rubinstein

June 19, 2012

Great Pianists of The 20th Century Vol.87

20世紀の偉大なるピアニストたち 87 

アルトゥール・ルービンシュタイン 3 

great rubinstein 3

Disc.1
1.-4. ピアノソナタ 第18番 Op.31/3 (ベートーヴェン)<54>
5.-7. 前奏曲、コラールとフーガ (フランク)<70>
8.-11. ピアノソナタ 第21番 D.960 (シューベルト)<65>

Disc.2
1.-5. ピアノソナタ 第3番 Op.5 (ブラームス)<59>
6. ロマンス Op.118/5 (ブラームス)<59>
7. 間奏曲 Op.116/6 (ブラームス)<59>
8. バラード Op.10/4 (ブラームス)<70>
9.-16. 幻想小曲集 Op.12 (全曲)(シューマン)<62>

音源: BMG
Philips 456 967-2 

〔メモ〕 
アレクサンドル・ルジツキやリスト直系ピアノ教師カール・ハインリヒ・バルトに師事したルービンシュタインです(おそらくパデレフスキにもレッスンをしてもらっている)。彼は1932年にレパートリーの拡充とテクニックの磨き直しのため一度コンサート活動から身を引きました。録音活動は主にRCAレーベルで行いました。レパートリーも幅広く1961年にはカーネギーホールにて10回の連続リサイタルを開き70人の作曲家による約90の作品を演奏したそうです。
ポーランド出身である彼はショパンと最も深く関連付けれらますが、ショパン以外のロマン派音楽も得意としていました。ショパン以外のロマン派作曲家で最も好んで取り上げていたのはシューマン、ブラームスです。ここでの演奏は自分の感情に素直に従った演奏です。深く考えすぎたり、こねくり回したりしない演奏です。
ベートーヴェンの演奏についてはリスト直系ピアニストであるエドゥアール・リスレール*に大きな影響を受けているとか。「現代ではリスレールのように美しく、感動的にベートーヴェンのソナタを演奏するピアニストを聴いたことがない。彼はとても自然な解釈で、音楽が彼に語りかけているようであり、これら傑作の非常にロマンティックな資質を表出している」とルービンシュタインは自伝に書いています。彼も自然な美しさを目指した演奏だと思います。

*リスレールはリストの3人の弟子クリントヴォルト、ダルベール、シュターヴェンハーゲンに師事しました。 

フランツ・リスト→ハンス・フォン・ビューロー→カール・H・バルト→アルトゥール・ルービンシュタイン
フランツ・リスト→ハンス・フォン・ブロンザルト→カール・H・バルト→アルトゥール・ルービンシュタイン
フランツ・リスト→カール・タウジヒ→カール・H・バルト→アルトゥール・ルービンシュタイン


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June 11, 2012

Great Pianists of The 20th Century Vol.86

20世紀の偉大なるピアニストたち 86 

アルトゥール・ルービンシュタイン 2 

great rubinstein 2

Disc.1
1.-3. ピアノ協奏曲 Op.54 (シューマン)<58>*
4.-6. ピアノ協奏曲 Op.16 (グリーグ)<61>" 
7.-8. ピアノ協奏曲 第2番 Op.22 第1楽章、第2楽章 (サン=サーンス)<58>"

Disc.2
1. ピアノ協奏曲 第2番 Op.22 第3楽章 (サン=サーンス)<58>"
2.-4. ピアノ協奏曲 第2番 Op.21 (ショパン)<58>#
5.-7. ピアノ協奏曲 第1番 Op.23 (チャイコフスキー)<63>$ 

*ヨーゼフ・クリップス指揮/RCAビクター交響楽団
"アルフレッド・ウォーレンスタイン指揮/RCAビクター交響楽団 
#アルフレッド・ウォーレンスタイン指揮/シンフォニー・オブ・ジ・エア 
$エーリヒ・ラインスドルフ指揮/ボストン交響楽団 

音源: BMG
Philips 456 958-2 

〔メモ〕
ルービンシュタインの協奏曲の録音を集めたアルバムです。彼は4歳の時に高名なヴァイオリニストであったヨーゼフ・ヨアヒムに演奏を聴いてもらい、ヨアヒムはその少年の演奏に感銘を受けました。その結果ヨアヒムはアルトゥール少年の音楽教育管理をすることになり、その際にヨアヒムが推薦したピアノ教師はリスト直系のピアノ教師であるカール・ハインリヒ・バルトです。そして音楽理論教育を担当した教師はマックス・ブルッフとロベルト・カーンになります。
ルービンシュタインはサン=サーンスの協奏曲2番の演奏を作曲者本人に聴いてもらったこともあります。。ここでの演奏も前回同様、基本的に自然体な演奏です。解釈は極めてオーソドックスでシンプル。そして時に力強く、情熱的でもあります。ネガティブなこと全く感じさせないポジティブな演奏です。

フランツ・リスト→ハンス・フォン・ビューロー→カール・H・バルト→アルトゥール・ルービンシュタイン
フランツ・リスト→ハンス・フォン・ブロンザルト→カール・H・バルト→アルトゥール・ルービンシュタイン 
フランツ・リスト→カール・タウジヒ→カール・H・バルト→アルトゥール・ルービンシュタイン 


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June 04, 2012

Great Pianists of The 20th Century Vol.85

20世紀の偉大なるピアニストたち 85 

アルトゥール・ルービンシュタイン 1 

great rubinstein 1

Disc.1 
1.-2. アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ Op.22 (ショパン)<64>
3. 夜想曲 第13番 Op.48/1 (ショパン)<65>
4. 夜想曲 第14番 Op.48/2 (ショパン)<65>
5. ポロネーズ 第3番 軍隊 Op.40/1 (ショパン)<64>
6. ワルツ 第7番 Op.64/2 (ショパン)<63>
7. 夜想曲 第7番 Op.27/1 (ショパン)<65> 
8. 夜想曲 第8番 Op.27/2 (ショパン)<65>
9. ワルツ 第6番 子犬 Op.64/1 (ショパン)<63>
10. 子守歌 Op.57 (ショパン)<62> 
11. 即興曲 第1番 Op.29 (ショパン)<64> 
12. 即興曲 第2番 Op.36 (ショパン)<64>
13. 即興曲 第3番 Op.51 (ショパン)<64>
14. スケルツォ 第3番 Op.39 (ショパン)<59> 

Disc.2 
1. バラード 第3番 Op.47 (ショパン)<59>
2.-4. 3つの新練習曲 Op.posth (ショパン)<62>
5. 即興曲 第4番 幻想即興曲 Op.66 (ショパン)<64>
6. ワルツ 第2番 華麗なるワルツ Op.34/1 (ショパン)<63>
7. ワルツ 第5番 Op.42 (ショパン)<63>
8. マズルカ Op.68/1 (ショパン)<66>
9. マズルカ Op.68/2 (ショパン)<66>
10. マズルカ Op.68/3 (ショパン)<66>
11. マズルカ Op.68/4 (ショパン)<66>
12.-15. ピアノソナタ 第2番 Op.35 (ショパン)<61>
16. バラード 第4番 Op.52 (ショパン)<59>
17. ポロネーズ 第6番 英雄 Op.53 (ショパン)<64> 

音源: BMG 
Philips 456 955-2 

〔メモ〕  
当時「ベートーヴェンといえばシュナーベル、ドビュッシーといえばギーゼキング、ショパンといえばルービンシュタイン」と人々に言われたほど、ショパンと関連深いポーランド出身のルービンシュタインです。幼少期は7歳で公開演奏を開くほどの神童でした。また彼はホロヴィッツと犬猿の仲だったというのも面白いです。(ホロヴィッツは内向的、ルービンシュタインは外向的な人間だったから相性が悪かったのでしょうか?)
ルービンシュタインのショパンはなよなよとした感傷性を排し、骨太で男性的な演奏です。地に足のついた演奏ですが、時にはチャーミングな一面も覗かせます。興奮させるような演奏ではなく安心して聴ける演奏で、自然体だからこそ多くの聴衆に愛されたのでしょう。 

フランツ・リスト→ハンス・フォン・ビューロー→カール・H・バルト→アルトゥール・ルービンシュタイン
フランツ・リスト→ハンス・フォン・ブロンザルト→カール・H・バルト→アルトゥール・ルービンシュタイン
フランツ・リスト→カール・タウジヒ→カール・H・バルト→アルトゥール・ルービンシュタイン 


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March 29, 2012

世界の偉大なるピアノ音楽 第47巻

The Great Piano Music of the World 47 

アントン・ルビンシテイン 

gpm47
※リンク先はアメリカのアマゾン(Amazon.com)です

ピアノソナタ 第1番 Op.12 (A.ルビンシテイン) 
2つの旋律 Op.3 (A.ルビンシテイン)   
セレナード Op.93/9 (A.ルビンシテイン)
ワルツ Op.109/2 (A.ルビンシテイン) 
舟歌 Op.50/3 (A.ルビンシテイン) 
即興曲 Op.16/1 (A.ルビンシテイン) 
思い出 Op.75/1 (A.ルビンシテイン) 
オーバード Op.75/2 (A.ルビンシテイン) 
葬送行進曲 Op.75/3 (A.ルビンシテイン) 
即興曲 Op.75/4 (A.ルビンシテイン) 
夢想曲 Op.75/5 (A.ルビンシテイン) 

アレクサンドル・バフチェフ 

Melodiya DE 0167 

〔メモ〕
ロシアの元祖大ピアニストともいえるアントン・ルビンシテインの作品集。ルビンシテインは一時期リストのサークルにも所属してたことがある。ルビンシテインの作品自体がかなりレア。

フランツ・リスト→アレクサンドル・ジロティ→コンスタンティン・イグムノフ→レフ・オボーリン→アレクサンドル・バフチェフ


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January 17, 2012

RUBINSTEIN : THE LISZT ALBUM

アルトゥール・ルービンシュタイン 

THE LISZT ALBUM 

rubinstein liszt

Disc.1 
1.-4. ピアノ協奏曲 第1番 S.124* 
5.-8. ピアノソナタ S.178 
9. 忘れられたワルツ 第1番 S.215/1 

Disc.2 
1. 葬送曲 S.173/7 
2. 即興ワルツ S.213 
3. 忘れられたワルツ 第1番 S.215/1 
4. メフィストワルツ 第1番 S.514 
5. 愛の夢 第3番 S.541/3 
6. ハンガリー狂詩曲 第10番 S.244/10 
7. コンソレーション 第3番 S.172/3 
8. ハンガリー狂詩曲 第12番 S.244/12  

*アルフレッド・ウォーレンスタイン指揮/RCAビクター交響楽団 

RCA 88697840192 
Recorded: 1950-1965

〔メモ〕
ピアニスト黄金時代を代表するピアニストのひとりであるルービンシュタインの2枚組リスト集です。ルービンシュタインはベルリンでリスト直系のピアニストであるカール・ハインリヒ・バルトに師事します。バルトはリストの弟子たちであるハンス・フォン・ビューロー、カール・タウジヒ、ハンス・フォン・ブロンザルトの弟子です。そしてバルトは名教師としても有名で、ルービンシュタインの他にもヴィルヘルム・ケンプ、ゲンリヒ・ネイガウス、アリーヌ・ヴァン・バレンツェンなどの弟子がいました。亡命ポーランド人であるルービンシュタインは同じくポーランド人であったショパンに強い共感を抱いてましたが、それだけでなくリスト、シューマン、ブラームスなどのロマン派音楽に広い理解を示していました。
演奏は非常にオーソドックスです。個人的にはソナタのような大曲より小品の方がルービンシュタインに合っているような気がします。忘れられたワルツ、即興ワルツ、愛の夢などはチャーミングな演奏です。ハンガリー狂詩曲の歌い回しも良い。

フランツ・リスト→ハンス・フォン・ビューロー→カール・H・バルト→アルトゥール・ルービンシュタイン 


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