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October 01, 2012

20世紀の偉大なるピアニストたち -インデックス-

第1巻 ゲザ・アンダ 
第2巻 マルタ・アルゲリッチ1 
第3巻 マルタ・アルゲリッチ2 
第4巻 クラウディオ・アラウ1 
第5巻 クラウディオ・アラウ2 
第6巻 クラウディオ・アラウ3 
第7巻 ヴラディーミル・アシュケナージ 
第8巻 ヴィルヘルム・バックハウス 
第9巻 ダニエル・バレンボイム 
第10巻 ホルヘ・ボレット1 
第11巻 ホルヘ・ボレット2 
第12巻 アルフレート・ブレンデル1 
第13巻 アルフレート・ブレンデル2 
第14巻 アルフレート・ブレンデル3 
第15巻 ブルック&タイマノフ 
第16巻 ロベール・カサドシュ 
第17巻 シューラ・チェルカスキー1 
第18巻 シューラ・チェルカスキー2 
第19巻 ヴァン・クライバーン 
第20巻 アルフレッド・コルトー1 
第21巻 アルフレッド・コルトー2 
第22巻 クリフォード・カーゾン 
第23巻 ジョルジュ・シフラ 
第24巻 クリストフ・エッシェンバッハ 
第25巻 エトヴィン・フィッシャー1 
第26巻 エトヴィン・フィッシャー2 
第27巻 レオン・フライシャー 
第28巻 サンソン・フランソワ 
第29巻 ネルソン・フレイレ 
第30巻 イグナツ・フリードマン 
第31巻 アンドレイ・ガブリーロフ 
第32巻 ヴァルター・ギーゼキング1 
第33巻 ヴァルター・ギーゼキング2 
第34巻 エミール・ギレリス1 
第35巻 エミール・ギレリス2 
第36巻 エミール・ギレリス3 
第37巻 グリゴーリ・ギンズブルグ 
第38巻 レオポルド・ゴドフスキー 
第39巻 グレン・グールド 
第40巻 フリードリヒ・グルダ1 
第41巻 フリードリヒ・グルダ2 
第42巻 イングリット・ヘブラー 
第43巻 クララ・ハスキル1  
第44巻 クララ・ハスキル2 
第45巻 マイラ・ヘス 
第46巻 ヨーゼフ・ホフマン 
第47巻 ヴラディーミル・ホロヴィッツ1  
第48巻 ヴラディーミル・ホロヴィッツ2  
第49巻 ヴラディーミル・ホロヴィッツ3  
第50巻 バイロン・ジャニス1  
第51巻 バイロン・ジャニス2 
第52巻 ウィリアム・カペル 
第53巻 ジュリアス・カッチェン1 
第54巻 ジュリアス・カッチェン2 
第55巻 ヴィルヘルム・ケンプ1  
第56巻 ヴィルヘルム・ケンプ2  
第57巻 ヴィルヘルム・ケンプ3  
第58巻 エフゲニー・キーシン 
第59巻 ゾルタン・コチシュ 
第60巻 スティーヴン・コヴァセヴィチ1  
第61巻 スティーヴン・コヴァセヴィチ2 
第62巻 アリシア・デ・ラローチャ1 
第63巻 アリシア・デ・ラローチャ2 
第64巻 ジョゼフ・レヴィーン&ロジーナ・レヴィーン
第65巻 ディヌ・リパッティ 
第66巻 ラドゥ・ルプー 
第67巻 ニキタ・マガロフ  
第68巻 アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリ1  
第69巻 アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリ2  
第70巻 ベンノ・モイセイヴィチ 
第71巻 イヴァン・モラヴェッツ 
第72巻 ジョン・オグドン1 
第73巻 ジョン・オグドン2  
第74巻 イグナツ・パデレフスキ  
第75巻 マレイ・ペライア 
第76巻 マリア・ジョアン・ピリス 
第77巻 ミハイル・プレトニョフ  
第78巻 マウリツィオ・ポリーニ1  
第79巻 マウリツィオ・ポリーニ2  
第80巻 アンドレ・プレヴィン  
第81巻 セルゲイ・ラフマニノフ  
第82巻 スヴャトスラフ・リヒテル1  
第83巻 スヴャトスラフ・リヒテル2  
第84巻 スヴャトスラフ・リヒテル3  
第85巻 アルトゥール・ルービンシュタイン1  
第86巻 アルトゥール・ルービンシュタイン2  
第87巻 アルトゥール・ルービンシュタイン3  
第88巻 アンドラーシュ・シフ  
第89巻 アルトゥール・シュナーベル  
第90巻 ルドルフ・ゼルキン  
第91巻 ヴラディーミル・ソフロニツキー 
第92巻 ソロモン 
第93巻 ロザリン・テューレック1  
第94巻 ロザリン・テューレック2  
第95巻 内田 光子 
第96巻 アンドレ・ワッツ  
第97巻 アレクシス・ワイセンベルク  
第98巻 アール・ワイルド 
第99巻 マリア・ユージナ 
第100巻 クリスティアン・ツィマーマン 
20世紀の偉大なるピアニストたち -後記-  



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September 26, 2012

リスト:超絶技巧練習曲、ため息/リヒテル

スヴャトスラフ・リヒテル 

リスト:超絶技巧練習曲、ため息 

richter liszt philips

1. ポロネーズ 第2番 S.223/2
2. スケルツォ S.153
3. 灰色の雲 S.199
4. コンソレーション 第6番 S.172/6
5. ハンガリー狂詩曲 第17番 S.242/17
6. ピアノ小品 S.193
7. メフィストポルカ S.217
  超絶技巧練習曲 S.139 より
8. 第1番 前奏曲
9. 第2番
10. 第3番 風景
11. 第5番 鬼火
12. 第7番 英雄
13. 第8番 荒々しき狩
14. 第11番 夕べの調べ
15. 第10番
16. ため息 S.144/3
17. 小人の踊り S.145/2 

Philips 438 623/2
Recorded: 1988 

〔メモ〕 
音楽だけでなく絵画、文学、演劇、映画にも強い関心のあったリヒテルによるリスト作品のライブ録音集です。70年代、80年代のリヒテルは鬱病や体調不良でコンサートをキャンセルすることも多かったそうです。にもかかわらずこのような意欲的な曲目の録音が残っていたのは幸いです。
このCDの目玉はおそらく超絶技巧練習曲でしょう。しかしリヒテルの超絶技巧練習曲の録音は他にもいくつかありますので、僕個人にとっては別のところに目がいきます。例えば「リストの後期作品を予見しているような作品」と言われる「スケルツォ」や、美しいノクターン風の曲である「ピアノ小品 S.193」は録音される機会は滅多にありません。リヒテルは非常に優れたサイトリーダー(楽譜を初見で即座に演奏できる人)だったので、多くの曲を吟味しレパートリーに加えていったのではないでしょうか。このチョイスはリヒテルならではの強いこだわりが感じられます。灰色の雲、コンソレーション、ピアノ小品におけるピュアな美しさは特筆に値します。雄大な夕べの調べも良い。

ちなみにデジュー・ラーンキも「ピアノ小品 S.193」を以前からよく演奏しています。リヒテルはラーンキを非常に高く評価していました。もしかしてラーンキの演奏でリヒテルはこの曲を知った可能性もあるのでしょうか?

フランツ・リスト→ハンス・フォン・ビューロー→カール・H・バルト→ゲンリヒ・ネイガウス→スヴャトスラフ・リヒテル

関連記事: SVIATOSLAV RICHTER joue Franz Liszt 
関連記事: Richter plays Liszt (live, 1956-1961)  
関連記事: Liszt - The Two Piano Concertos - Richter 
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September 25, 2012

20世紀の偉大なるピアニストたち -後記-

CDシリーズ「20世紀の偉大なるピアニストたち」の全100巻(CD200枚)を全て紹介し終わりました。

大したことは書いてませんが、完走したということで達成感があります(笑)。僕はちょうどCDを集め始めた頃にこのCDセットと出会い、ピアノ鑑賞の面白さにのめり込んでいきました。当時それほどリストに興味が無かった僕がリスト好きに変わったのも、このセットによる影響も大きいです。このような企画を実現してくれた、制作者たちに感謝したいと思います。

● データ
レーベル: フィリップス
スポンサー: スタインウェイ
発売: 1999年
巻数: 100巻 (CD200枚)
ピアニスト数: 72人
プロデューサー: トム・ディーコン
参加レーベル: Philips, DG, Decca, EMI, Sony Classical, BMG(RCA, Melodiya含む), Warner Music他
備考: このセットのドイツ版ではクララ・ハスキルのスカルラッティのソナタ集(Westminster録音)が収録された補巻があるそうです。

● 個人的に思うこと
ピアノファンたちが集まるフォーラムなどを覗いてみると、このセットに対して「○○が含まれてない。なんでだ!」とか、逆に「なんで××が含まれているんだ!」という文句も多くみられます。全ピアノファンを満足させるチョイスは不可能なので、それは仕方ないことだというのも理解できるのですが、できればラザール・ベルマンを含めて欲しかったです。過去のことをグチグチ言っても始まらないのですが、これだけは言いたい(笑)。もしベルマンが含まれていたら、おそらく1963年録音の超絶技巧練習曲の録音が含まれると思います。この超絶の音源は日本以外ではCDでリリースされたことありません。そういう意味でも、もしベルマンが含まれていたら意義深いことになったと思います。

● ピアニストの系譜
記事を読んでいただけると、お気づきになるかと思いますが、師弟関係を遡っていけばリストにつきあたるピアニストに限り「フランツ・リスト→~」と記述しました。72人のうち45人のピアニストが師弟関係を遡っていくとリストに辿りつきます。リストのピアノ教師としての影響力の大きさがうかがい知れます。この45人というのはもちろん「僕が知る限り」ですので、「少なくとも45人」と考えていただいてよいと思います。他には19世紀の偉大なピアノ教師だったレシェティツキの系譜に属するピアニストも多いですね。

● 今後
今後は記事を書き直したり、第1巻→第2巻→第3巻~と記事をリンクで繋げていきたいと思います。


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September 17, 2012

Great Pianists of The 20th Century Vol.100

20世紀の偉大なるピアニストたち 100 

クリスティアン・ツィマーマン 

great zimerman

Disc.1 
1. スケルツォ Op.4 (ブラームス)<81>
2.-5. ピアノ協奏曲 第2番 Op.83 (ブラームス)<84>* 

Disc.2 
1. バラード 第4番 Op.52 (ショパン)<87>
2. 幻想曲 Op.49 (ショパン)<87> 
3. 葬送曲 S.173/7 (リスト)<90> 
4. 死の舞踏 S.126ii (リスト)<87>"
  前奏曲集 第1巻 (ドビュッシー)<91>
5. 第1番 デルフィの舞姫たち
6. 第5番 アナカプリの丘
7. 第10番 沈める寺
8. 第11番 パックの踊り
9. 第12番 ミンストレル
  前奏曲集 第2巻 (ドビュッシー)<91>
10. 第9番 ピックウィック卿を讃えて
11. 第5番 花火 

*レナード・バーンスタイン指揮/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
"小澤征爾指揮/ボストン交響楽団

音源: DG 
Philips 456 997-2 

〔メモ〕
幼少期は父に、その後アンジェイ・ヤシンスキに師事したツィマーマンです。またショパンコンクール優勝後はルービンシュタインにパリへ招かれ、その地で指導を受けます。彼はショパンコンクール優勝後、(偏った意味での)ショパンのスペシャリストにならないよう注意してきたそうなのですが、彼のショパンは素晴らしいので、個人的にはもっとたくさん取り上げてもらいたいです。
彼の演奏は「上質」です。彼の特徴のひとつは上質で美しい音色だと思いますが、レコーディングの際には音色だけでなく、録音環境の音響にまでこだわっています。音が美しいだけでなく、音楽そのものも上質であり、密度が濃く内容が充実した演奏をします。技巧も非常に上質で高度ですが、彼の技巧が話題に挙がることはあまりありません。それはおそらく彼の音楽が総合的に素晴らしく、「技巧が高度であること」を殊更取り立てる必要がないからではないでしょうか。現代の最も偉大なピアニストのひとりです。

ちなみに完璧主義者の彼は自身の若い頃の録音に満足せず、それら初期の録音の再発売を差し止めています。ご本人のお気持ちもわかりますが、ブラームスのピアノソロ録音群(ソナタなど)やショパンのワルツ集を再発してもらいたいです。

フランツ・リスト→ハンス・フォン・ビューロー→カール・H・バルト→アルトゥール・ルービンシュタイン→クリスティアン・ツィマーマン 


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September 11, 2012

Great Pianists of The 20th Century Vol.99

20世紀の偉大なるピアニストたち 99 

マリア・ユージナ 


great yudina

Disc.1
1.-32. ゴルトベルク変奏曲 BWV988 (バッハ)<68>

Disc.2
1.-34. ディアベッリの主題による33の変奏曲 Op.120 (ベートーヴェン)<61>
35.-51. エロイカの主題による15の変奏曲とフーガ Op.35 (ベートーヴェン)<61>

音源: BMG 
Philips 456 994-2

〔メモ〕
フリーダ・タイテルバウム=レヴィンソン(アントン・ルビンシテインの弟子)、オルガ・カランタロワ、アネッテ・エシポフ(レシェティツキの弟子)、ヴラディーミル・ドロズロフ(エシポフの弟子)、フェリックス・ブルーメンフェルト、レオニード・ニコラーエフにピアノを師事したユージナです。 
「私は神へ通ずる道をひとつしか知りません。それは芸術による道筋です」と語る彼女はロシア正教の敬虔な信者でした。贅沢することを嫌い、一生ボロボロの衣服を纏って過ごしたそうです。
ロシアの偉大なピアノ教師と言われるニコラーエフのもうひとりの弟子ソフロニツキーをご紹介した時に、彼の演奏には生々しさがあると言いましたが、それはユージナの演奏にも言えることです。しかしその生々しさの質は全く違い、彼女の演奏にはある種の激しさがありますが、それは自分にとって重要なものを手に入れるための闘争のように聴こえてきます。彼女の無骨な演奏には、平坦ではなかったの彼女の人生が透けて見えるような気がします。愛想のない無骨さが彼女の人間性の純粋さの表れなのだと思います。


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September 04, 2012

Great Pianists of The 20th Century Vol.98

20世紀の偉大なるピアニストたち 98 

アール・ワイルド 

great wild

Disc.1 
1. オルフェオのメロディ (グルック=ズガンバティ)<81>
2. リゴードン (ラモー=ゴドフスキ)<81> 
3. エレジー (ラモー=ゴドフスキ)<81>
4. タンブーラン (ラモー=ゴドフスキ)<81>
5. トッカータとフーガ BWV565 (バッハ=タウジヒ)<81>
6. イゾルデの死 (ワーグナー=モシュコフスキ)<81>
7. くまんばちの飛行 (リムスキー=コルサコフ=ラフマニノフ)<81>
8. 愛の悲しみ (クライスラー=ラフマニノフ)<81>
9. スケルツォ (《真夏の夜の夢》より)(メンデルスゾーン=ラフマニノフ)<81>
10. 《セミラーミデ》による大幻想曲 (ロッシーニ=タールベルク)<81>
11. 私の愛しき人 S.480/5 (ショパン=リスト)<81>
12. 春 S.480/2 (ショパン=リスト)<81>
13. 乙女の願い S.480/1 (ショパン=リスト)<81>
14. 4羽の白鳥の踊り (《白鳥の湖》より)(チャイコフスキー=ワイルド)<81>

Disc.2
1. 《美しく青きドナウ》によるアラベスク (J.シュトラウス=シュルツ=エヴラー)<81>
2. 《皇帝に捧げし命》による幻想曲 (グリンカ=バラキレフ)<69>
3. 《悲しみよ去りゆけ》による変奏曲 (ロッシーニ=エルツ)<64> 
4. 《ドン・パスクァーレ》による幻想曲 (ドニゼッティ=タールベルク)<64>
5. 《芸術家の生涯》による交響的変容 (J.シュトラウス=ゴドフスキ)<64>
6. 私の彼氏 (7つのヴィルトゥオーゾ練習曲より)(ガーシュウィン=ワイルド)<76> 
7. アイ・ガット・リズム (7つのヴィルトゥオーゾ練習曲より)(ガーシュウィン=ワイルド)<76>
8. エンブレーサブル・ユー (7つのヴィルトゥオーゾ練習曲より)(ガーシュウィン=ワイルド)<76>
9. 魅惑のリズム (7つのヴィルトゥオーゾ練習曲より)(ガーシュウィン=ワイルド)<76>
10. サムバディ・ラヴズ・ミー (7つのヴィルトゥオーゾ練習曲より)(ガーシュウィン=ワイルド)<76>
11. ライザ (7つのヴィルトゥオーゾ練習曲より)(ガーシュウィン=ワイルド)<76>
12. オー・レディ・ビー・グッド (7つのヴィルトゥオーゾ練習曲より)(ガーシュウィン=ワイルド)<76>

音源: Vanguard Classics, BMG, Quintessence, Audiofon
Philips 456 991-2 

〔メモ〕 
アリス・ウォーカー、セルマー・ジャンセン(シャルヴェンカとダルベールの弟子)、エゴン・ペトリ(ブゾーニの弟子)、ポール・ドグロー(パデレフスキとラヴェルの弟子)、ヘレン・バレール(シモン・バレールの妻)などにピアノを師事したワイルドの編曲集です。ラプソディー・イン・ブルーの演奏で大成功をおさめ、ワイルドはその後ガーシュイン弾きとして人気を博しました。しかしこのことにより、彼は「ポピュラー音楽を弾くピアニスト」という烙印を押され、保守派のクラシックファンに敬遠されてしまいます。(当時ガーシュウィンは軽視されていたのでしょうか?)
「トランスクリプションの芸術」と題されたこの2枚組ですが、その題名の通りおもしろいプログラムです。僕はクラシック音楽にも、エンターテイメント性は必要な要素だと思っています。ワイルドは音楽からエンターテイメント性をひきだす一流のエンターテイナーです。ここに収録されているものの多くはライブ録音ですが、そのバリバリの技巧で、ワイルドがノリノリで演奏している姿と、聴衆がニコニコして聴き入っている情景が目に浮かびます。
「奏でる音楽で聴衆を魅了し、楽しませる」それも一つの才能です。

フランツ・リスト→オイゲン・ダルベール→セルマー・ジャンセン→アール・ワイルド 


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August 29, 2012

The Best of Liszt ・ Misha Dichter

ミッシャ・ディヒター

The Best of Liszt 

dichter best

Disc.1
1. メフィストワルツ 第1番 S.514
2. ローレライ S.532
3. ハンガリー狂詩曲 第11番 S.244/11 
4. 葬送曲 S.173/7
5. 愛の使い S.560/10 (シューベルト=リスト)
6. 泉のほとりで S.160/4
7. ため息 〔レンネバウムのためのカデンツァ付〕S.144/3
8. 愛の夢 第3番 S.541/3
9. ラ・カンパネラ S.141/3
10. ハンガリー狂詩曲 第12番 S.244/12
11. ラ・レジェレッツァ S.144/2
12. エステ荘の噴水 S.163/4

Disc.2
1. ハンガリー狂詩曲 第2番 〔カデンツァ付〕 S.244/2
2. 《ファウスト》のワルツ S.407 (グノー=リスト)
3. 忘れられたワルツ 第1番 S.215/1
4. 忘れられたワルツ 第2番 S.215/2
5. ハンガリー狂詩曲 第13番 S.244/13
6. オーベルマンの谷 S.160/6
7. ハンガリー狂詩曲 第14番 S.244/14 
8. 牧歌 S.160/7
9. 献呈 S.566 (シューマン=リスト)
10. ハンガリー狂詩曲 第6番 S.244/6 

Philips 446 554-2
Recorded: 1977/1980 

〔メモ〕 
オービ・ツェルコ(シュナーベルの弟子)やロジーナ・レヴィーンに師事したディヒターです。ロシア勢が国際コンクールで猛威を振っていた時期にアメリカもそれに対抗するかのように優秀なピアニストをたくさん投入してきました(冷戦だったからでしょうか?)。そのアメリカ勢の代表がクライバーン、フライシャーなどです。クライバーンがソヴィエトの威信をかけた第1回チャイコフスキーコンクールで、ソヴィエトからの刺客ヴラセンコを2位に押さえて優勝したことは有名ですが、第3回チャイコフスキーコンクールでは優勝はソヴィエトのソコロフで、2位がアメリカから出場したディヒターでした。クライバーンもディヒターもレヴィーン夫人の弟子です。レヴィーン夫人はロシア・ピアノ楽派の系譜とレシェティツキーの系譜に属します。なのでクライバーンもディヒターも元を辿ればロシア・ピアノ楽派の系譜に属するピアニストと言えなくもないです。
ロシアのピアニズムといえば広大なスケールの演奏を思いつきますが、ディヒターの演奏はそれとは少し違うと思います。彼の演奏は几帳面に整っていて、理路整然とした語り口の演奏です。音色が若干単調になりがちかもしれませんが、技巧は非常に高度です。 


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August 28, 2012

Great Pianists of The 20th Century Vol.97

20世紀の偉大なるピアニストたち 97

アレクシス・ワイセンベルク 

great weissenberg

Disc.1
1.-7. パルティータ 第4番 BWV828 (バッハ)<66>
8. 《思い出》による変奏曲 Op.33 (チェルニー)<55>
9.-11. 版画 (全曲)(ドビュッシー)<85>
12. 前奏曲 Op.32/10 (ラフマニノフ)<70>
13.-15. ピアノソナタ 第1番 Op.28 (ラフマニノフ)<87>

Disc.2
1.-2. 前奏曲とフーガ (BWV543) S.462/1 (バッハ=リスト)<73>
3. ソナタ K.109 (スカルラッティ)<85> 
4. ソナタ K.107 (スカルラッティ)<85> 
5. ソナタ K.87 (スカルラッティ)<85>
6. ソナタ K.184 (スカルラッティ)<85>
7. 夜想曲 第17番 Op.62/1 (ショパン)<68>
8. 夜想曲 第18番 Op.62/2 (ショパン)<68>
9. 練習曲 Op.8/11 (スクリャービン)<50>
10. 夜想曲 (左手のための) Op.9/2 (スクリャービン)<50>
11. ピアノソナタ 第3番 "古いノートから" Op.28 (プロコフィエフ)<50>
12. 悪魔的暗示 Op.4/4 (プロコフィエフ)<50>
13.-15. 《ペトルーシュカ》からの3つの楽章 (ストラヴィンスキー)<50>
16. 前奏曲 (ロ短調) (バッハ=ジロティ)<73>

音源: Sony Classical, Lumen, EMI, DG, BMG 
Philips 456 988-2 

〔メモ〕
高名な音楽家パンチョ・ヴラディゲロフ、シュレーダー(シュナーベルの弟子)、レオ・ケステンベルク(ブゾーニの弟子)、シュナーベル、ランドフスカ、オルガ・サマロフ(ジュリアードの名教師)にピアノを師事したワイセンベルクです。ワイセンベルクへの「批評家からの評価は分かれていた」そうで、「誰もが彼のパワフルな技巧には関心したが、音楽解釈への洞察には異議を唱える者もいた」そうです。
確かに柔軟性を欠いている部分も見られます。しかし良く言えばそれは硬質で硬派な音楽であり、また音色も硬質で澄み切ったものです。それにより彼の音楽にはクリスタルの硬質な輝きを想起させるものがあります。かつてポリーニの若き日の演奏に対して「技術もここまでくれば芸術」という評論がなされましたが、それはワイセンベルクにも同じことが言えるのではないでしょうか。例えばラフマニノフのソナタ1番は彼のパワフルな演奏なくして、その真価を発揮することはできなかったでしょう。 

フランツ・リスト→ハンス・フォン・ビューロー→カール・H・バルト→パンチョ・ヴラディゲロフ→アレクシス・ワイセンベルク
フランツ・リスト→カール・タウジヒ→アレクサンドル・ミハウォフスキ→ワンダ・ランドフスカ→アレクシス・ワイセンベルク
フランツ・リスト→コンスタンティン・シュテルンベルク→オルガ・サマロフ→アレクシス・ワイセンベルク


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August 20, 2012

Great Pianists of The 20th Century Vol.96

20世紀の偉大なるピアニストたち 96 

アンドレ・ワッツ 

great watts

Disc.1
1.-3. ピアノ協奏曲 第1番 S.124 (リスト)<63>*
4. ラ・カンパネラ S.141/3 (リスト)<70>
5. 超絶技巧練習曲 第10番 S.139/10 (リスト)<68>
6. ハンガリー狂詩曲 第13番 S.244/13 (リスト)<68>
7. 死の舞踏 S.126ii (リスト)<74>"
8. さすらい人幻想曲 D.760 (シューベルト)<73>

Disc.2
  ソングブック (作曲家自身によるピアノトランスクリプション)(ガーシュウィン)<72>
1. 第1番 スワニー
2. 第8番 サムバディ・ラヴズ・ミー
3. 第17番 フー・ケアーズ
4. 第4番 天国への階段
5. 第7番 私の彼氏
6. 第2番 ノーバディ・バット・ユー
7. 第3番 プリーズ・ドゥー・イット・アゲイン
8. 第14番 ス・ワンダフル
9. 第6番 オー・レディ・ビー・グッド
10. 第10番 スィート・アンド・ロウ・ダウン
11. 第9番 確かな感じ
12. 第16番 ライザ
13. 第18番 アイ・ガット・リズム
14. 創作主題による32の変奏曲 WoO80 (ベートーヴェン)<73>
15. 練習曲 Op.10/1 (ショパン)<73>
16. 練習曲 Op.25/7 (ショパン)<73>
17. 練習曲 Op.25/12 (ショパン)<73> 
18.-23. 組曲 《子供の領分》 (全曲)(ドビュッシー)<80>
24.-46. コレルリの主題による変奏曲 Op.42 (ラフマニノフ)<68>

*レナード・バーンスタイン指揮/ニューヨーク・フィルハーモニック
"エーリヒ・ラインスドルフ指揮/ロンドン交響楽団

音源: Sony Music Entertainment
Philips 456 985-2 

〔メモ〕 
母マリア・アレクサンドラ・ガスミッツ、ジェニア・ロビナー(リスト/レシェティツキー系)、ドリス・ボーデン、クレメント・ペトリロ(リスト/ブゾーニ系)、レオン・フライシャー(レシェティツキー系)らにピアノを学んだワッツです。母マリア・アレクサンドラ・ガスミッツはハンガリー人だったのですが、練習嫌いだったワッツ少年に対し、母国の英雄であるフランツ・リストは熱心に練習していたという話をして、アンドレ・ワッツからやる気を引き出していました。ワッツがリストに深い理解を示しているのも、彼の母による影響が大きいのではないでしょうか。指揮者レナード・バーンスタインが彼の演奏を聴き、「若者のためのコンサート」でソリストとして抜擢しリストの協奏曲第1番を共演し、大きな話題となり世界から脚光を浴びます。しかし時にレパートリーの狭さを批判されることもありました。
彼の演奏はしなやかでバネの効いた運動性能を誇る華麗なるスタイルです。ここに収録されているものは比較的若い頃のものが多いですが、その若さ故の青春のほとばしりのような側面があります。またその一方で獲物に襲い掛かる豹をイメージさせるようなアグレッシブさもあります。
一番の注目はやはり脚光を浴びるきっかけとなったバーンスタインとの共演によるリストの協奏曲でしょうか。攻撃的な死の舞踏も刺激的で素晴らしいです。 

フランツ・リスト→アレクサンダー・ランバート→ジェニア・ロビナー→アンドレ・ワッツ
フランツ・リスト→ハンス・フォン・ビューロー→カール・H・バルト→ヴィルヘルム・ケンプ→ヨーゼフ・シュヴァルツ→クレメント・ペトリロ→アンドレ・ワッツ


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August 14, 2012

Great Pianists of The 20th Century Vol.95

20世紀の偉大なるピアニストたち 95 

内田 光子

great uchida

Disc.1
1.-11. 《メッカの巡礼》の〈おろかな民が思うには〉(グルック)による10の変奏曲 K.455 (モーツァルト)<91>
12. ロンド K.511 (モーツァルト)<91>
13.-15. ピアノソナタ 第17番 K.576 (モーツァルト)<91>
16. アダージョ K.540 (モーツァルト)<91>
17.-19. ピアノ協奏曲 第9番 ジュノム K.271 (モーツァルト)<90>*

Disc.2
1.-12. 12の練習曲 (ドビュッシー)<89>
13.-15. 3つのピアノ小品 Op.11 (シェーンベルク)<98>

*ジェフリー・テイト指揮/イギリス室内管弦楽団

音源: Philips
Philips 456 982-2

〔メモ〕
リヒャルト・ハウザー、ステファン・アスケナーゼ、ヴィルヘルム・ケンプ、ニキタ・マガロフに師事した内田光子です。彼女が12歳の時に外交官の父がオーストリア大使となり、一家はウィーンへ引っ越し、その地で彼女はリヒャルト・ハウザーに師事しました。ハウザーの後はアスケナーゼ、ケンプ、マガロフなどの大家に師事することとなります。ウィーンのベートーヴェンコンクールで優勝、ワルシャワのショパンコンクールで2位入賞しています。
彼女はウィーンに住み、歴史的背景を知ることにより、ウィーン古典派を深く理解することができたそうです。彼女は「若者たちが私にアドバイスを求めてくることがあるけど、ピアノを演奏する以外で作曲家のことや時代背景を知るために本を読んで学ぶことがあるかをこちらから最初に聴くの。そして彼らの答えが"いいえ"だったら私は彼らに耳を貸さないわ」と言っています。
内田の演奏には「凝縮された緊張感」を感じます。プロのピアニストの間では(技術的なことはともかく)解釈としてはモーツァルトの作品が最も難しいとよく言われますが、なんとなくそれが納得できるような気がします。音楽の内側へ向かっていく集中力の凝縮が凄まじいです。別の意味で息を呑むスリリングさすら感じます。

ドビュッシーとシェーンベルクという近代音楽に対しても彼女は全く気負いなく、あたかもモーツァルトやシューベルトに対してアプローチしているかのように自然に接しています。有機的なまとまりを感じさせる、美しい名演です。 

ちなみにシェーンベルクの3曲はこの企画のために録音されたものです。

フランツ・リスト→エミール・ザウアー→リヒャルト・ハウザー→内田光子
フランツ・リスト→エミール・ザウアー→ステファン・アスケナーゼ→内田光子
フランツ・リスト→ハンス・フォン・ビューロー→カール・H・バルト→ヴィルヘルム・ケンプ→内田光子 
フランツ・リスト→アレクサンドル・ジロティ→ニキタ・マガロフ→内田光子


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