martha

September 26, 2010

Great Pianists of The 20th Century Vol.2

20世紀の偉大なるピアニストたち 2

マルタ・アルゲリッチ 1

great argerich 1

Disc.1
1.-4. ピアノ協奏曲 第1番 S.124 (リスト)<68>#
5.-7. ピアノ協奏曲 ト長調 (ラヴェル)<67>$
8.-10. ピアノ協奏曲 第3番 Op.30 (ラフマニノフ)<82>*

Disc.2
1.-6. パルティータ 第2番 BWV826 (バッハ)<79>
7.-9. ソナチネ (ラヴェル)<74>
10.-12. 夜のガスパール (ラヴェル)<74>
13.-15. ピアノ協奏曲 第3番 Op.26 (プロコフィエフ)<67>$

#クラウディオ・アバド指揮/ロンドン交響楽団
$クラウディオ・アバド指揮/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
*リッカルド・シャイー指揮/ベルリン放送交響楽団

音源: Deutsche Grammophon, Philips
Philips 456 700-2

〔メモ〕
かつて「ピアノのヴァルキューレ」と称されたテレサ・カレーニョという19世紀の大ピアニストがいました。マルタ・アルゲリッチはまさに20世紀版「ピアノのヴァルキューレ」と評してもよいと思います。華々しい男性遍歴という共通点があることも興味深い事実ですね。
彼女の驚異的な特質というのは、どれだけテンペラメンタルな感情剥き出しの演奏をしようとも音楽の全体のプロポーションが全く崩れないことです。天才アルゲリッチがどのようにしてそれを成し遂げているか、僕にはうかがい知る余地はありませんが、彼女が考えてやっているようには僕は思えません。本能に従って演奏していたら結果的にそうなっていたという気がしてならないのです。
この収録曲の中で特に驚いたのはラフマニノフのコンチェルト3番です。これだけクリエイティブな解釈は聴いたことがありません。誰の演奏とも似ていないが、奇を衒っている印象も受けません。とにかく恐ろしい才能。

フランツ・リスト→テオドール・リッター→イシドール・フィリップ→ニキタ・マガロフ→マルタ・アルゲリッチ
フランツ・リスト→エミール・ザウアー→シュテファン・アスケナーゼ→マルタ・アルゲリッチ


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ミッチ at 18:29|PermalinkComments(0)TrackBack(2)