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March 24, 2016

VOLODOS PLAYS LISZT

アルカディ・ヴォロドス 

VOLODOS PLAYS LISZT 

volodos
 
1. オーベルマンの谷 〔ヴォロドス編〕 S.160/6 
2. 物思いに沈む人 S.161/2 
3. 小鳥に説教するアッシジの聖フランチェスコ S.175/1 
4. 調性のないバガテル S.216a 
5. ハンガリー狂詩曲 第13番 〔ヴォロドス編〕 S.244/13 
6. 婚礼 S.161/1 
7. "泣き、嘆き、憂い、おののき" 前奏曲 S.179 
8. 葬送曲 S.173/7 
9. 悲しみのゴンドラ II S.200/2 
10. 夢の中で S.207 

SONY CLASSICAL 88697096122
Recorded: 2006 

〔メモ〕
ガリーナ・エギアザロワ、ジャック・ルヴィエ、ドミトリー・バシキーロフに師事したヴォロドスのリスト集です。ロシア・ピアニズムとフレンチピアニズム両方の流れを汲むピアニストとなります。
現代を代表するスーパーヴィルトゥオーゾといえばアムランやカツァリスを思い浮かべますが、その両横綱の次の世代のスーパーヴィルトゥオーゾ代表の座はおそらくヴォロドスのものとなるでしょう。「ヴィルトゥオジティー」という観点から言うならば、このディスクの目玉はハンガリー狂詩曲13番です。この曲はホロヴィッツも編曲して演奏していますが、ヴォロドスは尊敬するホロヴィッツのその編曲を参考にし、更に自分なりの改編をして演奏しています。目も眩むような絢爛豪華な音のシャワーを堪能することができます。
しかし技巧性ばかりに注目して紹介をするのは読者の方に誤解を与える危険性があります。彼のもう一つの特徴は真珠のように丸く、まろやかな美しい音色と言えます。彼は絢爛な技巧で聴衆を圧倒するだけではなく、美しい響きで聴衆をウットリさせることもできるのです。夢の中で、婚礼や聖フランチェスコなどはとろけるような美しさがあります。いろいろな意味でこのディスクは驚嘆すべき瞬間に満ち溢れています。

オーベルマンとハンガリー狂詩曲は大幅に(大胆に)改編されていたので〔ヴォロドス編〕と表記しましたが、他の曲も多かれ少なかれ改編はされています。

フランツ・リスト→パウル・パブスト→アレクサンドル・ゴリデンヴェイゼル→ガリーナ・エギアザロワ→アルカディ・ヴォロドス
フランツ・リスト→アレクサンドル・ジロティ→アレクサンドル・ゴリデンヴェイゼル→ドミトリー・バシキーロフ→アルカディ・ヴォロドス


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ミッチ at 17:01|PermalinkComments(0)TrackBack(0)