● 忘れられたワルツ 第1番 S.215/1<1967> 

*ジョン・プリッチャード指揮/フィルハーモニア管弦楽団 

EMI 50999 7 04637 2 9

〔メモ〕
本名ジョン・アンドリュー・ハワード・オグドンのEMI録音を集めた17枚組のCDボックスです。上記収録曲はリスト作品のみの抜粋となります。オグドンがチャイコフスキーコンクールでアシュケナージと1位を分け合ったのが1962年なので、ここでの録音集はその前後の録音ということになります。
イソ・エリンソン(ブルーメンフェルトの弟子)、ゴードン・グリーン(ペトリの弟子)、デニス・マシューズ(マセイ直系)、エゴン・ペトリ(ブゾーニの弟子)、イロナ・カボシュ(リスト直系)などの錚々たるピアニストたちに師事しています。オグドンは師のひとりであるペトリに「私がこれまで教えた生徒の中で最も非凡な生徒」と称賛されました。後年彼は統合失調症を患い壮絶な人生を送りました。
オグドンの演奏は不安定というか極端な面があります。極端にテンポを早くして演奏したり、その時々で解釈が極端に緻密だったり、逆に極端に大雑把なときもあります。ヘンテコな解釈で演奏することもあります。しかしここでのEMI録音は概ね真っ当な解釈でヘンテコな部分はありません。全体的に気力の充実した、スケールの大きな演奏です。珍しい曲もいくつかあり、この時期にオグドンがこれだけの録音を残してくれたことに感謝したいと思います。

過去のブログ記事で「ため息、ポロネーズ2番などはCD化されていません。CD化してほしい」と書いたのですが、このボックスセットでため息、ポロネーズ第2番、メフィストワルツ第3番は初CD化となりました。めでたい!

フランツ・リスト→アールパード・センディ→イロナ・カボシュ→ジョン・オグドン 

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June 27, 2012

LISZT l'œuvre pour piano et orhestre / Michel Béroff

ミシェル・ベロフ 

LISZT l'œuvre pour piano et orhestre 

beroff concertos

Disc.1
1.-4. ピアノ協奏曲 第1番 S.124*
5.-10. ピアノ協奏曲 第2番 S.125*
11. さすらい人幻想曲 S.366 (シューベルト=リスト)*
12. 華麗なるポロネーズ S.367 (ウェーバー=リスト)*

Disc.2
1. ハンガリー幻想曲 S.123*
2. 《アテネの廃墟》の主題による幻想曲 S.122 (ベートーヴェン=リスト)*
3. 《レリオ》の主題による交響的大幻想曲 S.120 (ベルリオーズ=リスト)*
4. 呪い S.121*
5. 死の舞踏 S.126ii*

*クルト・マズア指揮/ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団 

EMI 7243 5 69662 2 2
Recorded: 1977-1979 

〔メモ〕
フランス・ピアノ楽派の名ピアニストたちであるイヴォンヌ・ロリオとピエール・サンカンに師事したベロフのリストの協奏曲を集めたアルバムです。ベロフはメシアンの推薦でパリ音楽院に入学し、そこでロリオとサンカンに師事しましたが、ロリオはメシアン夫人でもあります。そして第1回メシアンコンクールで優勝し卓越したメシアン弾きとして活躍しました。キャリアの半ばで右手の麻痺により演奏活動を制限するということもありました。
ベロフを表すキーワードは「鋭さ」ではないでしょうか。鋭敏な感性、尖鋭な知性、切れ味鋭い技巧が特筆されると思います。ベロフはもともと学生時代から近・現代音楽(バルトーク、メシアンなど)に強い関心を示していましたが、幸運にも近・現代音楽のスペシャリストであるロリオに師事することができ、さらに近・現代音楽への理解を深めていったのでしょう。これらリストの協奏曲集も現代的な感性によるシャープでクールな演奏です。特に素晴らしいと思ったのはピアノ協奏曲1番、2番とアテネの廃墟幻想曲です。アテネの廃墟幻想曲はペトリに匹敵する鮮烈さ!

1970年代の録音ということですが、レリオ幻想曲や華麗なるポロネーズの録音は当時としては貴重だったのではないでしょうか。 

フランツ・リスト→テオドール・リテール→ロベルデ→マルセル・シャンピ→イヴォンヌ・ロリオ→ミシェル・ベロフ 


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April 03, 2012

SAMSON FRANÇOIS L'ÉDITION INTÉGRALE

サンソン・フランソワ 

L'ÉDITION INTÉGRALE 

francois emi

前奏曲とフーガ BWV543 S.462/1 (バッハ=リスト)<1954>
ピアノ協奏曲 第1番 S.124 <1960>*
ピアノ協奏曲 第2番 S.125 <1960>*
ピアノ協奏曲 第1番 S.124 <1954>"
ハンガリー狂詩曲 第1番-第15番 S.244/1-15 <1953-1954>
即興ワルツ S.213 <1956L>
ナイチンゲール S.250/1 (アリャビエフ=リスト)<1956L>
ペトラルカのソネット 第123番 S.161/6 <1956L>
荒々しき狩 (超絶技巧練習曲 第8番) S.139/8 <1956L>
英雄 (超絶技巧練習曲 第7番) S.139/7 <1956L>
《ドン・ジョヴァンニ》の回想 S.418 (モーツァルト=リスト)<1961L>
ピアノ協奏曲 第1番 S.124 <1956L>#
ナイチンゲール S.250/1 (アリャビエフ=リスト)<1964L>

*コンスタンティン・シルヴェストリ指揮/フィルハーモニア管弦楽団 
"ジョルジュ・ツィピーヌ指揮/パリ音楽院管弦楽団 
#上田仁指揮/東京交響楽団 

EMI 50999 646106 2 7 

〔メモ〕
天の邪鬼で天才肌アル中ピアニスト、サンソン・フランソワのEMIへの録音全集CD36枚組になります。上記の収録曲はリスト作品のみの抜粋です。ベオグラードでシリル・リカールに師事、その後パリでコルトー、ロン、ルフェビュール、フェヴリエに師事したフランソワです。ヴァイオリニスト、ジャック・ティボーとフランソワの師マルグリット・ロンが創設したロン=ティボーコンクールの第1回で優勝しています。このロン=ティボーコンクールはフランソワを世に送り出すために開かれたコンクールだという噂もあります。
彼の演奏は「遊び心」と「ひらめき」に満ちています。リスト作品で言えばピアノ協奏曲(特に第1番)が素晴らしいひらめきに満ちた演奏です。そしてその他にはバッハ作曲リスト編曲の前奏曲とフーガも素晴らしいと感じました。

リスト作品以外で素晴らしいと感じたのは、ショパンもそうですが、プロコフィエフがなんと言っても素晴らしい。これぞ退廃的なデカダンピアニズムの極致!

ちなみにこの全集にはフランソワの自作「黒魔術」や「ピアノ協奏曲」なども含まれています。

フランツ・リスト→カール・クリントヴォルト→エドゥアール・リスレール→ジャック・フェヴリエ→サンソン・フランソワ 


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August 09, 2011

LISZT Piano Works | André Watts

アンドレ・ワッツ

LISZT Piano Works

watts

Disc.1
1.-6. パガニーニ大練習曲 S.141 (全曲)
7. ヴァレンシュタットの湖で S.160/2
8. 物思いに沈む人 S.161/2
9. エステ荘の噴水 S.163/4
10. ハンガリー狂詩曲 第13番 S.244/13

Disc.2
1. ピアノソナタ S.178
2. ため息 S.144/3
3. 忘れられたワルツ 第1番 S.215/1
4. 灰色の雲 S.199
5. 調性のないバガテル S.216a
6. 眠れぬ夜、問いと答え S.203
7. 夢の中で S.207
8. 超絶技巧練習曲 第10番 S.139/10

EMI 7243 5 74846 2 6
Recorded: 1985

〔メモ〕
レオン・フライシャーの弟子であるアンドレ・ワッツです。ワッツはフランツ・リストの作品と関連付けられることが多いです。まずアンドレ少年にピアノの手ほどきをしたのは母マリア・アレクサンドラ・ガスミッツですが、その時のアンドレ少年は練習が嫌いでした。母マリアはハンガリー人なのでリストの偉大さを深く理解していました。そして練習嫌いのアンドレに対しフランツ・リストにまつわる昔話をして彼のやる気を引き出していたそうです。彼がリスト作品を多く取り上げるのは、おそらく母の影響が大きいのではないかと思います。
この録音集で最も称賛されるべきはやはりパガニーニ練習曲の王道的解釈ではないでしょうか。ここでは技術的余裕と精神的余裕が感じられます。テレビ番組でガゼルなどの動物が大平原を走っている姿が映されるのを見ると、その筋肉の動きに魅了されます。ワッツの演奏を聴いているとそのしなやかで伸びやかな運動性能を誇る筋肉を想起します。このパガニーニ練習曲はスタンダード録音と言ってもいいでしょう。

ちなみにワッツは「P-N夫人の回転木馬」をよく演奏会で取り上げますが、それも収録して欲しかった。。

フランツ・リスト→アレクサンダー・ランバート→ジェニア・ロビナー→アンドレ・ワッツ 
フランツ・リスト→ハンス・フォン・ビューロー→カール・H・バルト→ヴィルヘルム・ケンプ→ヨーゼフ・シュヴァルツ→クレメント・ペトリロ→アンドレ・ワッツ 


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June 14, 2011

Georges Cziffra: Ses Enregistrements Studio

ジョルジュ・シフラ

Ses Enregistrements Studio 1956 -1986

cziffra emi

《エフゲニー・オネーギン》のポロネーズ S.429 (チャイコフスキー=リスト)<56>
《リゴレット》パラフレーズ S.434 (ヴェルディ=リスト)<59>
《ポルティチの唖娘》による華麗なるタランテラ S.386 (オーベール=リスト)<58>
《ファウスト》のワルツ S.407 (グノー=リスト)<58>
結婚行進曲と妖精の踊り (《真夏の夜の夢》より) S.410 (メンデルスゾーン=リスト)<59>
《タンホイザー》序曲 S.442 (ワーグナー=リスト)<59>
ナイチンゲール S.250/1 (アリャビエフ=リスト)<58>
ラ・カンパネラ S.141/3 (パガニーニ=リスト)<59> 
ハンガリー狂詩曲 第1番~第15番 S.244/1-15 <56/57> 
スペイン狂詩曲 S.254 <56>
エステ荘の噴水 S.163/4 <57>
忘れられたワルツ 第1番 S.215/1 <57>
即興ワルツ S.213 <57>
愛の夢 第3番 S.541/3 <57> 
半音階的大ギャロップ S.219 <57>
超絶技巧練習曲 S.139 (全曲)<57/58>
メフィストワルツ 第1番 S.514 <57>
小人の踊り S.145/2 <57>
愛の夢 第3番 S.541/3 <77/78>
忘れられたワルツ 第1番 S.215/1 <77/78>
即興ワルツ S.213 <77/78>
パガニーニ大練習曲 第5番 狩り S.141/5 <73>
2つの演奏会用練習曲 S.145 (全曲)<70/69>
ラ・カンパネラ S.141/3 (パガニーニ=リスト)<69>
バラード 第2番 S.171 <78>
ポロネーズ 第1番 S.223/1 <78>
ピアノソナタ S.178 <68>
ハンガリー狂詩曲 第1番~第15番 S.244/1-15 <72-75>
ハンガリー狂詩曲 第16番 S.244/16 〔シフラ編〕<72-75>
ハンガリー狂詩曲 第19番 S.244/19 〔シフラ編〕<72-75>
小鳥に説教するアッシジの聖フランチェスコ S.175/1 <77>
葬送曲 S.173/7 <70>
巡礼の年 第1年 スイス S.160 (全曲)<75>
巡礼の年 第2年 イタリア S.161 (全曲)<75/68>
巡礼の年 第2年 補遺 ヴェネツィアとナポリ S.162 (全曲)<76>
巡礼の年 第3年 S.163 (全曲)<76>
メフィストワルツ 第1番 S.514 <85/86>
エステ荘の噴水 S.163/4 <85/86>
即興ワルツ S.213 <85/86>
ウイーンの夜会 第6番 S.427/6 (シューベルト=リスト)<85/86>
波を渡るパオラの聖フランチェスコ S.175/2 <85/86>
雪あらし S.139/12 <85/86>
回想 S.139/9 <85/86>
いざ楽しまん - フモレスケ S.509 <85/86>
ポロネーズ 第2番 S.223/2 <Philips/63>
ペトラルカのソネット 第123番 S.161/6 <Philips/63>
B.A.C.H.の主題による幻想曲とフーガ S.529 <Philips/63>
ため息 S.144/3 <Philips/63>
タランテラ S.162/3 <Philips/63>
ラ・レジェレッツァ S.144/2 <Philips/63>
波を渡るパオラの聖フランチェスコ S.175/2 <Philips/63>
乙女の願い S.480/1 (ショパン=リスト)<75>
愛しい人 S.480/5 (ショパン=リスト)<75>
ポロネーズ 第2番 S.223/2 <81>
超絶技巧練習曲 第10番 S.139/10 <81>
ピアノ協奏曲 第1番 S.124 <69>*
ピアノ協奏曲 第2番 S.125 <69>*
ハンガリー幻想曲 S.123 <68>*
死の舞踏 S.126 <68>*
ピアノ協奏曲 第1番 S.124 <61>"
ピアノ協奏曲 第2番 S.125 <58>"
ハンガリー幻想曲 S.123 <64>"
死の舞踏 S.126 <64>"
ピアノ協奏曲 第1番 S.124 <57>#
ハンガリー幻想曲 S.123 <57>#
即興ワルツ S.213 <56>
超絶技巧練習曲 第10番 S.139/10 <56>

*ジェルジ・シフラJr.指揮/パリ管弦楽団
"アンドレ・ヴァンデルノート/フィルハーモニア管弦楽団
#ピエール・デルヴォー/フランス国立放送管弦楽団

EMI 50999 213251 2 0

〔メモ〕
シフラがEMIとPhilipsに残した全録音集のCD40枚組ボックスです。上記の収録曲目はリスト作品のみの抜粋となります。以前ブレンデルの項で「リストは多面的な芸術家であり、それぞれのピアニストのリスト作品へのアプローチも様々です」と僕は書きましたが、シフラはブレンデルと対極に位置するピアニストと言ってもいいのではないでしょうか。演奏解釈が全く違うのはもちろん、レパートリーで言っても例えばブレンデルは超絶技巧練習曲を弾かないし、シフラは灰色の雲や悲しみのゴンドラを弾かない。どちらが良いとか、どちらが正しいという話をしてるのではないです。それぞれのピアニストのアプローチの仕方によって、「リスト像」が聴衆へそれぞれ異なった形で伝わるということです。シフラ、ブレンデル、アラウ、ボレットの4人はリスト受容に最も決定的な影響を与えたピアニストたちでしょう。しかも4人それぞれがまったく違った形でです。全く違ったリスト像を提示されると聴衆は混乱するかもしれませんが、演奏者ごとに違ったリスト像があるからこそリスト作品を聴く楽しみが膨らむのだと僕は思っています。
シフラの演奏は燃え上がる炎のような技巧、そして男臭く泥臭いド根性ピアニズムにより聴いている者を興奮させます。特に素晴らしいと思ったのはタランテラ、ポロネーズ、半音階ギャロップなどの舞曲です。そして当然の如く忘れちゃいけないのは2回におよぶハンガリー狂詩曲集の録音でしょう。ハンガリー狂詩曲は多くがハンガリージプシーの音楽を基にしていますが、シフラもジプシーの血を受け継いでいます。彼によるこの「哀愁のジプシー節」により演奏されたこれらマジャールのラプソディーは名演であることはもちろん、歴史的・資料的価値も非常に高いと僕は考えています。

イギリスの著名な批評家ブライス・モリソンは「シフラはイカロスのように危険を冒し太陽へ近づいてゆく。そのボルテージにより、彼は魔術師のようにオーラと興奮を創出するのだ」とシフラを評しています。

フランツ・リスト→オイゲン・ダルベール→エルンスト・ドホナーニ→ジョルジュ・シフラ 
フランツ・リスト→イシュトヴァーン・トマーン→ジェルジ・フェレンチ→ジョルジュ・シフラ 

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April 19, 2011

ALDO CICCOLINI: Enregistrements EMI

アルド・チッコリーニ

Enregistrements EMI 1950 - 1991

ciccolini emi

葬送曲 S.173/7<1956>
バラード 第2番 S.171<1956>
メフィストワルツ 第1番 S.514<1956>
愛の夢 第3番 S.541/3<1956>
巡礼の年 第1年 スイス S.160(全曲)<1954>
巡礼の年 第2年 イタリア S.161(全曲)<1954>
巡礼の年 第3年 S.163(全曲)<1954>
コンソレーション S.172(全曲)<1956>
巡礼の年 第1年 スイス S.160(全曲)<1961>
巡礼の年 第2年 イタリア S.161(全曲)<1961>
巡礼の年 第2年 補遺 ヴェネツィアとナポリ S.162(全曲)<1969>
巡礼の年 第3年 S.163(全曲)<1961>
詩的で宗教的な調べ S.173(全曲)<1968>
コンソレーション S.172(全曲)<1970>
2つの伝説 S.175(全曲)<1970>
愛の夢 S.541(全曲)<1971>
バラード 第1番 S.170<1970>
バラード 第2番 S.171<1970>
詩的で宗教的な調べ S.173(全曲)<1990>
イゾルデの愛の死 S.447 (ワーグナー=リスト)<1982>
《ファウスト》のワルツ S.407 (グノー=リスト)<1982>
《ルチア》と《パリジーナ》の動機による演奏会用ワルツ S.214/3 (ドニゼッティ=リスト)<1982>
《リゴレット》パラフレーズ S.434 (ヴェルディ=リスト)<1982>
《ボッカネグラ》の回想 S.438 (ヴェルディ=リスト)<1982>
《トロヴァトーレ》のミゼレーレ S.433 (ヴェルディ=リスト)<1982>
《アイーダ》 神前の踊りと二重唱 S.436(ヴェルディ=リスト)<1982>

EMI 50999 685824 2 5

〔メモ〕
チッコリーニがEMIに残した全録音集のCD56枚組です。上記の収録曲目はリスト作品のみの抜粋となります。チッコリーニはフランス音楽を得意とし、フランスに帰化したフランスピアノ界の重鎮です。このような経歴をみると、彼がフレンチ・ピアノ・スクールに属している生粋のフランスのピアニストのように思われますが(それも間違いではないけど)、彼のルーツはイタリアにあります。彼はイタリアが生んだ最高のピアニスト、フェルッチオ・ブゾーニ直系のピアニストです。チッコリーニの重要な師のうちの一人はブゾーニの高弟パオロ・デンツァです。このデンツァという人物の詳細はわかりませんが、「純潔なリスト的テクニックの専門家」とのことです。この「純潔なリスト的テクニック」というものが言葉ではわかりにくいかもしれませんが、デンツァの二人の弟子チッコリーニとフィオレンティーノのリスト演奏を聴くとなんとなく把握できるのではないでしょうか。
チッコリーニの演奏はオーソドックスで淀みが無いです。収録曲もバラード1番を録音したり、詩的で宗教的な調べを全曲録音したりと意欲的です。この中で特に素晴らしいのは1990年録音の詩的で宗教的な調べ全曲です。円熟というのはこういうことかという見本であり、1968年の旧録音と比べて美しさも深みも格段に増している「巨匠の音楽」です。

リスト以外でいうと、1991年のドビュッシーピアノ作品全集が素晴らしいと思いました。

フランツ・リスト→カール・タウジヒ→ベニアミーノ・チェージ→アレッサンドロ・ロンゴ→パオロ・デンツァ→アルド・チッコリーニ 

HMV:チッコリーニ EMI全集
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タワレコ:チッコリーニ EMI全集


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March 29, 2011

liszt piano recital : leif ove andsnes

レイフ・オヴェ・アンスネス

liszt piano recital

andsnes

1. ダンテを読んで - ソナタ風幻想曲 S.161/7
2. 忘れられたワルツ 第4番 S.215/4
3. メフィストワルツ 第4番 S.216b
4. ノネンヴェルトの僧房 - エレジー 〔第4稿〕 S.534iii
5. バラード 第2番 S.171  
6. メフィストワルツ 第2番 S.515
7. アンダンテ・ラクリモーソ S.173/9
8. メフィストワルツ 第1番 S.514

EMI 7243 5 57002 2 3
Recorded: 1999/2000

〔メモ〕 
現代の若手ピアニストを代表する存在はキーシンとアンスネスではないでしょうか。この2人は巨匠への階段を順調に駆け上がっていると思います。当ディスクの演奏は清らかな美しさや深い瞑想性により、アンスネスの求道精神のようなものを感じます。ダンテソナタや第2バラードは見通しのよい美しい名演です。この演奏からこれらの曲がリストの最も美しい傑作に属するということが証明されています。僕はピアニストが自分がどのような曲に適しているかを見極める事も大事な要素だと思っていますが、まさにアンスネスは「自分の曲」を知っているのだと感じます。ワルツのような曲でも素晴らしいコントロールを利かせて弾けるようなリズムを実現しています。全体的に感じたことは技巧性と芸術性の融合ということでしょうか。そしてそれはリスト本人が望んだことでもあります。リストの音楽に全てを語らせ、美しさを引き出しています。

個人的にはノネンヴェルトを選曲するというセンスに脱帽しました。普段はあまり演奏されませんが、この曲は紛れもない傑作です。アンスネスという実力派ピアニストがリスト集でこういう選曲をしてくれたというだけで僕は満足です。彼がリスト集第2弾を録音してくれることを期待しています。

ただメフィストワルツ1番はちょっと真面目すぎる感じがしました。



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January 05, 2011

Etudes de virtuosité

ウラディーミル・オフチニコフ
ジャンヌ=マリー・ダルレ
ホセ・アベル・ゴンザレス
ジョルジュ・シフラ
シルヴィア・ケルセンバウム

Etudes de virtuosité

ovchinikov

Disc.1
1.-12. 超絶技巧練習曲 S.139 (全12曲)

ウラディーミル・オフチニコフ

Disc.2
1.-6. パガニーニによる大練習曲 S.141 (全6曲)"
  3つの演奏会用練習曲 S.144
7. 第3番 ため息 "
8. 第2番 ラ・レジェレッツァ "
9. 第1番 悲しみ*
  2つの演奏会用練習曲 S.145
10. 森のざわめき #
11. 小人の踊り #
12. へクサメロン変奏曲 S.392 $
  (ベルリーニ=タールベルク、リスト、ピクシス、エルツ、チェルニー、ショパン)

"ジャンヌ=マリー・ダルレ
*ホセ・アベル・ゴンザレス
#ジョルジュ・シフラ
$シルヴィア・ケルセンバウム

EMI 7243 5 72783 2 4
Recorded: 1988/1970-1977/1998

〔メモ〕
“オフチニコフは…音はどちらかといえば他のソ連のピアニストたちよりもむしろ痩せて硬く、ふくよかさや濃やかさに欠けるきらいがあった”

“筆者はオフチニコフを二度聴いている。~中略~正直言って両方とも同じようなものだった。オフチニコフはすこぶるうまいのだけれども、「新しい問題が見えてくる」、「演奏活動に重点をおいていきたい」など、ツマンナイ!”

上記の言葉は中村紘子、佐藤泰一の両氏によるオフチニコフの実演を聴いた感想です。両氏ともに「うまいけど…」という論調は共通ですが、あまりにも容赦ない斬りっぷり。ここまで容赦がないと擁護したくなるのが人情というものです。
まず音色ですが硬いというのはその通りだと思います。音色のパレットは多くないですがそれを「単調さ」とみなすのではなく、「彼の生真面目さ」とみることはできないでしょうか?
そして特筆すべきは彼の指さばきです。こんなところにも鍛錬を怠らない彼の生真面目さが表れています。そして音楽もスケールの大きさはないですが、良く言えばタイトにしっかりまとまってるということが言えます。
「うまいけど…」じゃなくて、「うまい!」それでいいじゃないか。

なおピアニストガイドの著者吉澤ヴィルヘルム氏は次のようにこの録音を称賛しています。「オフチニコフによる超絶技巧練習曲は、アラウに次いで同曲のなかでも指折りの名演の1つであり、音は硬いが、機関銃を撃ちまくるような快感がある」

他の奏者についてはまた別の機会に触れたいと思います。

フランツ・リスト→ハンス・フォン・ビューロー→カール・H・バルト→ゲンリヒ・ネイガウス→アレクセイ・ナセトキン→ヴラディーミル・オフチニコフ 
フランツ・リスト→マルギット・ヴァルガシュ→ジャンヌ・マリー・ダルレ 
フランツ・リスト→オイゲン・ダルベール→エルンスト・ドホナーニ→ジョルジュ・シフラ
フランツ・リスト→カール・タウジヒ→ベニアミーノ・チェージ→ヴィンチェンツォ・スカラムッツァ→シルビア・ケルセンバウム


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ミッチ at 20:13|PermalinkComments(0)TrackBack(0)