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March 01, 2011

FERRUCCIO BUSONI spielt FRANZ LISZT

フェルッチオ・ブゾーニ

FERRUCCIO BUSONI spielt FRANZ LISZT

busoni spielt liszt

1. 《アテネの廃墟》による幻想曲 S.389 (ベートーヴェン=リスト)
2. ハンガリー行進曲 S.425/2 (シューベルト=リスト)
3. 《ルチア》と《パリジーナ》の動機による演奏会用ワルツ S.214/3 (ドニゼッティ=リスト)
4. ポロネーズ 第2番 S223/2 〔コーダ:ブゾーニ〕
5. 《リゴレット》パラフレーズ S.434 (ヴェルディ=リスト) 
6. 《ノルマ》の回想 S.394 (ベルリーニ=リスト)〔ブゾーニ編〕

Intercord INT 860.856
Performed: 1905/1907
Recorded: 1987

〔メモ〕
ピアニストのニコライ・デミジェンコが絶賛したブゾーニのヴェルテ・ミニヨンのピアノロール録音です。1905年と1907年に記録されたものを、1987年に再現して録音したものです。
ブゾーニはリストを崇拝していました。彼は1911年のリスト生誕100年の際に、オールリストプログラムによる6回の連続演奏会を開いたり、1900年と1901年にはリストに倣ってワイマールでマスタークラスを開いたりしています。
僕は正直ピアノロールの録音はあまり聴きません。それはテンポが安定しなくてヨタヨタする部分があるからです。それからタッチや音色も十分に再現できていないのではと思います(しかし例えばスクリャービンの自作自演のように素晴らしい例外もあります)。でもこのブゾーニの録音は、ところどころヨタヨタしますが割とマシな方だと思います。彼がどのような息使いで演奏したか、彼がどのように編曲をして演奏したかを知るための貴重なドキュメントと言えるでしょう。
「ブゾーニのアコースティック録音」と「ブゾーニのピアノロール録音」と「当時の証言」などを参照することによりピアニスト・ブゾーニの全体像が見えてくるといった感じでしょうか。

ちなみにRPRF(リプロダクション・ピアノロール・ファンデーション)のローログラフィーによると、ノルマの回想のみブゾーニ編曲であることが記されていましたが、ここでの収録曲全体的にブゾーニの編曲がなされています。

それから別レーベルのCDでブゾーニのヴェルテ・ミニヨンのピアノロール録音によるドン・ジョヴァンニの回想、アデライーデ、カンパネラが収録されたディスクがありますが、超入手困難で聴いたことないです。

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ミッチ at 20:11|PermalinkComments(0)TrackBack(1)